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やったぜ活撃 [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞 #13 『活撃』

最終回。
文句のつけようもなく、面白かった!
圧倒的な作画、動き、内容も期待以上に期待に応えてくれる最終回で、王道展開。
見終わって打ちのめされて無口になる感じでした。

これまでの視聴では、なんか色々と引っかかるところが多々あり、
その不服の感想を、ここでぶちまけておかないとすっきり眠れません、
みたいな心地が勝(まさ)っていましたが。

正直この最終回の直後は、胸がいっぱいで、はぁと重くため息ついて、終わりにしたい。
子供の時、『天空の城ラピュタ』を初めて見て、
胸がいっぱいでなんか無口になって、しばらくラピュタのことを誰にも話したくなくて、
ややあって、今度はラピュタを誰かと語りたい、布教したくてたまらなくなった、
あの感じが。
活撃最終回にぎっしり詰まってた。

堀川国広が、
「出てきていいよ。ここならだれも居ないから。さっき土方さんの部屋に居たでしょう。気付いてたよ。久しぶり兼さん、来ると思ってた」
というシーン。
そうそうこれだよ、堀川国広はこういう感じなんだよ――と、ようやく胸の痞えが取れる。
こういう……控えめな振りして、いつのまに核心につけこんできそうな抜け目なさがあるんですよ、
堀川国広には。
可愛い顔して用意周到、じっくり一つのことを企んでいながら、機転が回るかんじよ。

それが活撃では初回、未熟な刀剣男士としての堀川国広、その初陣から始まって、
ほんと、一時はどうなることかと思ったわ。

純真だけど馬鹿じゃなく、それどころか世間通だから怖いんだよねぇ堀川君って、
という、私がなんとなく思い描いている雰囲気の堀川国広になるまでに、
欲を言えば、途中経過を作中できちんと描いてほしかった。

最終的に、3年間、土方さんに同行して新選組やってるあいだに、
我々の望む堀川君になっているという禁じ手、裏技で、帳尻を合わせてきてくれました。

「鉄の掟」は、鉄之助の鉄にかけているのかと思っていましたが、
今回、和泉守兼定が、局中法度のことを「鉄の掟」と言っていたので、
なんだ……やっぱりその意味だったのか……。

しっかし堀川君が、兼さんに土方さんの最期を見届けさせてやりたい、と思っていて、
かつまた歴史は変えたくない、と思っているのはわかる。
果たして、どうするつもりなんだろう。
(どんな腹づもりでいたのさ?)

新政府軍に追い詰められた土方さんが、堀川国広(脇差)で、腹でも切って自害して、
そのときに兼さんに土方さんの介錯でもさせる目論見なんだろうか? 
和泉守兼定が和泉守兼定(打刀)自身を使って主の首を斬るのか。
その土方さんを介錯した刀を、鉄之助に遺品として持たせるつもりなんだろうか。
「武士よりも武士らしく」かつまた「土方さんの最期をみとる」
という両方が叶えられる……。
私が堀川君だったらそう仕向ける気がするけど……。

刀(刀剣男士)と持ち主とは、
「刎頸(ふんけい)の友」ともいえる絆で結ばれている、
と、そんなスタンスで攻めるアニメの流れじゃなさそうだ。
小説ならまだしも、たぶんアニメだとえぐくなりすぎるし……。

活撃は海外ファンにもわかる言葉遣いを、ことさら選んでいる気がする。
海外ファンの見識を忖度して、小学生レベルの説明の台詞が多かった、
と私は勝手に思っている。(おかげで刀剣のアニメにしては不自然なまでに健全路線。)
だから、まあそういう介錯なんてのは、刀のアニメであれ、積極的には見せない側面でしょう。

土方さんに兼さんが詰め寄るシーン、
「生き様」とか「覚悟」とか、そういう台詞は人間が安易に使うとすごく安っぽくなりがちで、
そういう言葉を平気で口に出すキャラを私は警戒・敬遠しがちなんですが、
刀剣男士が「生き様」「覚悟」と口にするときの、板についた自然さよ。
人の姿をしていても、本質の魂が刀なんだなあ……と思わせてくれる、良い台詞でした。

話がついて、兼さん、ようやく馬に乗る。
いや……でも新選組の馬を一頭、乗ってきちゃって良かったのか?
物資が不足し、たてこもったりして大変な戦況に立たされている土方さんたちなのに、
その馬を奪ってきちゃうか! 歴史を変えないためにあえて地味に足引っ張ってんの?

ともあれ、あの場面で兼さんが馬に乗らないほうが不自然だし、
乗馬する兼さんは想像どおり颯爽として恰好良かった。

ノーマンズランドで落ちあった刀剣男士みんなの、ひらっひらした衣装が、
ここぞとばかりに草原で風にあおられて、
そうだよ! これだよ! そのためのこういう衣装だよ!

それからはもう神作画と桜吹雪の嵐で、息をつく間もなく素晴らしかった。

期待通りに、三日月宗近も、骨喰も、薬研も、蜻蛉切も、鶴丸も、
実によい頃合いで助太刀に登場。
三日月が来ることはお約束の流れで当然わかっていたけれど、
波が打ち寄せるような音とともに、桜吹雪がぶわっとなって、
花びらの渦中に三日月が現れたときに、
よしきた!!!

かつて鶴丸が初登場で現れたときと同様の、
この圧倒的劣勢な戦況がこれでひっくり返るぞという期待感、
もう勝ったも同然だあああ神作画~、
という高揚をひしひしと噛みしめる。

あとはもう、
・骨喰と薬研の粟田口兄弟の共闘。回転斬りしまくる!
・兄者の「膝丸」呼び。
膝丸の「あの兄弟に負けてられないな、兄者~」からの、
兄者が弟を「膝丸」と呼びかけるやつ。華麗に敵へと斬りこみながら、大丈夫か膝丸、息してるか。
・大典太と蜻蛉切、この両者の組み合わせとは思いつかなんだ。蜻蛉切、大太刀にリベンジ。
・鶴丸と三日月の連携プレー。かつて組んでたのか、どうりで息がぴったりですよ。しかしこの両者は本当に嬉しそうに、かつまた美しく戦うよね。まさに刀剣乱舞、ここに極まれり。

という名シーンが、立て続けに押し寄せて、
ばっさばっさと時間遡行軍をなぎ倒していると、そこに堀川君が助太刀に!
王道の大団円、
土方さんの死はあっけなくも感傷的でほろ苦く、活撃はきちんと終わるべくして幕を閉じ、
終わり良ければ総て良しでした。

エンディングで、
刀剣乱舞(ゲーム)の刀剣男士を描いたイラストレーターさんの名前がずらっと出てきて、
刀剣乱舞のゲームをはじめて3年弱――。
画集で見慣れた、目に馴染みのあるイラストレーターさんの名前が、
同窓生とか先輩の名前を見るような感慨深さであることよ。
わー! 
妙な親近感が。

