† Hyde黒ミサBIRTHDAY1/29 † ライヴ・ヴューイング@新宿TOHOシネマ [は行]
“HYDE ACOUSTIC CONCERT 2019 黒ミサ BIRTHDAY”
ハイドの誕生日に、ハイドの出身地である和歌山のビッグホールで行われるコンサート。
そのライヴ・ヴューイング@新宿TOHOシネマに行ってきました。
年末のラルクリスマス・ライヴの感想レポ的なものを書こう書こうと、思っている間に、
Hyde黒ミサBirthdayのライヴ・ヴューイングの日がやってきちゃったわけなのだった。
今回の黒ミサも、MCを含めた詳細はあとで書く予定ですが、
いまこの熱の冷めやらぬ時に、短く書いておきたい。
とにかく昨年よりスケールも、完成度も、アレンジも、何もかもが桁違いに、とてつもなく良かった。
昨年の黒ミサは「……んん、オーケストラというか室内音楽みたいな感じ……」
と、少々、私は出鼻をくじかれたし、
「黒ミサとは名ばかりで、実際は冬のクリスマスムードの音楽ばっかりだな……」
とも感じたのでしたが、
今回はこれら(私にとっての懸念)を払拭する陶酔感がすごかったんだ。
もう出だしから、好きな曲のオンパレード……。
黒ミサという看板にたがわず、ガッツリとゴシックな曲で占められていて、
かといい飽きないようにゴシックの色々な面を映し出す、多層な曲調のナンバーで構成されている。
そうでなくとも、アレンジの仕方がもう、いちいち最高です。
そうかこれがハイドの世界観を煮詰めたり昇華させたりした、結晶なんだな……。
そういう結晶の数珠つなぎ。
新鮮なアレンジというよりは、曲の良さを掘り下げて、深みを出していくアレンジであって、
新規開拓というより、もう実家に井戸掘っちゃう感じだ。
かと思うと新曲披露もありました。曲も歌詞も美しいナンバーで、
そうか時には掘った井戸から温泉も出ちゃうのか、おお滾々と湧きいずるよ。
何層にも深みと驚きとがたたなわっていて、
ハイドの声は張りと光沢と声量があって、最高でしたし。
MCもソロならではの、胸中をファンにだけ素直に吐露してくれるような、
本当に言いたいこと、言うべきことを、
時には言葉を探し探ししつつ、きちんとみっちり伝えてくれようとする心意気を感じる。
そして最後の最後に、ゴシックとはかけ離れた、驚きの展開が……!
いくらBirthdayのサプライズにしたって、ちょっと、どうなんだよ……!
私、自分は勿論のこと、
人がサプライズで当惑したり面食らっていたりするのを目の当たりにするのが、わりと苦手です。
いくら悪戯心からではなく、100%まごころ善意サプライズであれ。
サプライズの「裏をかく」という性質上、
余程でなければ、諸手(もろて)を上げて、喜べないんだな……。
カミュの『異邦人』に、
立身出世した男のまあ善意によるサプライズが最悪な結果を招いた事件について、
その新聞記事を、主人公が刑務所で読む場面があります。
あれ、ほかのどのシーンよりも強烈に覚えている。
あの心境、すごい的確。すんごくわかるですよ。
今回、
え、サプライズの度合いというものがあるだろうによう……と思いました。
最高の歓喜溢れるサプライズではあるんだけど、タイミングってのがさ……と。
いくら私がラルクファンであろうとも。
ラルクの中で好きな曲がほぼKen曲な気がするほどで、
ハイドとKenが仲良くしゃべったり、セッションしたりするのを見たり聞いたりするだけで、
嬉しく楽しく、しおれた心も活気に満ちだして、元気がわいてくるにしたってよ。
本来ならば超絶嬉しいはずなんですが、
ハイドがガチで面食らっているのを目の当たりにして、
(度が過ぎんだろ……!)
