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なぜveilという曲名なのかまだ私にはわかっていないが

とあるアニメのエンディングに使われていて、初めて知り、
そのアニメについて深い思い入れはないけれど、このエンディングが好きなあまりに毎度流しておく、
というような状態が続いていた須田景凪「veil」
そのミュージックビデオがYoutubeにてフルで視聴できると知った。



https://youtu.be/n7VZxg9pxkg
須田景凪「veil」MV

すだけいな(敬称略)と読むんですね。すだかげなぎさんだと思っていたぞ。
ミュージックビデオって必ずしも曲とイメージが合っていない作品も少なくはない。
ラルクのハイドも何かで、
「ミュージックビデオは限られた時間で信じられないくらいのお金が飛ぶ。
だからなるべく自分の曲、自分の描いているイメージに寄せてもらうことだけで、精一杯。
やり直しがきかない、融通がつかない」
といったような実状を語っていたと思う。

こうも曲と映像がマッチしている作品は珍しくって、釘付けになりました。
(むろんアニメのエンディングではこの画像は流れません。)

とりあえず単品で、Amazon MusicよりMP3版を購入したのだが、それは音楽のみである。
むろんこの曲が好きだから買ったのであり、問題はない。
ただこのMVごとゲットするためには、
おそらく初回盤DVDとかいうゴージャスなのを購入しなきゃいけないんだな……。
だからこそYoutubeで公開してくれているのかしら。

単品でMVごと購入できるタイプがあれば便利なのだが……。

ちなみに……



共通テーマ:音楽

文系SF脳的思考実験(あるいは与太) [は行]

割としょうもない、というか手前一人で手に負えないんだから考えるだけあるいは無駄、
と思われそうなことを結構真剣に根を詰めて考える、という事は誰しもやったことがあるかと思う。

15年くらい前だったか、例えばある友人は転職するときに面接で、
「最後に、では、今あなたが一番気になることはなんですか」
と聞かれ、(ちなみに彼女はハワイアンファッション業界のグラフィック系の仕事に応募)
「戦争です」
と答えたら、引かれた……と言っていたのを思い出す。そりゃそうだ……。

ちなみに当時はアフガニスタン紛争からのイラク戦争開戦で、そのちょっと前までアメリカに留学していた私たちにとっては、たしかに他人事ではなかった。
  ──しかも私に至っては、911のとき大学院留学でアメリカに居て、テロを知って呆気にとられ、それまでのアメリカとは打って変わって厳戒態勢、空港はマシンガンを装備した軍が警備巡回、手荷物検査は想像を絶し、いちいち靴を脱いでの身辺チェック。不自由を身にしみて体験してきて、リアルにそれ系のニュースを捉えてもいた──

それでも、
「言いたいことは分かるけど、相手側の質問の意図としては、そういう答えが欲しかったんじゃないよね……」

真面目に考えている問題が桁違いに壮大だと、ちょっとズレて見えるもの。
「自分の身におきている問題を直視したくないから、社会問題に目を向けて、ごまかしている」
はたまた或いは
「自分の問題がないから、社会問題に目が向くんだね。幸せ者だよ、ごくろうさま」
事実そういう側面も全くないとは言い切れぬ。

「地球上の二酸化炭素をなんとかしなきゃ」

……ええ、地球上の……二酸化炭素を……なんとか……壮大。我ながら。
私が最近気になっているのは温室効果ガスを減らせないかなあ、なのである。
こう書くと実にアホっぽい……。

何かしている途中でふと「気になる……」
一つの現実から逃避するためにググりだして、結局解決に至らず面倒くさくなって思考を放棄。
また思い出してググって……
と繰り返しがちになるのは、実際、温暖化によってもたらされる酷暑がこたえているからです。

梅雨明けしてからの暑さが尋常でなく、日中まともに外出ができなくなっていて、日が暮れてからも自転車で1分先の郵便局と銀行のATMとクリーニング屋に行くのがやっと。
そんな生活にほとほと困り果てている。
温室効果ガス(二酸化炭素)をなんとかしないと、温暖化は本当に深刻だぞ……
もはや絵空事でも何でもないですから。