劇場版始動!
わかる……この活撃、劇場版ありきで作られていた感じがする。
劇場版くらいの時間で、神作画のアクションをメイン、もっとギュッと詰めて作ったら、
相当、クオリティたっけーものが出来あがるわ。
今からもう待ちきれない。
(そのときには活撃審神者、ほんとに要らない。
活撃審神者に関しては、登場した意味が未だにわからないよ……。)

そもそもこのアニメ、今になってみると、
全部で本来12回の内容を、無理に13回に引き延ばしたんだろうなあ、
そう思えばこれまでの、間延びした色んな粗(あら)が、腑に落ちます。

徹頭徹尾とはいかなかったが、最初と最後が最高だったし、
本当に良かったです。中盤の第一部隊の回も良かった。ありがとう活撃。
深夜アニメを全部リアタイして、その都度、毎回感想をブログにアップするなんてマメなこと、
気づいたら私ほかのアニメでしたことないよ。

とりあえずサウンドトラックのCDは入手しました。
グラブル(ゲーム)とのコラボでも、戦闘中に活撃のテーマ音楽が流れるたび、
この曲……良い……ゲームの周回には正直うんざりしてきてるけど、
音楽につられてつい頑張っちゃう……ううう……
病みつき気味になって曲が抜けない状態が続いたので、降参して買いました。


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グラブル山姥切もパーティに無事に編成できました。 あとは期間中に上限解放を [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞 #12 『箱館戦争』

今回が最終回だと思って見ていましたが、
次回が最終回なんですね。
最終回の一つ前だけあって、気合いが入っていて、
製作側の気迫がひしひしと伝わってきて、とても良かった。

物語の展開としては、正直、御都合主義の最たるもの――。
物語には、たとえSFだろうとファンタジーだろうと、作中の世界におけるルールってのがあり、
そのルール作りがSFやファンタジーの肝だし、
異世界の世界観を堪能する醍醐味だったりするわけなのだ。が、
活撃の場合、その設定が、謎のゆるふわ具合で進んでいく。

当然、物語の展開もいちいちカオスすぎて、もうつっこみが追いつかない。
もはや、突っこみする気も起きない。
むしろ、活撃においてそんなこと、いちいち気にするのは無粋!
今回、カオス具合が振り切れていて、とりあえず物凄くワクワクした。
もう有難う、活撃、ありがとうである。

赤々とした焼け跡の渦中で対峙する、堀川国広と和泉守兼定という構図は、
胸が熱くなる、充実してくるものがあり、
いつまでもこの対峙を見ていたいくらいだった。
なんだったらみっちり本気で一戦交えてほしかった。
が、あくまでも堀川君が丸腰……ではないが、おのれの武器を手にせず、
捨て身で兼さんと向き合って、真剣かつ冷静に挑発しているので、
いっぽう抜刀して刀を振り上げた兼さんとしては、
武器を手にしているのに、(本来ならば相棒かつ助手の)堀川君を前に、
精神的には徒手空拳っていう。そのあべこべ具合が、まことにグッとくるのでした。

この両者の対峙あるいは和解は次回に見送りで、
いきなり審神者が出てきて、じゃあ箱館行っちゃいましょうよ、となるところは、
お前、おちょくってんのか、ってレベルでいい加減だと思いましたが。

一転して箱館戦争にて、
第一部隊が、時間遡行軍を相手に華麗に助太刀に入ってくる戦闘シーンで、
もう、本当に活撃に感謝しかできなくなった。
期待していなかった分、猛烈にテンションがあがりました。本当にありがとうございます……。
短いシーンでも充実していて、とても良かった……。

隊長・山姥切をはじめとして、髭切、膝丸、大典太が神業具合を発揮して、
ほんと理想的にアニメで具現化されていて素晴らしかった。
とくに山姥切国広は活撃で、ひときわ愛されてる感じがする。
(欲を言えば、国広兄弟同士として、これまでに山姥切国広が堀川国広に、
なんらかの助言を与えるシーンがあっても良かったんじゃないかと思うが。
骨喰と薬研は、藤四郎兄弟としての会話があったのだからねぇ……。)

第一部隊があくまで助太刀というスタンスで、箱館戦争に登場してきたのも良かったし、
うち三日月と骨喰がまだ来ないので、こちらは次回に持ち越しできっと必ず登場して、
良いところで助太刀に入ってくれるにちがいないし。
無論、第二部隊の薬研、鶴丸、蜻蛉切も、最高にかっこいい頃合いで、加勢に来るに決まっている。
ああ、もう今から次回へのワクワクが止まらない。

「時間遡行軍、その数、およそ千体!」
ってな台詞を聞いたときに、いくら最終回を派手にするったって、
そりゃちょっと盛りすぎなんでは、
千体とはアルジャジーラもびっくり、ざっくりの勘定すぎる……と思いますが。
そこまで煽ってくれたら、もう期待するしかないじゃない。

しっかし審神者もわざわざ来るなら、
そうだ、忘れてましたが、これを……と、
去り際に刀装とか馬装備を置いていくとか、お守りを託していくとか、
来たなら来たなりに気の利いた仕事をしたらどうなんだ、とは思います。
(活撃審神者に厳しい、わたし視聴者審神者である。)
そうすれば兼さんも、あんなに走り回らなくても、
箱館戦争の山道で馬を飛ばせる。
ゲームの設定から逸脱しないし、そのほうが、かっこいいと思うしな。

堀川君が土方さんの助手として、
誠の印をつけた黒い服を着て、しれっと一緒に居るシーンで、
やるな……こいつ……さすが……。
と内心でニヤッと笑いそうになりました。楽しみだ、次回がとても楽しみだ。

第二部隊の兼さんたちおよび第一部隊は審神者の力で、
時空を超えて箱館戦争にやってきたわけですが、
いっぽう第二部隊から自らはぐれた、堀川国広は、どうやって箱館戦争まで来たんだろうか。

薩摩藩邸の火事の時空で土方さんを見つけだして、新選組に入って、
そこからずっと土方さんの助手をして、
土方さんがどんどん北へ北へと……ついには五稜郭に到達するまで、
近藤さんを失い、沖田君は病に倒れ……だんだらの羽織姿を黒服に改めて……。
一度ならず二度までも、そういう辛苦を共にしながら、ずうっと同行してきたんだろうか。
とすると年季がちがうぞ。

あるいは刀剣乱舞のゲーム内で堀川君が極の修行で新選組に潜入したみたいに、
堀川君は独自の旅道具を持っていて、時空を渡れたんだろうか。
この辺のSF的な部分は、活撃の作中でくわしく解明されることがなさそうだけれど、
個人的には気になります。



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グラブルと活撃のコラボが評判良くてやろうかすごく迷っている [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞 #11 『鉄の掟』

かつて(2~3年ほど前)アルドノア・ゼロというアニメがありまして、
音楽が『進撃の巨人』の澤野弘之さんで、
なんか良さそう~と思って見だしたのだった。
それなりに毎度、一喜一憂しながら、次回の展開を楽しみにしつつ見ていたのだったが、
1クールの最終回を見終えたときに、

……あ、これは……アニメと私の大変不幸な出会いだった。
これ以上なにかあるかと深追いして関わろうとしないことが、一番得策だ。
長い人生、いろんなアニメを見てくれば、たまにはそういう、
反りの合わないという作品もあるよね、さようなら……

と、2クール目をけっして見ないことを固く決心させるに至る作品だったのですが、
今回の活撃はアルドノアの最終回を見終えたときの感覚に限りなく近かった。
(まだ最終回じゃないから希望はある。)

色々と場面展開がおかしかったですね。
つなぎ方? 