と、一瞬、かなり苦々しく感じてしまった。
アリーナじゅうは超・大盛り上がりで、全員が立ち上がっての大歓声。
これって……ケネディ大統領の誕生パーティに、
マリア・カラスが圧倒的歌唱力でトスカだかカルメンだかを歌って、観衆をノックアウトしたあと、
いきなり遅れてマリリン・モンローが登場した状況と、よく似てないか?
モンローのコケティッシュなHappy Birthdayが、
その場のすべてをさらってしまったという。
これまでハイドが、インターミッションもなく、みっちり2時間以上をかけて積み上げてきた、
涙がこみあげるほどの感動渦巻く、魂のこもった錬成陣をだよ。
ゴシックの陶酔感に満ちた霧が立ちこめていたような、空気感をだよ。
家に帰ってもどっぷり余韻に浸ろうと思っていた宝物のようなひとときをだよ。
Kenが現れたとたんに、一気に薙ぎ払って、場をさらってしまったじゃんか。
ハイドのコンサートなのに……。
Ken、ラルクリの時も思いましたが、確実にスリムになりました。
一時期は、ちょっと葉加瀬太郎に似てきて、なんだか心配だったんだけど、
ずいぶんとシュッとした。
トークも面白かったけどさ。
ラルクの時よりトークが良かったんだけどね。ハイドへの愛と気遣いに満ちてもいた。
で、状況を呑みこんだハイド、たちまちソロのHYDEの顔から、ラルクのHydeの顔になり、
その豹変ぶりを映すスクリーンを目にしながら私は、
ラルクのハイドが大好きなんだけどね、たしかにラルクのハイドの笑い方が大好きなんだけどさ。
今回ばかりはソロのHYDEのままでも良かったのに……。
昨シーズンは、ハイドとKenのMC、二人で笑いあっている状況に、
クスリともニコリともしていなかったアコースティック&クラシックの楽団メンバー。
今回はつられたように一緒に笑ったり、無言で相槌のように頷いたりしていた。
メンバーの面子がすこし変わったのか? それとも進化したのか。
Kenがギターを弾きだします。
え、待って、なんの曲やるんすか?
とか慌て気味に笑っていたハイドも、
結局、よく温まった咽で、慣れた調子で歌いあげていきます。
“White Feather”
本来、ノリの良いロックな曲なのが、
今回バックのアコースティック&クラシックの楽団が、
ラルクでは聞けないアレンジと音色で、リズミカルに美しく盛り上げていく。
さなかに白い羽毛がステージに、かつまた和歌山の会場じゅうにたくさん振ってくる。
HydeもKenも、ファンへのサービスとばかりに仲良しで、
もう何なんだよこれ……ちっくしょう、心憎いぜ、超良いんだもの……。
この最高具合、なんかずるい気が!
色々とやられたな……想定外の密度の濃さ……。
漫然とではなく、一喜一憂しながら楽しみましたよ、ええ。
(Kenを登場させるタイミング、登場方法の演出方法には、
改善の余地があるとは大いに思ったけどもね。
サプライズする瞬間を、音……音楽でつくりだすというのは、
サプライズされるミュージシャンにとっては厳しいと思う。
すべてを背負って、全身全霊をこめて、地元の和歌山ビッグホールでの初コンサート、
魂を投入してやっている最中に。
締めの一番大事な場面で、いきなり突然、想定にない音楽が、
自分の知らない間合いで演奏されだす……そんな恐怖があっていいのか。
一生懸命打ちこんできた人ほど、ものすごく当惑するに決まっている。
それをサプライズ大成功って、喜べるかなあ……。サプライズじゃなくてドッキリじゃないか。
あの瞬間、本当に私はむちゃくちゃ興が覚めかけた。
Kenがドッキリに利用されている気がして居たたまれなかったし。
せめて暗転からのライトアップとか、なんかやり方があるだろうに。
サプライズ内容自体は素敵だったんだから。)
まあ、よくよく考えてみれば、
