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始まりました2020年春アニメ全般 [は行]

2020年春アニメ、第一話、ものによっては第二話までほぼ出そろった。
今期視聴中のアニメできちんと毎回、襟を正して見ることに決めたのは、
次の3作です。 

『無限の住人』
アマゾンプライムでネット配信オンリーだった作品が、ついにテレビ放送開始。
サムライチャンプルーが好きだった人は、おそらく高確率で、そそられるやつ。
サムチャよりもギャグとノリは抑え目。内容がゲテモノ寄りで、青年漫画風味臭が強い。
正直わたしは時々、食傷気味になりもする。
キャスティングのはまり具合と、テーマソングの清春のはまり具合と、クオリティーたっけーなァおい、という作画に後押しされて見ている。

1話時点では、アニメとしての完成度は素晴らしく高いのに、内容は正直好きになれない……
どちらかといえばかなり嫌い……
と、折々で辛抱しつつ見ていましたが、2話時点では
「これ、おもしれー」
今後も一喜一憂しながら見る予定です。

https://mugen-immortal.com/special/


『啄木鳥探偵處』
文豪の作品ではなく、文豪自体を消費コンテンツとして扱っている昨今の作品全般、私はかなり抵抗感を覚える。
この作品はまさに文豪自体を消費アイテムの一つとして扱っているし、
その点からすると、正直に言って作風や題材はかなり、いけすかない。
文豪ネタをちりばめつつも、
文豪自体の人生を正面から深く振り下げるのがテーマの作品では全くなさそうであるし。
(原作は1996年らしいので、昨今の文豪消費コンテンツのブームに乗ってアニメ化されたと見るべきでしょう。)

誰もが知っている、よく知れた文豪の名を借りてメインに据え、
文豪のよく知られたエピソードを気の利いた感じにちりばめてみた、探偵もの。
(あらたに一から魅力的なキャラや、魅力的な人間関係をこしらえて読者に働きかけるより、
名の知れて関係性もよく知れている既存のキャラ……ここでは実在の文豪をアレンジするほうが、
ずっと簡単ですし、受け手もとっつきやすくて楽だもんね。)
そんな文豪が殺人事件を解決していく。

いいタイミングで主役の石川君がこぼすのが、この作品ではいちいち石川啄木の一首なわけです。
……あんな推敲もなしに、ふと口からこぼれ出てきた作品だったのかしら、あれ……。
とはいえ、そのタイミングが絶妙で、独特の情緒を醸し出してくる。
なにしろ名作の詩歌句なわけだから、そりゃあ良いわけですよ。しみる。

下宿先の間取りや、百年余前の東京の街並の描き方が丁寧で、つい見入りまして、視聴確定。
キャスティングも良いです。

https://kimikoe.com/kitsutsuki/


『かくしごと』
漫画家自虐ネタはもういいかな……と、初回で切る気満々でしたが、
第2回目でうっかり軽く気に入ってしまったのと、
ほほう……そういう事情が隠れているわけですね……というのがわかってきたので、もう見ます。

神谷浩史の演じる主人公の漫画家が、まんま『さよなら絶望先生』のトーンとテンポで、
原作者も同じだし、キャラ造形とか声の演技がほぼなんら変わらない。
絶望先生への懐かしさ半分で見ている部分がなくはない……。

https://kakushigoto-anime.com/movie/


上記3作品に加えて、『文豪とアルケミスト』も流しつつだが見ています。
なにしろ制作予算がおそらくかなり少ないが、
少ない予算でも頑張っているに違いないぞ、これ!
と伝わってくるOPの作画なので。
OPの作画はいつもきっちり見ている。
(アニメOP曲が、ゲームOP曲と違うのは、誤算だったが……。)

なお館長代理役の猫の造形や仕草がもれなく気持ち悪いのには、驚いた。
猫という生物をきちんと見たことがない人が描いてるよ、あれ……。
或いは猫嫌いな人が描いてるよ、きっと。
どうしたらあんなに気持ち悪く、樹脂をかためたみたいな猫になるんだろうか……
(軽くトラウマになりそうなほどである)。

内容は、歴史ワープアニメのテイストです。
歴史ではなくて、今作では文豪の作品にその都度ワープ(潜書)するんだな。

再放送では、花丸1期をまたしても見ている。
花丸3期を楽しみに待ちつつ、ぬかりなく復習。

1期は初回と、
にっかり青江と粟田口の怪談回、
最終回の一つ前、
この3話が大好きだったなあ。
うどんミュージカル回や、粟田口ミュージカル回も出色でした。

回によっては完成度や面白さに、かなりのばらつきがある本作でしたが、
ほぼ毎度異なるエンディングは全部好きだった。

このたび再視聴の初回、やはり好き。
この花丸本丸の微妙な隔世具合が、
そこはかとなく刀剣にとっての「あの世感」がただよってもいて、安心できるといいましょうか。

また再放送では、サンダーボルトファンタジー1期も再視聴しています。
(サンファンはアニメではないが……制作会社がアニメ枠ということで。)
1期時点ではいくつか見逃したエピソードもあるのだった……。

2期と、映画2本を見たあとの現時点で見ると、
1期当初は煩雑に思えた多数のキャラもすんなり呑みこめる。

凜雪鴉(りんせつあ)と殤不患(ショウフカン)が押しも押されぬメインキャラなのは自明なのですが、
それ以外のキャラについては当初は誰が重要人物で、誰が雑魚なのか、
判別つけがたくて、途中で面倒くさくなった時期があったのだよ……。

や、美形や強者(つわもの)ぞろいで、中の人も有名だし、
キャラ造形が煩雑なわけでは決してないのだが。
名前がそもそも耳慣れない・見慣れない。
難読漢字も多数で、一発変換はいまだに困難、
おまけに通り名とか、真名とか、一人が複数の呼び名を使いわけている世界なので、
はぃ?
と、なったんだ当時は……。

もともと在宅業務なので自宅にこもりがちなのは普段からなのですが、
こんな世情ですので、いつもより余計に自宅にいる。
常より気持ち視聴多めのラインナップです。


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