しょっぱなから、
堀川国広が宿屋に戻っていない、え、どこいったんだって時点から始まるところで、呆気。
いくらなんでもそれじゃ、第二部隊が無能すぎる描きかただし……、
こんのすけ、おまえ何のために同行してるんだ。
その無駄にハイテク機能を装備してるのは、なんのためだ。
部隊の刀剣男士ひとりを見つける機能がないってことが、にわかには信じられないで、
視聴者審神者、困惑してます。

活撃の兼さんて難しそうな顔してるばかりで、面白みがないだけでなく、統率力もないの?
堀川が一時、行方をくらます展開にするにしたって、もうすこしなんかやり方が有ったろうに……。

火事が起きたと思ったら、あっという間にあらかた焼け落ち、
その渦中に立っているのに、一面、焼けあとになっていたり、
この場面の次に、この場面がなぜこう続く……ということの連続で。
もはや活撃の登場人物のうちの誰かの悪夢を、仮想現実として味わわされている感じが。
ひょっとしてそうだったんだろうか。

堀川君は兼さんの羽織をいつのまにゲットしてたんだか、
それにしても意外にも今回、一番まともに感じるのが堀川国広だった。

この活撃の世界観と設定なら、おそらく歴史抑止力が働いて、
土方さんを箱館戦争で死なせないように細工しても、
2205年の歴史に問題はおきない気がするよ。

意図的だろうとなかろうとだ、あんなに矢鱈と人が死に、歴史が史実通りになっていなくとも、
「歴史抑止力が働いて2205年の歴史は変わっていません」
ってことの連続なのだ。
悩むだけ損だから、もうやってみなよ、応援するよ。
(駄目なら、さらに時間を戻ってやりなおせばいいだけじゃない?)

土方さんって有名だけど、一人の侍に過ぎないし。
かりに新選組をまるまる助けても、あの分ではおそらく歴史は、歴史抑止力が働いて、
2205年時点ではべつに変わってない気がするよ。

活撃の和泉守兼定が、今回のラスト、あれで本当に堀川国広を折っていたとしたら、
原作ゲームの世界観や設定と、乖離がはなはだしすぎて、
脚本にも兼さんにも私は超幻滅しますが、
それはそれである意味、アッパレと言わざるをえない、振りきれっぷりではある。

こと、原作ゲームで堀川国広を極の修行に出した審神者からしてみますと、
そこまでやってくれれば、公式公認の二次創作として、
原作とは完全別物、別ルートとして咀嚼できます。

が、おそらくは思わせぶりな次回への引きに違いなく、
次週、軟着地して一期を終えそうな予感がしています。

ところでタイトル『鉄の掟』は、刀剣男士の守るべき掟と、
新選組の局中法度にかけているのかと思って見ていたのですが、
これは鉄之助(市村鉄之助)の鉄にかけた、鉄の掟、なんですね。
鉄之助、すごい美少年でした。

で、グラブル――



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蛇足のループ [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞 #10 『忠義の向かう先』

いやぁ今回は背景がとにかく綺麗で、
この江戸時代の坂道よ、江戸時代の三条大橋よ、江戸時代の梅園よ、
ああ、江戸時代の世界観の再現が実に自然に繰り広げられていて、すごすぎるわ……。
と、目を奪われることしきりでした。

いつになく背景が際立って綺麗に思えたのは、
話の筋……(脚本)がひときわ退屈だったから、つい背景に目が行ったのかも。
面白い回と退屈な回が、だいたい交互に構成されているんだな。学んだ。

同じような言動の繰り返しなんですよね。

「え、歴史通りじゃないってこと!?」
とか、まただよ、又、こんなこと言ってる――
くどいよ……さすがにもう耳にタコができるよ……その先に進んではくださるまいか。
検非違使が出てくる伏線なんじゃないですか? 

一期の最終回、最後の最後で、検非違使が出てくる段取りか。
検非違使に囲まれて、第二部隊が絶体絶命の大ピンチに陥ったところで一旦終わり、
《第二期制作決定!!》で、一期を締めるおつもりか。

小学校高学年向けにいつもわかりやすくガイド役を有難うな堀川国広は、
今回は小学校低学年くらいにも、分かりやすい言動になっていて、
そこまでやってくれなくても、
画面の向こう側の審神者はじゅうぶん話についていけてるから――。

堀川君につられて、兼さんまで言動が青くさくなりまくり、
土方さんを歴史的には価値がない人物だったが俺は好きだったとかいう類の言動をかまし、
そんなふうに世間通ぶって、歴史通ぶってディスってみせる必要がありますか、中二か。
当時刀だったんだからさ、土方さんを通しての世界しか知らなかったんだからさ、
「坂本龍馬のように大きな未来を描ける人ではなかった」とか知ったかぶれるのは、後付けの理屈。
それを今になって口に出しても、兼さんが卑怯な奴にすらみえるだけなんだが。

(三日月宗近は、かつての主について問われたときに、パーフェクトな答えをしてたのに。
人の印象など月の満ち欠けと同じで、一概に言い切れぬ、という旨の回答をしてたってのに。)

前回の、坂本龍馬と陸奥守が接点を持ってしまうエピソードが良くできていたのに、
今回は、その蛇足みたいに、和泉守兼定と堀川国広が土方歳三に出くわすって、
扱いがぞんざいすぎる……。
名場面にもなり得ただろうに……もうちょっと場面を練ってくれてもよかったんじゃないか。
せっかく兼さんが涙を流すも、私にとっては感情移入ができるだけの下地が調っていなかった……。

沖田総司がちらっと出てくる。
しかし活撃中で沖田組の刀剣男士、加州清光と大和守安定は存在してない、その違和感もつのる。
沖田組が登場しない、活撃中に存在しない設定ならば、それは構わない。
だったら沖田総司を登場させる必要も特に感じられない場面で、
「沖田さんだ! 兼さん。沖田さんを見かけたってことは、ひょとして土方さんも近くに」
というシーンは不必要どころか、むしろ邪魔なわけだし、
いろいろとチグハグでは。
(のちのち、沖田組が登場するのであれば、わかるんですが。出てくるのかなあ。)