Kenの登場ですべてがしぼんでしまうような程度の黒ミサBirthdayではなかった。
濃厚と書いてリッチとルビをふる感じの充足感に満ちていた。
あとHydeはファンが大喜びしているのであれば、結局自分も喜んでしまうんですよね。
ほぼ大寒の寒さの中を帰宅しても、熱が冷めやらないので、
とりあえずここに書いておくことにしました。
ハイドの誕生日に、ハイドの出身地である和歌山のビッグホールで行われるコンサート。
そのライヴ・ヴューイング@新宿TOHOシネマに行ってきました。
年末のラルクリスマス・ライヴの感想レポ的なものを書こう書こうと、思っている間に、
Hyde黒ミサBirthdayのライヴ・ヴューイングの日がやってきちゃったわけなのだった。
今回の黒ミサも、MCを含めた詳細はあとで書く予定ですが、
いまこの熱の冷めやらぬ時に、短く書いておきたい。
とにかく昨年よりスケールも、完成度も、アレンジも、何もかもが桁違いに、とてつもなく良かった。
昨年の黒ミサは「……んん、オーケストラというか室内音楽みたいな感じ……」
と、少々、私は出鼻をくじかれたし、
「黒ミサとは名ばかりで、実際は冬のクリスマスムードの音楽ばっかりだな……」
とも感じたのでしたが、
今回はこれら(私にとっての懸念)を払拭する陶酔感がすごかったんだ。
もう出だしから、好きな曲のオンパレード……。
黒ミサという看板にたがわず、ガッツリとゴシックな曲で占められていて、
かといい飽きないようにゴシックの色々な面を映し出す、多層な曲調のナンバーで構成されている。
そうでなくとも、アレンジの仕方がもう、いちいち最高です。
そうかこれがハイドの世界観を煮詰めたり昇華させたりした、結晶なんだな……。
そういう結晶の数珠つなぎ。
新鮮なアレンジというよりは、曲の良さを掘り下げて、深みを出していくアレンジであって、
新規開拓というより、もう実家に井戸掘っちゃう感じだ。
かと思うと新曲披露もありました。曲も歌詞も美しいナンバーで、
そうか時には掘った井戸から温泉も出ちゃうのか、おお滾々と湧きいずるよ。
何層にも深みと驚きとがたたなわっていて、
ハイドの声は張りと光沢と声量があって、最高でしたし。
MCもソロならではの、胸中をファンにだけ素直に吐露してくれるような、
本当に言いたいこと、言うべきことを、
時には言葉を探し探ししつつ、きちんとみっちり伝えてくれようとする心意気を感じる。
そして最後の最後に、ゴシックとはかけ離れた、驚きの展開が……!
いくらBirthdayのサプライズにしたって、ちょっと、どうなんだよ……!
私、自分は勿論のこと、
人がサプライズで当惑したり面食らっていたりするのを目の当たりにするのが、わりと苦手です。
いくら悪戯心からではなく、100%まごころ善意サプライズであれ。
サプライズの「裏をかく」という性質上、
余程でなければ、諸手(もろて)を上げて、喜べないんだな……。
カミュの『異邦人』に、
立身出世した男のまあ善意によるサプライズが最悪な結果を招いた事件について、
その新聞記事を、主人公が刑務所で読む場面があります。
あれ、ほかのどのシーンよりも強烈に覚えている。
あの心境、すごい的確。すんごくわかるですよ。
今回、
え、サプライズの度合いというものがあるだろうによう……と思いました。
最高の歓喜溢れるサプライズではあるんだけど、タイミングってのがさ……と。
いくら私がラルクファンであろうとも。
ラルクの中で好きな曲がほぼKen曲な気がするほどで、
ハイドとKenが仲良くしゃべったり、セッションしたりするのを見たり聞いたりするだけで、
嬉しく楽しく、しおれた心も活気に満ちだして、元気がわいてくるにしたってよ。
本来ならば超絶嬉しいはずなんですが、
ハイドがガチで面食らっているのを目の当たりにして、
(度が過ぎんだろ……!)