ついでにヒートアイランドについても現在の住環境からいって私個人かなり影響を受けていて、悩んでいる。ただ、それとこれはちょっと別に論じないと長くなるから。

とりあえず今は二酸化炭素……温室効果ガスを……
わりと真剣に気に病んでいるけれども、だからといって暑いんだからエアコンはつけっぱなしにしなきゃ無理で、電力を消費しないと生命維持ができないのだ……。
二酸化炭素を減らしたいのも、地球を憂いて、意識高く環境問題に取り組む気があるからでは正直言って全くない。
自分が夏、生きにくくて困っているからにつきる。
でもこれ、全人類が多かれ少なかれ現在進行形で直面している。
実際に熱中症で、人が日々、亡くなっている。

もっとまじめに事に当たってくれ、京都議定書の批准をもっと……と思うけれども、
じゃあ実際問題、どうやって温室効果ガスを減らすのか。
京都議定書が働きかけているのは、これ以上、温室効果ガスを増やさないようにする取り組みが第一であろうし(無論大事だ)。
今ある二酸化炭素を減らすには、どうしたら……。

日本がどんどん暮らしにくくなってきているのは、震災から始まって福島原発というデバフがかけられている上に、温暖化によってもたらされる台風と熱中症で被害が出るのが引きも切らない。
天災と人災が絡み合って、憔悴しているせいも多分にあるかと。
健常者ですら暮らしにくければ、より弱者にしわ寄せがいく。

日本は関東大震災(1923年)の16年後、1939年に第二次大戦に突入している。
大東亜戦争でいうならば関東大震災の14年後の1937年。
これはやはり、震災復興が社会に大きな負荷をもたらしてきていて、
戦争でもおっぱじめるしかない、
という風潮の下地の一つとなっていた点は、否めないかと。

(この戦争が第二次大戦になってしまったのは、
世界大恐慌に陥っていたからですが、仮に世界が恐慌に陥っていなくとも、
当時の日本は震災の影響を解消するために、アジアで戦争をしていた可能性……。)

人は暑さと怒りを混同する、と読んだことがあるし……
人体のたんぱく質は40度を超えると凝固しだす。
気温が36度という時は、直射日光やアスファルトの照り返しなどで、実際は40度をゆうに超えますから。常識的に死ぬんです。

ナイル川の氾濫が肥沃な土壌をもたらし、黄河の氾濫がこれまた肥沃な土壌をもたらし、チグリスユーフラテス川が……(以下略)という古代文明の発祥しかり、日本では天地をひっくり返す一発逆転・一撃必殺アイテムみたいに、台風を神風と呼んで、有難がるきらいがあるけれど。
台風なんて来てよい事、今では一つもないんだし!

かつてはグアムあたりがメッカだったのが、温暖化によって海水温が上がってのなんやかんやでグアムを直撃する台風が減っていて、その分が北上して日本縦断しまくるというのだ。
北上してくる間に、かつてなく巨大に育ってきているので、従来とは異なるメガトン台風で、被害も規模も読みにくい。

「……よくよくとなったら海外に移住を……」
最近、地球上のどこもかしこも異常気象なので、必ずしも逃げる場所があるわけじゃない。
別に引きこもりたくなくたって、体調と相談してると、引きこもるしかなくなってくる……。
いろいろな悪循環も、二酸化炭素問題を軽減したら少しはなんとかなるまいか……(遠い目)、
と思い詰める仕儀に、至ってきているのだ。

とりあえず文系の自分が考えつくのは、
二酸化炭素を消費してかわりに酸素を生み出している森林・熱帯雨林の保全なわけですが、
森林といっても、光合成で二酸化炭素を消費し、酸素を生み出しているわけである。
当然、日光が当たっていないときは酸素を消費し、二酸化炭素を出している。

おまけに熱帯雨林は、名前のごとく、雨がしょっちゅう降っている。
必ずしも日照時間が長くはない。
常日頃から日光を浴び、二酸化炭素を効率よく量産しているわけではない。

だったら!
LED照明で曇天でも日中12時間、照らす仕様にしたらどう?
確実に光合成してくれるのでは!
大々的に熱帯雨林を地球規模で。
LED照明にて日照時間をつくりだし、光合成を常時、計画的に促すのは?