蜻蛉切があの巨体とあの衣装に、槍をかかげて、
真っ昼間に京都の往来やら、梅園に居るということ自体が、
なんで職質されないのか……。夜ならば、江戸時代の夜は本当に暗かろう、
画面のこちら側にいる視聴者には伝わっても、
渦中にいる人間にはわからないだろうと、そう思ってやりすごせるのですが。
雨が降ってるわけでもない。あんなに晴れて、人も大勢いるところで、
どう考えてもおかしい設定なので、
龍馬よりもずっと目立っていて危険人物ふうな見てくれをしてるのに、
新選組は攘夷派にしか目がいかない病なのか? 重度な職業病?
新選組の能力値すら危ぶまれてきちゃうんですよ。

とまあ、いろいろが引っかかっているのを、
なるべく気にとめないそぶりで見続けていることに骨が折れて、
本来ならば感傷的になるだろう場面を、これでもかとお膳立てされても、
すでに食傷気味に。
(あとたぶん私は活撃タイプの感傷と相容れないんだ。)

堀川君の言動が、まだそんなこといってんのか……! という感じで、
堀川君のこの言動に、視聴者審神者(つか私)がそういった感覚を持たないためには、
これまでにもっと細やかな堀川君の内面の描写や、感情の起伏、機微が描かれていてほしかった。
というか本来、堀川国広の相棒であるはずの兼さんが、
活撃では、敵方の龍馬の刀だった陸奥守とやけに意気投合してるので、
ゲームの世界観ともずいぶん異なるし、
一部にサーヴィスするあまり、物語性は蔑(ないがし)ろ感があって、モヤっとする。
堀川君としたら居場所がなかろう、立つ瀬ないよね……。

これまでの法則からいうと、次回はきっと絶対に面白いはずで、
いよいよ一期の佳境に入っていくわけですし、期待しながら、
来週も相変わらず正座でリアタイ待機です。

刀剣男士冥利 [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞 #9 『元の主』

今回は、面白かった。
人情味あふれる第二部隊にとってのこれが王道、という感じの展開でしたね。
陸奥守吉行、よっ! ほんと刀剣男士冥利に尽きるねっ! でした。
刀剣男士となった自分が期せずして元の主の龍馬と再会して、
寺田屋事件で負傷した龍馬を窮地から救う。
しかし名乗らず、好印象を残して、別れるって。
なにそれ私が刀剣男士だったら、絶対やりたいわ。

それにしても、ゆるふわ日常系アニメの刀剣乱舞『花丸』ですら、
大和守安定が、元の主の沖田君と出くわして、大ジレンマに陥るというのに。
(池田屋で元の主の沖田総司と、期せずして出くわした安定が、
沖田君に声をかけられただけで闇落ちしそうに目が曇り、
戒めとして加州清光に貰っていた髪飾りをぶっこわしてまで、沖田君を追いかける。
このシーンである→https://youtu.be/FnNBsMvMUlg
ぶっ倒れた沖田君の窮地に手を貸したくも、貸すことが許されず……歴史を変えてしまうからだ、
加州清光にぐらぐら揺さぶられ、涙ながらに説得されて、ようやく自分を取り戻し、
窮地に陥った沖田君を放置して、去るしかなかった。苦渋の選択をするのにだ。)

基本シリアス展開のはずの、こちら活撃は、
その辺の設定というか大前提の掟というか……が、すごーく緩い。ぬるかった。
どちらの刀剣男士の立場が嬉しいかというなら、
そりゃ陸奥守吉行のほうがお得に決まっている。

元の主に、刀剣・陸奥守が自分の愛刀であることを、ぼやきじみて自慢されるとかって、
(それを聞かされているのが当の陸奥守自身であるとかって)、
なにそのシェイクスピアのお気に召すまま的シチュエーション。
こういうエピソードは一回は見ておきたいですね。

しかしだ、物語の展開として実に都合よく(……登場人物としては実に不都合なことに)
「歴史通りじゃない……これは歴史が……動いている……!?」
という台詞がもう今までに何べん発せられてきただろうか。活撃。
歴史が史実通りに動いていない、その根本的な理由がついぞ明かされる気配もなく、
物語としては、
それってどうよ! 適当過ぎるよ!
と、思わなくもありませんでしたが。

戦闘シーンは誰もかれもが皆それぞれにかっこいいし、
……兼さん、迷いのない太刀筋がかっこいいなあ……ああ堀川と息があってるなあ……
薬研、さすが夜の路地が得意なんだな……
蜻蛉切は、いつも一本気ってかんじの槍筋だな……
鶴丸は遡行軍を薩摩藩邸門前で待ち受けるとき、白いお召し物で地べたにあぐらかいて座って待つんですか、余裕ですね……。
京都の町並み、板塀とか色々リアルだし、
時間遡行軍の登場の仕方も、良い感じにまがまがしいし、
細けえことはもういいや~!

龍馬が口を開いたとき、
この声……そしてこのナチュラルな土佐弁……ひょっとして小野D?
たしか声優の小野大輔さんって、高知県出身で、土佐弁ネイティヴだったような……。
土佐の家具屋さんのおうちの人だよね、オーディオCDで言ってたの聞いたこともあるもん……。
と、エンディングのキャスティングを見たら、思ったとおり小野Dでした。

花丸で沖田君役だったのも小野大輔ですよね。
小野Dは刀剣乱舞で「元の主役」をやらないと、どうにかなるのか、そうなのか。
どっちも全く違うタイプの元の主で、どちらも役に、はまっていました。

ところで陸奥守が抜刀した時、龍馬が一瞬、ハッとしたような表情を見せますが、
顕現した陸奥守が持っている陸奥守は、
龍馬が当時、携えていた陸奥守と姿かたちがだいぶ変わっていて、
焼けて、打ち直されて、刀もまっすぐになって、刃文も異なっているので、
龍馬がそれと気づくはずはないんですよね……。

打ち直される前の、龍馬の手にしていた自分本体で、敵を一刀両断する場面は胸熱でした。

気になるのは、堀川国広――彼は刀だった時の記憶が欠落しているんだろうか? 
記憶がないという骨喰よりも、よっぽど、ちょっとずれた発言をしますよね。
龍馬が死ぬまで添い遂げたい、刀剣・陸奥守のありかたを知って、
「それって……そんなのって……」
と、堀川国広は最後に一人で感傷的につぶやいていました。
いや、でもそれって刀剣としては、普通だよね?
堀川国広だけ、刀剣男士としての自覚とか自我が記憶喪失なみな気がする。
意味があるんだろうか。