と、一瞬、かなり苦々しく感じてしまった。
アリーナじゅうは超・大盛り上がりで、全員が立ち上がっての大歓声。
これって……ケネディ大統領の誕生パーティに、
マリア・カラスが圧倒的歌唱力でトスカだかカルメンだかを歌って、観衆をノックアウトしたあと、
いきなり遅れてマリリン・モンローが登場した状況と、よく似てないか?
モンローのコケティッシュなHappy Birthdayが、
その場のすべてをさらってしまったという。
これまでハイドが、インターミッションもなく、みっちり2時間以上をかけて積み上げてきた、
涙がこみあげるほどの感動渦巻く、魂のこもった錬成陣をだよ。
ゴシックの陶酔感に満ちた霧が立ちこめていたような、空気感をだよ。
家に帰ってもどっぷり余韻に浸ろうと思っていた宝物のようなひとときをだよ。
Kenが現れたとたんに、一気に薙ぎ払って、場をさらってしまったじゃんか。
ハイドのコンサートなのに……。
Ken、ラルクリの時も思いましたが、確実にスリムになりました。
一時期は、ちょっと葉加瀬太郎に似てきて、なんだか心配だったんだけど、
ずいぶんとシュッとした。
トークも面白かったけどさ。
ラルクの時よりトークが良かったんだけどね。ハイドへの愛と気遣いに満ちてもいた。
で、状況を呑みこんだハイド、たちまちソロのHYDEの顔から、ラルクのHydeの顔になり、
その豹変ぶりを映すスクリーンを目にしながら私は、
ラルクのハイドが大好きなんだけどね、たしかにラルクのハイドの笑い方が大好きなんだけどさ。
今回ばかりはソロのHYDEのままでも良かったのに……。
昨シーズンは、ハイドとKenのMC、二人で笑いあっている状況に、
クスリともニコリともしていなかったアコースティック&クラシックの楽団メンバー。
今回はつられたように一緒に笑ったり、無言で相槌のように頷いたりしていた。
メンバーの面子がすこし変わったのか? それとも進化したのか。
Kenがギターを弾きだします。
え、待って、なんの曲やるんすか?
とか慌て気味に笑っていたハイドも、
結局、よく温まった咽で、慣れた調子で歌いあげていきます。
“White Feather”
本来、ノリの良いロックな曲なのが、
今回バックのアコースティック&クラシックの楽団が、
ラルクでは聞けないアレンジと音色で、リズミカルに美しく盛り上げていく。
さなかに白い羽毛がステージに、かつまた和歌山の会場じゅうにたくさん振ってくる。
HydeもKenも、ファンへのサービスとばかりに仲良しで、
もう何なんだよこれ……ちっくしょう、心憎いぜ、超良いんだもの……。
この最高具合、なんかずるい気が!
色々とやられたな……想定外の密度の濃さ……。
漫然とではなく、一喜一憂しながら楽しみましたよ、ええ。
(Kenを登場させるタイミング、登場方法の演出方法には、
改善の余地があるとは大いに思ったけどもね。
サプライズする瞬間を、音……音楽でつくりだすというのは、
サプライズされるミュージシャンにとっては厳しいと思う。
すべてを背負って、全身全霊をこめて、地元の和歌山ビッグホールでの初コンサート、
魂を投入してやっている最中に。
締めの一番大事な場面で、いきなり突然、想定にない音楽が、
自分の知らない間合いで演奏されだす……そんな恐怖があっていいのか。
一生懸命打ちこんできた人ほど、ものすごく当惑するに決まっている。
それをサプライズ大成功って、喜べるかなあ……。サプライズじゃなくてドッキリじゃないか。
あの瞬間、本当に私はむちゃくちゃ興が覚めかけた。
Kenがドッキリに利用されている気がして居たたまれなかったし。
せめて暗転からのライトアップとか、なんかやり方があるだろうに。
サプライズ内容自体は素敵だったんだから。)
まあ、よくよく考えてみれば、
Kenの登場ですべてがしぼんでしまうような程度の黒ミサBirthdayではなかった。
濃厚と書いてリッチとルビをふる感じの充足感に満ちていた。