かつては、太陽光と同じだけ照らせる電力を生み出すのに、
その電力による光合成で相殺できるより多い二酸化炭素を発生させるおそれがあった。
しかしLEDは少量の電力で明るくなる、だからこそノーベル賞ものだったわけですよね?
使えないかな。

しかしだ、電灯を大々的に設置して、LED照明用の電力を、太陽光や風力発電でまかなおうとすると、結局、大規模森林伐採など、環境破壊につながる。
熱帯雨林に住む天然記念物レベルの鳥たちが被害に遭いかねない。
風力発電のプロペラは鳥殺しとして悪名高く、天然記念物の鳥がばっさばっさと殺されているし*。

電池で動く、照明弾的なドローンってないのかなあ……。

ググったら出てきました。

→強力LED照明で暗闇を昼間のように照らし、ドローンの夜間飛行をサポート
 「スカイサーチライト」
 ~夜間の捜索や、災害時などに現場を明るく照らす~
 https://drone-net.co.jp/news-media/sky-search-light/

価格も、びっくりするほど高くはない。
まあこちらは点灯時間最大13分、飛翔時間13分ですし、プロペラもありますが。
プロペラなしで静かにとぶドローンも各所で開発されている。
アドバルーンみたいなLED照明ドローンを大量に設置するなら、環境にそこまで負荷をかけず、12時間の日照時間を約束してくれるのでは?
それで二酸化炭素をじわじわとでも着実に消費し、酸素を作ってくれるのでは?

このサーチライトドローンの企業のお問い合わせ・ご意見ページに、
私の与太話をメールできるほど、私のメンタルは強くはない。
「ヤバい人から変な思い付きまかせのメールが来た」
と扱われるのがオチだとし、事実その通りなので、ここでひっそり書きつけておくことにする。

自分なりの解決法の糸口(?)をつかみかけた気がしたので、
「二酸化炭素を減らさなくては」
と、素人の分際でむなしく模索するのを一段落。

*(参考)
衝突死した「オジロワシ」山積み写真 風力発電とバードストライク2017/11/15
https://www.j-cast.com/2017/11/15313994.html?p=all

風力発電が野鳥に与える影響のまとめ (財)日本野鳥の会自然保護室
https://www.wbsj.org/nature/hogo/others/fuuryoku/shiryo100927_08.pdf

(せめてダイソンの扇風機みたいな、プロペラなしの形で風力発電機を普及させることはできないのかなあ。)

*追記(2019/8/23)*



共通テーマ:日記・雑感

今更ではあるけれど [あ行]

『窓際のトットちゃん』の「ロッキーがいなくなった」という章について、
私は以前、ブログを書いた。2008年11月です。あ、10年以上前だ。
深読みか、あるいは暗黙裡の当然
https://blackcrosssanatorium.blog.so-net.ne.jp/2008-11-23

このたび、2019/8/8の京都新聞の次の記事を見つけて、
ああ~間違いなくロッキーは「供出」されたんだ、と改めて確信した。

(京都新聞)
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190808-00010003-kyt-life
〇1944年春、犬の泣き声が耳に響いた― 奪われた多くの命、戦時を知る女性からの手紙

ネットの記事は時間が経つとリンク切れになって、見られなくなることが多いと昨今学んだので、
ごく一部だけでも抜粋しておこう。

===================
国立公文書館アジア歴史資料センター(東京都)のホームページ「アジ歴グロッサリー」によると、1944年、軍需省と厚生省から全国の地方長官(知事)へ出された通知に基づき、軍用犬や警察犬などを除いた犬を献納もしくは供出することになった。狂犬病の流行を防ぐ目的もあり、一部は毛皮や食肉に加工されたが、多くは利用されること無く廃棄されたといわれているという。
===================

記事によれば、結局のところほとんどは適切に「活用」できなかった。
ならば本当に無駄死にであり、犬死にです。

別件だけれど今日はSNS上で、こんなつぶやきも見つけた。
2012年8月3日の「私の猫」という毎日新聞の記事をもとにしたツイートです。


私が『窓際のトットちゃん』を読んだのは小学生の時で、
それゆえに自分の理解が及ばなかったのだと思うが、
その一方で、当時、~トットちゃんを読んでいた人の全員が、
ちゃんと「ロッキーが戦争のために国に供出されて殺された」と、
どれほど正確に読み取れていたんだろうか……。