刀剣男士の、歴史的に有名な元の主は、誰であれまあ死んでいる。
主が死んだことのない刀剣男士は居ないはず。
元の主が死んでいるということは、刀の自分が主を守れなかった、敗れたということだ。
たとえ病で死んだのだとしても、病を祓えなかったという事になりますし。
陸奥守に限らない、いってみれば皆、敗れた刀剣が顕現しているわけですよね。
長い間存在し続けている、刀剣男士ならではの、あるあるというか。
敗れてもなお、強く、美しくあらねばならぬのが刀剣の性(さが)というのが、
刀剣乱舞の大前提にあると思うんだが。

まったく使われたことのない、主といえる主を持たぬ刀剣も例外的に居るには居るが、
そっちのがずっと稀だもの。で、堀川国広はその手の、未使用組の一振りではない。

以前、大太刀の存在を理解していなかったことといい、
一回折れて、二振り目堀川国広だったとしても、ちょっといろいろ腑に落ちない。
そろそろ作中で説明が欲しいところ。
いちげんさんの視聴者にもわかるガイド係だから、とかな恐れがないでもない。
だとしたらあえてすっとぼけた質問をしたり、すっとんきょうな発言をしてるんですね、
さすが補佐役、気が利くなあああ。

わが本丸の兼さんは好物から頂く派 [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞 #8 『歴史を守る』

今回、録画は失敗した……。
録画した番組数がMaxで、容量は余っているのに録れなかった。
リアタイで視聴しといて助かった……。危なかった……。

さて第一部隊は敵を一掃して、本丸に戻るかと思いきや、
第一部隊は本当に人間ができてるのね……。というか神様だった、そうだった。

刀剣を使った戦闘に関しては神様丸出しだけれど、
そのほかの事に関しては、ほとんど人間と同じレベルで他者を気遣い、
自分らで出来る範囲のほどこしをするあたり、実に日本の神様らしい。

キリスト教的な全知全能感とはまるで違う、気配りのベクトルが面白かった。
面白いと言っても愉快なのではなくて、興味深い、Interestingの面白さですね。

炊き出しをするってところが、山姥切が部隊長の第一部隊らしい。
山姥切ってコンプレックスの塊みたいだけど、
その手のタイプが気配りするときって、地味だけど見せかけでなく、
地に足がついて実が有ることをしますよね(や、わかんないけど、そんな感じがする)。

室町時代の民衆は、うっすら神様だと気づいて、
刀剣男士と接してるのかもしれないなあ……。
当時の人間は、神様との距離感が江戸時代や現代の人間よりもずっと近かっただろうし、
そうでないなら、こんな変わった風体の者を、すんなり受け入れられないよな……。
人ならざる者……少なくとも「まれびと」だと認識してはいるだろうなあ……。
と、やや感慨にふけりかけたところで、
「あなたたちはおさむらいさんなのですよねえ」
的な発言が老婆から発せられる。
「そうだ」
と骨喰。

お。お侍設定だったのか?……その風体で……?
外見が言及されると、いつもどうしても違和感がすごくて、無理筋すぎる。訳が分からん。

そのころ本丸では人間味の強い面々で構成されている第二部隊が、
再起をかけて動き出すといった感じでしたが、
第二部隊の言動が青すぎて、少々、見ていてじれったいというか……歯がゆいというか……。

尚、あの本丸、社食とかあるし、あんなハイテクなのに、
薬研が馬に舐められて顔を洗うのは、川? ため池? 用水?
水道を引いていないんですかね?
せめて井戸くらい掘ってないんでしょうか……。
それとも薬研がガサツで、刀剣男士たるもの水道水など使ってられるか……と、
桟橋みたいなところで屈みこんで顔を洗うのを己の矜持としているのですかね?
なまじの水道水よりも、よほど澄んだ水でしたが……。

本丸で第一部隊と第二部隊がすれ違うときの、張りつめた緊張感たるや。
本丸全体が上下関係に支配されている気配が濃厚。
部隊内で隊長をたてるのは、皆の意見をまとめ、命令系統を一貫するのに必要だろうけども。
頂点に立つ審神者も本丸内に一緒に暮らして、
上下関係の浸透した空間で、寝食を共にする本丸って……わりと地獄じゃないか。
地獄は言いすぎだが、ちょっとした煉獄ぐらい……考えてみるに苦痛だわ。

なんの因果で刀剣男士になんかに顕現させられて、
審神者の命(めい)で戦わなければならないのか。
刀剣男士だから戦うのは本分だろうと思っていたけど、
刀時代に幾人も人を殺めてきた分、償いでもさせられているんだろうか。
考えてみるにつけて、活撃の世界観はけっこう理不尽……。

おそらく鶴丸は、もともと第一部隊に配属されていて、
鶴丸が第二部隊に移った後任が、骨喰。
とすると、必ずしも第一部隊が精鋭で、第二部隊が劣るという力量差とも言いきれないが、
第一部隊が一軍で、第二部隊が二軍設定。
(実際に第一部隊は第二部隊とは比較にならない強さでしたしね。練度も成果も見事。)

であれば、活撃の本丸は、スペースは広大だけれど、窮屈な感じがビンビンする。
地味にストレスたまりそう。暮らしにくそう……。
花丸の本丸が恋しくなってきた。

今回の作画は時々、堀川国広がきゅるんとした目をすると、リボンの騎士みたいでした。
ところで燭台切光忠は、花丸でも、活撃でも、野菜を愛してやまない設定が過ぎて、
せっかく打撃力が高いのに、厨にいるか畑にいるかで、一度も出撃シーンがない。

骨喰は記憶を失くしていたのが功を奏しましたよね [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞#7「第一部隊」

のっけから、この季節感に合った、おどろおどろしい場面で、
これは好みのタイプ……期待できるぞ……。
オープニング曲中で、今まで影になっていた第一部隊もお目見え解禁になり、
今回は期待通りの面白さでした。
(期待を上回りはしなかったけれど、
第一部隊が見かけ倒しの咬ませ犬あつかいだったら嫌だったので。)

まず源氏の重宝、髭切が笑いをうかべながら敵を斬っているところで、
キャラ解釈にズレが無い……!
大体の刀剣男士が、平常時と戦闘時では気持ちの切り替えをするのが珍しくないいっぽうで、
兄者こと髭切は、平常時と戦闘時にほとんど差が無い。
戦闘時は平常時よりややテンションが上がってるな、といった感はありますが。

平常時、そもそも髭切はきわめて温和な口調と柔和な表情とは裏腹に、
物騒な台詞を平然と口にする。
ゲーム内では、入手当初、薄気味悪くて私はちょっと警戒していた。
使うほどに、なるほど人間だったら異様で病的だけど、刀剣男士だったらきわめて健全。
その自然な感じがアニメでも滲みでてました。

オープニングの曲中で、鶴丸も笑いながら嬉々として敵を斬っていますが、
鶴丸は、ふだんは気さくで人間らしく振る舞っているけど、
戦闘になると刀としての地が出る、といった感じですよね。

骨喰藤四郎も、ゲーム内の寡黙なキャラを決して崩すことなく、それでいてわりと話してくれるし、
山姥切は一から十までまったくブレなし。
この第一部隊の山姥切は間違いなく初期刀だと思うのですが、
この骨喰と山姥切という、
単純にパワーでいうと第一部隊のほかのレア太刀連中と比べて、かなり劣る二振りが、
精鋭感まるだしの身のこなしで、抜群の切れ味を披露しながら敵を倒して、
強い……さすが……恰好いいぞ。

そんな骨喰を「やるね、彼」とか誉めちゃう髭切という構図が、ほんとうに王道。

ただ猛烈に気になるのが、
この第一部隊の源氏の重宝、髭切と膝丸のコンピはどう考えても、特レベル。
その二名ともが、練度が低い衣装のままというのは、どういうことだ!