あとHydeはファンが大喜びしているのであれば、結局自分も喜んでしまうんですよね。
ほぼ大寒の寒さの中を帰宅しても、熱が冷めやらないので、
とりあえずここに書いておくことにしました。
サンファン展に行ってきた──Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2の世界展 [さ行]
L'Arc-en-Ciel LIVE 2018 L'ArChristmasの詳しい感想は必ずアップするつもりでいる。
が、時系列を意識していると、順繰りに、滞りそうなので……。
12月に終わったばかりの『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2』
3期制作も決定して、ファンとして嬉しいかぎり。今からもう楽しみである。
その世界展に、友人と行ってきました。
年も明けたばかりの2019年1/6日曜@西武池袋本店・別館2階。
私が池袋に最後に訪れたのは、
第2回アガサ・クリスティー賞受賞作『カンパニュラの銀翼』を刊行して、
池袋ジュンク堂まで、早川書房の人に連れられて、サイン本を作りにいったときだ。
6年ぶりになるのか……。
以前、『萩尾望都原画展』に一緒にいった友人と、
このたび同じ池袋西武デパート別館に向かったのですが、
「ここに二人でくるのが久しぶりすぎる……」
あとで当該ブログで確認したら、2009年12月であった……。
5年とかくらい前、と言い合っていたんだけど……。
サンファン展、なにしろ開催期間が短くて、1/2~8まで。
年明け早々すぎるし、一週間足らずです。
もっとみっちりやればよいのに~。
スペース的には、さほど大規模って感じはしないですが、
中身的には大規模展示で、広告に偽りなし。
かなり密度が濃いし、充実しているしで、大満足。
ごく一部を除いて写真撮影が基本的にOKだったので、
来客者はみんなスマフォや、デジタル一眼レフなどを片手に、撮る撮る写真を撮りまくる。
もう布袋劇の人形の撮影会ですよ、ちょっとした。
もちろん私も携帯で撮りました。
みんな、器用に画面上のズームを駆使して撮るなかで、
私はおもに生ズーム
(自分自身が近づいたり遠ざかったり、中腰に屈んだりしてフレーム内におさめんと頑張る)。
でも恥ずかしがらずに果敢にいっぱい撮ってきたよ……。
照明が薄暗いのと、来場者を写真に入れないようにするのが結構、難儀で、
きちんと撮れているのは少なかった……。
目ぼしい人形を撮った写真のうち、まあまあ見られる写真で、ざっくりスライドを作った。
ほぼ経路順に並んでいます。
→サンファン展2:スライド(中里友香撮影)
全29枚です。
凜雪鴉(りんせつあ)は、とかく写真映りが良い。
1期から使い込んでいるせいか、それとも煙管を常に持っている設定のせいなのか、
手の指がかなり黒ずんでいた。
また、衣装の青い裾模様、写真では綺麗に見えるけれども、おもいのほか安っぽい素材。
ただ、とにかく後ろ姿から何から全身にみなぎっている美麗ぶりがすごい。
さすが掠風竊塵(りょうふうせつじん)だよ、ってな感じ。
凜雪鴉の一見優美な衣装に比べて、
浪巫謠(ろうふよう)の衣装の作りこみは本物。尋常でなく格が違う。
いちいち刺繍だしビーズだし……オートクチュールや伝統衣装も顔負けの美しさよ。
もと宮廷楽士の吟遊詩人だけあって、装いかたがプロだ……。
それとも宮廷内の信奉者からの貢物ででも、あっただろうか。
こりゃあ、浪巫謠が凜雪鴉を一目見るなり、
「あいつ偽物」
的な発言をかまして軽蔑するのも、無理はなかったのだね。
衣装がきれいと言えば、蠍瓔珞(カツエイラク)も相当、ファンシーでした。
指に毒を仕込んでいるだけあって、手元の作りこみも気合が入っている。
殤不患(ショウフカン)の装いやキャラが、あまりに浪巫謠と正反対で、
その対比ぶりが生で見るとわかりやすかった。