私が読んだ当時はまだ戦後45年くらい。戦争経験者もまだ大勢残っていたから、
「シェパードの愛犬ロッキーが国に供出の名目で、殺処分された」と書かなくとも、
当然のように多くの大人の読者は、正確に状況を理解できていたんだろう。

馬を供出するというのは、戦時ネタとして聞いてました。
軍馬にできるし、荷を運べるし、
場合によってはあまり考えたくもないけど、馬肉は食肉として今でも流通しているし、
まあ、理解の範疇です。

いっぽう狂犬病を防ぐためと言ったって、野犬や野良猫ならいざしらず、
飼い犬や飼い猫を集めたって、扱いに困るし無駄な仕事が増えるだけなの、
容易に想像つきそうなのに。
机上の空論とはよく言うけれども、机上でも想像することはできるので、
想像力の欠如が甚だしすぎて、もはや机上の空論ですらない。馬鹿すぎ……。

(戦争になって生活が困窮して、飼えなくなった犬や猫を、
飼い主がやむなく保健所に連れていったとかいう話ならば、まだ理解もできたが。)
御苦労なことに他人様の飼い犬や飼い猫をかき集め、殺して回る手間暇も、無駄骨じゃん。

馬鹿すぎ……については、太宰治が『苦悩の年鑑』(1946/昭和21年発表)でこう書いている。
===============  
ある参謀将校は、この度のわが作戦は、敵の意表の外に出づ、と語った。それがそのまま新聞に出た。参謀も新聞社もユウモアのつもりではなかったようだ。おおまじめであった。意表の外に出たらなら、ころげ落ちるより他はあるまい。
指導者は全部、無学であった。常識のレベルにすら達していなかった。
===============

「敵の意表の外に出づ」とは、敵の意表の外に出る、ということか。
意表とは本来突くもので、
意表を突く=「相手の想定外のことをしでかして驚かせること、裏をかくこと」ですから、
意表は突いてこそ、なんぼです。

……え? 意表の外に出るって? は? 
言ってる意味わっかんねーや。
お国が~とのたまってる連中が、母国語である日本語も満足に使えないってか。

……ではあるんですが、私は当初、太宰のこの文章を読んだ時、
太宰もまた揚げ足とるよなあ~意味は通じるじゃん……
大本営の愚かしさに対して、言葉尻をとらえてあげつらうよりさー。
もっと正面切って、批判すべきことがあっただろうに、と感じた。

まあ、太宰も正面切って短く言ってはいるんですけど。
(しかし彼等は脅迫した。天皇の名を騙って脅迫した。)
と。
──当時の日本国民は多くが天皇を多かれ少なかれ推(お)していて、
今風にいうならば皇族を箱推ししていたので、
事務所(大本営)や運営方針に反感を覚えながらも、
運営に人質に取られている推しのため、
ついファンは理不尽な要求にも涙をのんだ……そう考えると、超わかりやすい。

太宰の批判の切り口がしかし「意表の外に出づ」という言い回しに突っこみを入れることから始まる。
無教養うんぬんじゃなくて、言い間違いにすぎないのに、
言い間違いをあげつらうのって、太宰ったらみみっちい、と感じていた。

だが最近、私も薄々、わかってきている気がするのだが、
参謀将校とやらの発言が、
新聞という当時の唯一のマスメディアに、精査もなくそのまま載る。
(まあ当時もラジオはありますけど。ネットはおろかテレビもなかった時代の新聞の影響力よ。)
その記事が、その参謀将校の無教養をあげつらうためにそのまま掲載されたのでは無論ない。

すなわち新聞社というのが本来、ある程度の教養と常識のレベルを兼ね備えた人の集団で、
時としていろんな視点を交えながら、新聞記事を仕上げているはずなのに、
「馬鹿の集団」に加担しているばかりで、てんで機能していない。
麻痺状態だったという意味なんですよね。

小学生でもわかるレベルの参謀将校の語彙力のヤバさすらも、訂正したり、問いただしたりせず、
プレスリリースをそのまま丸載せ。
その「手抜き」「無知」がいかに犯罪的で、低レベルだったか、
ということも併せて太宰は痛烈且つ端的に、批難していたわけだったのかと。