こと、膝丸の衣装は、練度が低い時の膝あてが、かなりもっさりしていて垢ぬけないので、
せっかく歴史上、名前がどんどん変わっていったのにちなんで、出世魚タイプの刀剣で、
腕に磨きがかかるにつれて、衣装も少しずつ変わって洗練されていく設定なのだから、
そこんとこ、反映してよ……。

物語にそこまで盛り込むのは無理だとしても、
美的観点から選んでも、洗練されている衣装のほうを着せてやってよ……。

ちょくちょく思っていましたが、
このアニメ、あんまり刀剣乱舞のゲームをやりこんでない人が作ってるんだろうなぁ……。
ゲームの設定に縛られない物語と、世界観の広がりを見せてくれると期待しているので、
がちがちにゲーム設定に固執して作ってくれる必要は全くないのだが、
髭膝の衣装については断固、受け入れがたい。
もっさり膝あての衣装のほうを、わざわざ着せておくメリットって、ありますかね。

キャラ解釈がもっとも私と異なっていたのは、大典太さんで、
あんな威圧的な脳筋キャラだとは思わなかったですが、
雷になると調子が良いという新設定はとても面白かったです。

(アニメの視聴後、なにか所以のある設定なのかとググってみましたら、
刀剣・大典太光世は、雷が鳴ると鞘から出るという伝説があるんだとか?)

三日月宗近は安定の三日月具合で、
なにより桁違いに腕がたつし、精神面でも揺るがないしで。
ひるまない第一部隊の活躍はいちいち納得の力技でした。

個人的なツボとしては、脇差の骨喰藤四郎が、脇差を片腕で構えるフォルム。
美しかった。
脇差だからこそ片手だけで持てるわけか。
胴体に対して、腕を垂直に突きだすのかと思いきや、
抜き身にした脇差を携えて突きだした腕と、胴体とが一直線になるように構えるのね。
兄者もわりとそう。

いろいろと謎を残しつつ、かつまた新たな謎を生み出しつつも、
今回のように、一話で一時代の時間遡行軍を制圧するテンポが面白い気がする。

室町時代というのが、江戸末期と比して、
より野蛮で未開で何でもありというか、曖昧模糊として分からない部分も多いので、
謎めいた物語性の余地がある。
多少無理な設定であろうとも、すんなり入っていきやすかったのかもしれません。

地面に刀剣があちこち刺さっていて、その刀剣が次々に攻めてくる絵柄は、
fateの衛宮士郎だったりアーチャーだったりで見慣れた景色。
ufotableのお家芸なのだから、そういった面からしても、
永禄八年、足利義輝(床に名刀を幾振りもぶっ刺して、次から次へ引き抜いて戦ったとか)
この時代が舞台になるのは、考えてみれば当然だった……。

骨喰がもし当時の記憶を残していたら、
きっともっと面倒ごとに巻きこまれていたのかもしれません。

刀剣乱舞のゲームらしさ満載の次回予告が毎回楽しみ [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞#6「本丸」

今回はいつも見ている東京MXではなく、都合で出先の群馬テレビで視聴でした。
事前に、同じ時間に放送することを調べておいたので、
「それでは私めはここで失敬してちょっと野暮用が……」と、
いつもよりも待機時間に余裕を持って、視聴にあたったのだった。
が、持っていたイヤフォンがタブレット端末用で、おろろ……
テレビとイヤフォンの口金が合わないではないか……不覚。
やたら音を絞って見たので、あとで録画を見直すつもりです。

今回は、#5での戦闘のアフターケア+第一部隊のチラ見せ。
戦闘シーンもなく、思わせぶりな会話が繰り広げられて、フラストレーションを募らせる、じらし回。

・すらりと華奢な鶴丸国永は、自分より背も高く骨太な和泉守兼定を、
いとも簡単に背負って手入れ部屋へと運ぶ。すごい。さすが太刀。
しかし蜻蛉切を担架で運ぶのなら、なぜ兼さんも担架で運んでやらないのか。重傷だぞ?
あの本丸にして、まさか担架が一つしかないとか……?

兼さんが「俺は自分で歩ける」と部隊長らしく立ちあがって気張ってみせるもよろけて、膝をつき、
「おっと隊長さん。少しは同じ部隊の仲間を頼ってくれ」
と鶴丸が背負ったとか、ベタだけれど、そういうやりとりが少しでもあったなら。
でないとかなり不自然に感じたが、そこは視聴者が脳内で補ってね、ということか。

・本丸ってもっと、新選組の屯所と壬生寺を掛け合わせたような雰囲気かと想像していた。
というか、我が本丸はそういうイメージで存在している。

活撃本丸は、スチームパンク+サイバーパンク的な目新しい魅力的な設備投資がなされている、
会社所有の長期滞在型リゾート(保養地) & 和風高級老人ホームのイメージ。
(食事シーン、全員同じ鮭定食のお盆をめいめいで運んで、思いおもいのテーブル席について、
大食堂で食べていて、なにか嫌なものを見ちゃった気がした。)

・こんのすけがいっぱい。
こんのすけは複数居ないと辻褄があわないと思ってはいたけれど、あんなに居るんですか。
こんのすけXが、鶴丸国永をこん棒のようなものでどついたことに、わたしは大いに引いた。
誰に危害を加えているわけでも、自分に危害が及んでいるでもなく、
まだ別に何も悪いことしてない鶴丸を「あなた常習犯ですから」と言いがかりをつけて、
いきなりどついて平然としているのには、ドン引き。
(そこがいかにも介護職員こんのすけが、
身体検査中に軽口をたたく入居者鶴丸を竹刀で打ちすえるように映って、ぎょっとした。
刀剣男士が正当な理由で殴られるシーンを見るのは私も決してやぶさかではないが……。)
鶴丸も、文句は言うが別に憤慨しておらず、意味が解らん。