その殤不患の写真が無いのは、
どう加工しても来場者が映りこんでしまったからで、撮ってはきています(が載せられない)。
同様の理由で、蔑天骸(ベツテンガイ)もスライドに居ない。
……そう、2期のキャラをメイン展示ですが、1期のキャラの人形もありました。
刑亥(ケイガイ)が、生で見ると、想定していたより地味でおとなしいのが意外でした。
物語に登場すると、あの物腰、ライティングと、棘を含んだあでやかな声で、
うわぁ面倒くさい姐さんが出てきた、……という毒々しく派手な印象なのに。
作中では三下の雑魚って感じで次々に出てくる玄鬼宗(ゲンキシュウ)が、
実物を生で見ると、黒ずくめで格好良かった。
私の大好きな殺無生(せつむしょう)──
ストイックな殺し屋、律儀な悪党、高潔な一匹狼、まさしく剣鬼。
生まれたときから人の優しさに触れたことがないために、
凜雪鴉の甘言にホロッとほだされ、赤子の手をひねるように騙される、
映画版『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』*が、実に哀れなのだったが──
別名・鳴鳳決殺(メイホウケッサツ)である彼の布袋人形は、作中や写真で見るよりも、
(髪の色がすんごい紫なんだ……)
あとで見直したら、
呆れるくらい殺無生と浪巫謠の写真が圧倒的に多かった。
ルックスの好みが大変にわかりやすい、わたし。
もちろんルックスだけでなく、キャラクターとして、声も役回りも性格も含めて、
殺無生も、浪巫謠も(おしゃべりな聆牙こみで)、相当好きです。
浪巫謠はみんな大好きらしく、
クリアファイルなどのグッズも、浪巫謠(&聆牙)だけ、一番に売り切れていた。
https://youtu.be/AImWnxx8IZQ
*Thunderbolt Fantasy 生死一劍 予告編
が、時系列を意識していると、順繰りに、滞りそうなので……。
12月に終わったばかりの『Thunderbolt Fantasy 東離劍遊紀2』
3期制作も決定して、ファンとして嬉しいかぎり。今からもう楽しみである。
その世界展に、友人と行ってきました。
年も明けたばかりの2019年1/6日曜@西武池袋本店・別館2階。
私が池袋に最後に訪れたのは、
第2回アガサ・クリスティー賞受賞作『カンパニュラの銀翼』を刊行して、
池袋ジュンク堂まで、早川書房の人に連れられて、サイン本を作りにいったときだ。
6年ぶりになるのか……。
以前、『萩尾望都原画展』に一緒にいった友人と、
このたび同じ池袋西武デパート別館に向かったのですが、
「ここに二人でくるのが久しぶりすぎる……」
あとで当該ブログで確認したら、2009年12月であった……。
5年とかくらい前、と言い合っていたんだけど……。
サンファン展、なにしろ開催期間が短くて、1/2~8まで。
年明け早々すぎるし、一週間足らずです。
もっとみっちりやればよいのに~。
スペース的には、さほど大規模って感じはしないですが、
中身的には大規模展示で、広告に偽りなし。
かなり密度が濃いし、充実しているしで、大満足。
ごく一部を除いて写真撮影が基本的にOKだったので、
来客者はみんなスマフォや、デジタル一眼レフなどを片手に、撮る撮る写真を撮りまくる。
もう布袋劇の人形の撮影会ですよ、ちょっとした。
もちろん私も携帯で撮りました。
みんな、器用に画面上のズームを駆使して撮るなかで、
私はおもに生ズーム
(自分自身が近づいたり遠ざかったり、中腰に屈んだりしてフレーム内におさめんと頑張る)。
でも恥ずかしがらずに果敢にいっぱい撮ってきたよ……。
照明が薄暗いのと、来場者を写真に入れないようにするのが結構、難儀で、
きちんと撮れているのは少なかった……。
目ぼしい人形を撮った写真のうち、まあまあ見られる写真で、ざっくりスライドを作った。
ほぼ経路順に並んでいます。
→サンファン展2:スライド(中里友香撮影)
全29枚です。