・複数のこんのすけがエヴァのゼーレなみに油揚げについての会議をしていたシーンは、
おそらく笑うところなのだろうが、こんのすけXの横暴にドン引きしたあとだったので、
冷え冷えとした心地にしかならなかった。

・骨喰藤四郎が、儚げで淡々としながらも、芯が強く凛として美しいのだ、
と伝わってくるような長回しで登場してくれて、骨喰好きにはとても嬉しい。
薬研が「骨喰兄(ほねばみにい)」と呼ぶことも判明。
薬研の部屋の襖絵と、骨喰の色合いがマッチしていて、いつまでも見ていたかった。
骨喰と薬研が「兄弟なんだな」とおもえる色彩で良かった。

・薬研の居室と、三日月宗近の居室との差はなんなんだろう。
薬研の部屋のほうが居心地が良さそうではあるが、三日月宗近の居室は別格すぎやしませんか。

・第一部隊登場。
よくある学園もので圧倒的な権力と発言力を誇るエリート生徒会幹部っぽさがすごかった。
美形ぞろいの富裕層ぞろい曲者ぞろいの逸話ぞろい、
鼻持ちならないオーラが芬々(ふんぷん)と。

「このいけ好かない奴らが、いけ好かないほど華麗に敵を一網打尽にして、
第二部隊に第一部隊との実力の差を見せつけ、
君たちも頑張りたまえ、応援するよ、とか第二部隊に上から目線で笑うんでしょ。いけすかねえ!」
感が。
きゃ~すてき……さま! とか下駄箱にラブレターがごっそり入っているような、
言ってみれば『少女革命ウテナ』における生徒会っぽさ。
刀剣乱舞のゲームでは、そんな感じの役回りを好んで実践するキャラクターは居ないので、
活撃アニメが、第一部隊をどう扱うのか。
第一部隊6名のうち、6名が私の推しですし、
次回「第一部隊」が気になります。

江戸末期の攻略は失敗で一旦退却ってことね [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞#5 『戦火』 

鶴丸国永は戦闘中にも、いちいち刀を鞘に納めるスタイルなんですね。
やっぱり刃文をつまびらかに見せられない作画上の都合、
皇室御物がゆえの苦肉の策なんだろうなあ……と、ついついうがった見方をしてしまうが、
抜刀するとき、鶴丸が親指で鯉口を切る仕草に、いちいちゾクっと高揚するので、全く問題ない。

鶴丸の戦いっぷりが、いかにも人間離れしている奇襲わざで、
とても良かった……。
わくわくしたのも束の間、
あれ? 
これまでずっと神作画だったufotableの活撃だが、
しかも#5は内容的にも、前半の山場だと思えるのだが、今回は神作画とか止めたんだ……?
メインの登場人物がところどころ、たびたびバランスがおかしくなるし、
せっかく甲板で話しているのに、髪や着物の裾やら房などが、そよそよ海風になびいたり、
わさわさっと戦(そよ)いだりしないんだなあ……。

ほかのアニメに比べれば、それでもずっと綺麗なんですが、
CGとアニメ画の馴染みも、今一つ不自然でした。
作画監督9人もいらっしゃったけど、今後、大丈夫かなあ……?
(ufoのアニメで、私が知るかぎり、作画が壊れたのを今までに見たことがないから、
きっと大丈夫に決まっていますが。)

そんな中でも蜻蛉切は作画がほとんど崩れなくて、
初回から薄々気づいてたけど、作画の人に、蜻蛉切ファンが居るにちがいないよね。
……と思っていたら、重傷。

こんのすけの鳴き声が癇に障るが、ようやく刀剣男士が本丸に戻れることになり、
次回はやっと本丸の様子が明らかになりそうで、楽しみです。
というか、兼さんがおまけみたいに重傷を負っていて損な役回りでしたが、
部隊長が重傷を負って自動的に強制撤退にならないかぎり、
あの、そこはかとなく鬼畜な審神者(だと私は薄々思っている)は、
滅多に部隊を撤退させないから、やむを得ない筋書だったんだろう。

エンディングの後に、本丸の様子と三日月宗近がチラと出てきましたが、
たいそう御立派な本丸で、――ん?
困惑。
たしか以前に蜻蛉切が、大きな湯船に浸かってみるのが夢なのだとか、
活撃作中で言っていたと思うんですが、この本丸にして大浴場が備わっていないとは考えにくい。

色々とちぐはぐな設定が気にかかって、
伏線なのか、作品の瑕疵なのかが分からなくて、いろんな意味で目が離せない。

こいつはきっと物語の瑕疵なんだろうな……と引っかかっていた所が、ことごとく伏線で、
しかも物凄い結末へと導く布石で、
いちいち敬服させられた覚えがあるアニメに「コードギアス」があるのだが、
活撃は果たしてどうなのかしら。
熱心に見ていれば見ているほど、粗拾いをするみたいになってしまいがち。

敵短刀が、ハリポタの恐るべきディメンターさながらに、ぷわぷわ浮いていたのが、
そっか、短刀は浮くのか……
新発見でした。
次回、おそらく第一部隊が本格的に登場して、
今後は大きな合戦場での、馬上の戦いも期待できそう。
刀装を発動するシーンをぜひアニメで見たいです。


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土方さんが守りたかったものって仲間ってことですよね?  [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞#4『守りたかったもの』

この場合、仲間を守るってことですよね。自分の隊を守るというか。
さもなきゃ侍としての誇りか。(実際の土方さんは己の夢を貫き通したってなイメージがありますが。)

今回は面白かった。
戦闘シーン、殺陣がむっちゃくちゃ切れがあって美しいアニメなので、
もう本当に下手な物語性を抜きにして、
ただひたすら刀剣男士がアクションに徹して、戦ってくれれば本望だ。

細かいところは色々と突っ込みたくなるシーンもあるが、
たとえば敵の大太刀の強さを、打刀の兼さんや陸奥守、脇差の堀川国広が全然、知らないあたり。
大太刀とそれまで戦った経験がなかったとしたって、
自分たちが打刀であり、あるいは脇差であれば、
敵が大太刀を携えて出てきたときに、
大太刀って、え? 強いの?的なリアクションをするのは違和感がありすぎる。
自分自身の本体が刀なんだから、大太刀である敵の力量の情報が白紙って、有り得ない……。
(あと何度も言うが、あの風体で日中ほっつき歩くのは本当に無理があるから、
いい加減に、心底、改めたほうが良いと思うんだ。)

ここの本丸、ホウレンソウが出来てなさすぎですよね。
あの審神者、有能ぶってるけど、本丸がきちんと機能してなさすぎではないのか。
だったら審神者なんて物語に出てこなくて良かったのに……としか現時点では思えない……。