凜雪鴉(りんせつあ)は、とかく写真映りが良い。
1期から使い込んでいるせいか、それとも煙管を常に持っている設定のせいなのか、
手の指がかなり黒ずんでいた。
また、衣装の青い裾模様、写真では綺麗に見えるけれども、おもいのほか安っぽい素材。
ただ、とにかく後ろ姿から何から全身にみなぎっている美麗ぶりがすごい。
さすが掠風竊塵(りょうふうせつじん)だよ、ってな感じ。
凜雪鴉の一見優美な衣装に比べて、
浪巫謠(ろうふよう)の衣装の作りこみは本物。尋常でなく格が違う。
いちいち刺繍だしビーズだし……オートクチュールや伝統衣装も顔負けの美しさよ。
もと宮廷楽士の吟遊詩人だけあって、装いかたがプロだ……。
それとも宮廷内の信奉者からの貢物ででも、あっただろうか。
こりゃあ、浪巫謠が凜雪鴉を一目見るなり、
「あいつ偽物」
的な発言をかまして軽蔑するのも、無理はなかったのだね。
衣装がきれいと言えば、蠍瓔珞(カツエイラク)も相当、ファンシーでした。
指に毒を仕込んでいるだけあって、手元の作りこみも気合が入っている。
殤不患(ショウフカン)の装いやキャラが、あまりに浪巫謠と正反対で、
その対比ぶりが生で見るとわかりやすかった。
その殤不患の写真が無いのは、
どう加工しても来場者が映りこんでしまったからで、撮ってはきています(が載せられない)。
同様の理由で、蔑天骸(ベツテンガイ)もスライドに居ない。
……そう、2期のキャラをメイン展示ですが、1期のキャラの人形もありました。
刑亥(ケイガイ)が、生で見ると、想定していたより地味でおとなしいのが意外でした。
物語に登場すると、あの物腰、ライティングと、棘を含んだあでやかな声で、
うわぁ面倒くさい姐さんが出てきた、……という毒々しく派手な印象なのに。
作中では三下の雑魚って感じで次々に出てくる玄鬼宗(ゲンキシュウ)が、
実物を生で見ると、黒ずくめで格好良かった。
私の大好きな殺無生(せつむしょう)──
ストイックな殺し屋、律儀な悪党、高潔な一匹狼、まさしく剣鬼。
生まれたときから人の優しさに触れたことがないために、
凜雪鴉の甘言にホロッとほだされ、赤子の手をひねるように騙される、
映画版『Thunderbolt Fantasy 生死一劍』*が、実に哀れなのだったが──
別名・鳴鳳決殺(メイホウケッサツ)である彼の布袋人形は、作中や写真で見るよりも、
(髪の色がすんごい紫なんだ……)
あとで見直したら、
呆れるくらい殺無生と浪巫謠の写真が圧倒的に多かった。
ルックスの好みが大変にわかりやすい、わたし。
もちろんルックスだけでなく、キャラクターとして、声も役回りも性格も含めて、
殺無生も、浪巫謠も(おしゃべりな聆牙こみで)、相当好きです。
浪巫謠はみんな大好きらしく、
クリアファイルなどのグッズも、浪巫謠(&聆牙)だけ、一番に売り切れていた。
https://youtu.be/AImWnxx8IZQ
*Thunderbolt Fantasy 生死一劍 予告編
2019-01-10 21:39
新年1月壁紙カレンダー無料配布 [壁紙カレンダー配布-2018-’19Mar]
近々L'Arc-en-Ciel LIVE 2018 L'ArChristmasについてのもうちょっと詳細な感想をアップしようと思っている。
その前に、新年が明けた。
2019年デスクトップカレンダーを設置しておきます。
よろしければ、デスクトップ背景にぜひどうぞ。
2019年1月に選んだ絵はArthur Rackhamによる"The Lamb and the Serpent"
直訳すると「子羊と蛇」──この聖書的な単語の並んだタイトルが、
はたして童話やおとぎ話のたぐいであったのか、だとしたらどういう話だったのか、
今回、私に調べはついておりません。絵に子羊の姿も、蛇の姿も描かれていない。
◆ダウンロードの仕方
下記のサムネイル画像をクリックし、原寸大を表示。
右クリックで「デスクトップの背景に設置」で設置完了です。
(あるいは右クリックで「名前をつけて画像を保存」をしてから、壁紙に設定。)
PCのアスペクト比に準じて、使えそうなほうを選んでください。
PCのデスクトップを右クリックして「画面と解像度」の項目を開くと、わかります。
◆1920px×1080px:PNG(3.42MB)横長ワイド版のデスクトップ向け。
2019 Free Calendar Wallpaper Jan*
◆1440px×900px:PNG(2.28MB)こちらは従来PCの画面サイズ。
2019壁紙カレンダーJan*
新年あけて、平成最後の一月です。
平成最後の~が分かっているというのは、史上初めてでもありますね。
平年より格段ぬくい12月から一気にバタバタっと、冬が加速してきました。
そういえば年末NHKの紅白は、
刀剣乱舞のミュージカル部隊登場に、
ゲーム審神者の一人として私は内心ハラハラしていたのだったが(初鑑賞です)。
蓋をあけたら、あの狭い舞台上の至近距離で、ブンブンと長ものを振り回して、
危なげなくキレッキレ。
(衣装をもうちょっと高級感ある風合いにしてくれないか……とは思うけれど、
そうすると、おそらくあんな風には動けないのだ。)
各刀剣男士入り乱れ、殺陣っぽい演出だからそれぞれ違う振り付けで、
一歩あるいは一手まちがえば、物凄く危なっかしくて危険な行為になりかねないのに。
おそろしくストイックな稽古をしているんだろうなあ……というのが、伝わってきました。
*All Rights Reserved.
無断転載や二次配布を禁じます。
その前に、新年が明けた。
2019年デスクトップカレンダーを設置しておきます。
よろしければ、デスクトップ背景にぜひどうぞ。
2019年1月に選んだ絵はArthur Rackhamによる"The Lamb and the Serpent"
直訳すると「子羊と蛇」──この聖書的な単語の並んだタイトルが、
はたして童話やおとぎ話のたぐいであったのか、だとしたらどういう話だったのか、
今回、私に調べはついておりません。絵に子羊の姿も、蛇の姿も描かれていない。
◆ダウンロードの仕方
下記のサムネイル画像をクリックし、原寸大を表示。
右クリックで「デスクトップの背景に設置」で設置完了です。
(あるいは右クリックで「名前をつけて画像を保存」をしてから、壁紙に設定。)
PCのアスペクト比に準じて、使えそうなほうを選んでください。
PCのデスクトップを右クリックして「画面と解像度」の項目を開くと、わかります。
◆1920px×1080px:PNG(3.42MB)横長ワイド版のデスクトップ向け。
2019 Free Calendar Wallpaper Jan*
◆1440px×900px:PNG(2.28MB)こちらは従来PCの画面サイズ。
2019壁紙カレンダーJan*
新年あけて、平成最後の一月です。
平成最後の~が分かっているというのは、史上初めてでもありますね。
平年より格段ぬくい12月から一気にバタバタっと、冬が加速してきました。
そういえば年末NHKの紅白は、
刀剣乱舞のミュージカル部隊登場に、
ゲーム審神者の一人として私は内心ハラハラしていたのだったが(初鑑賞です)。
蓋をあけたら、あの狭い舞台上の至近距離で、ブンブンと長ものを振り回して、
危なげなくキレッキレ。
(衣装をもうちょっと高級感ある風合いにしてくれないか……とは思うけれど、
そうすると、おそらくあんな風には動けないのだ。)
各刀剣男士入り乱れ、殺陣っぽい演出だからそれぞれ違う振り付けで、
一歩あるいは一手まちがえば、物凄く危なっかしくて危険な行為になりかねないのに。
おそろしくストイックな稽古をしているんだろうなあ……というのが、伝わってきました。
*All Rights Reserved.
無断転載や二次配布を禁じます。
2019-01-02 16:03