とか煮え切れない気持ちで、もやもやしながら見ていたのも束の間、
短刀薬研の戦闘シーンがここまで格好いいとは! 
打刀組が侍らしい戦いぶりをするいっぽう、
短刀の薬研藤四郎は隠密とか暗殺者とか、もう本当に殺しのプロって感じが、たまらなく凄い。
短刀ってあんな戦いぶりができるのか……と、ほれぼれとなるばかり。

うちの薬研はカンストしてもこんなに強くなかったし、
修行で極めてきて、極・薬研藤四郎になってからも、こんなに強くはないので、
その練度は、どこでどうして培ってきたんですか……というチート感はチラと脳裏をよぎりますが、
そこはまあ嬉しい誤算。

短刀としての役回りを遙かに凌駕する強さで、薬研藤四郎が敵をザクザクやっつけた後に、
中傷で敵勢にぐるっと取り囲まれて窮地に陥り、
これはフラグ……。
まるで旧エヴァの映画版のアスカを思わせる、薬研の死亡フラグっぽいのがガンガンに立ってる。

――いや、しかし私は認めないからね!
これは鶴丸国永の登場フラグだと信じてるから!
絶対、鶴丸が出てくる! 出てくるんだってば! 
出てこなければ次から見るのやめよっかなあああ!

……と思っていたら本当に鶴丸が、まがまがしいまでに神々しく登場してくれたので、
とりあえず私は全てにおいて満足しました。
桜吹雪の中に鶴丸の手が見えた瞬間、よし来た!
俄然、テンションが上がりましたよ。

鶴丸の、
人間らしくあろうと振る舞えばふるまうほど、気安く屈託ない態度を見せればみせるほど、
人間好きの酔狂な付喪神の神々しさが際立つ、いやでも精彩を放ってしまうあべこべ具合、
現時点では活撃と完全に解釈が一致! (登場時間・33秒)

衣装の鎖は簡略化したんですね……花丸の時は頑張って全部鎖だったですがね……
いいです別に鶴丸の解釈が一致して、キレっきれの殺陣を見せてくれるかぎり、
鎖なんて些細なことですもの。

太刀の登場を待っていたんだよ……。
鶴丸はうちの本丸に初めて来てくれたレア太刀で、
圧倒的な物資不足の当初、
我が本丸は、鶴丸なしでは到底、乗り切れなかったのだし(あと大太刀の蛍丸な)
刀剣乱舞って、当初はレア太刀がとかく良い感じに強い
(大太刀はオーバースペック)というゲームで、太刀を軸に部隊を構成するのが常だった。
なのに太刀の出番がまるでないって……太刀が出てくれないと始まらないじゃない……
と正直なところ感じていたのだ。

実在の鶴丸国永は現況、皇室御物で詳細不明ゆえだろう、
刀身の描写自体は、他の刀剣と比べて精細に欠けて無難にすらっとしていて、
刃文がわかるほどの刃のドアップがない。
かといい現存不明なわけでもないから、想像で描くわけにもいかないのだろう、
血に塗れて、真ッ赤な一振りとして登場するあたりが、憎い演出。

=====追記・再放送(2020年7月)=====


気づきと肩すかし [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞#3『主の命(あるじのめい)』

相変わらず映像は桁違いに綺麗で、
江戸時代末期だ、ここは本当に江戸時代末期だわ……
と、リアルに感じられるレイアウトと構図の良さ。

偏りは相当あれども、第二部隊・刀剣男士それぞれに一応スポットが当たるシーンがあって、
(陸奥守吉行クラスタはさぞや嬉しかろう……出番の8割がたが陸奥守だったですね)
時間遡行軍との戦闘シーンも、何回も見たいくらい洗練されていて見ごたえがある。

が、小学校高学年向けくらいに作った内容を、うすーくうすーく引き延ばしている感じで、
物語面でいえば、見ているのがかなりきつい。
誰もが振り向く息を呑む美形だけれど、話が相当、底が浅くてつまんない人と付き合ってる不完全燃焼感て、こんな?

今回は、深読みする気も失せるほど内容があまりにも薄かった。
シリアス展開なのに内容がないのは、あてが外れた。
堀川国広の服装が作中で現地の人間に初めて言及されていたけど、
いやいや、ほかの刀剣男士の風体はスルーでいいの?

やはり擬態シールドなんてあるわけもなく、当然あの身支度のまま目撃されているわけで、
(Fateみたいに英霊が人目に触れるときは現代衣装に着替える、という工夫もないわけだな)
下手したらこれ、設定や内容考察とかするだけ無駄骨かもしれない……。

たぶん現時点で私が引っかかっている最大の物足りなさは、
刀剣男士が、付喪神であるよりもむしろ単純に刀の擬人化として扱われていて、
全然、神様っぽさが伝わってこない点かもしれません。
長い年月を経て存在してきた、あるいは語り継がれてきた隔世の存在感が皆無。

審神者を主あるじと言い過ぎですしね。
(刀剣男士はサーヴァントではないはずなのに。)
そもそも刀剣男士、君らがちょっとした神様なんだからな! 末席の部類とはいえども。

第二部隊がひときわ人間くさい面々で構成されているせいも多分にあるが、
いくら人の形をして、いくら人間の真似事をしていても、厳然としてある、
こいつらやっぱり付喪神なんだ……
と感じさせられる異形・人外感が、私が刀剣乱舞をこよなく好いている所以の一ツなので、
現状、活撃アニメにおけるそういう部分の欠如が、物足りなさの理由であろうかと。

鶴丸国永が出てきて第二部隊に入ってくれれば、或いは今後、進化するかしら。

というわけで内容考察とかを一切放棄し、
うわー綺麗だな~かっこいいなあ~
戦闘シーン、ほんとキレッキレで素晴らしいな……
という、物語仕立てのPVを観賞する楽しみかたに替えたら、すんなり楽しめた。

夜遅くにやっているんだし、
一日の疲れを忘れて、何も考えずに楽しむのが「正しい」見かたなのかもしれません。

部隊長が鶴丸なのかと期待していた [活撃/刀剣乱舞]

活撃/刀剣乱舞 #2「部隊長」
正直、一話目の完成度の高さから、私は異常なほど期待していたらしく、
二話目は、あれ? まだこの時代の話で引っ張るの? という停滞を感じましたが、
単に私が先走って、ジェットコースター的な展開を思い描いていただけだったのかもしれません。

違和感が募ったのは、薬研藤四郎。
原作ゲームとまるで別人。
キャラデザの時点で、
(ちがう……。この表情の薬研ならば、花丸アニメの薬研のほうが、まだよっぽど薬研藤四郎だ……)
と感じていたので、ああこれは重大な解釈違いだな。
そう思って見ていたのだが、
だんだんと……性能面を除いて、ここまで気立ても言動も薬研藤四郎と異なった振る舞いなのは、
なんかあるな! おそらく伏線だな何かの!

そう思わずにいられないところまで来てます。

こういうアニメの感想&考察は、後々になって読み返すと、
何言ってんだ……何を早とちりして深読みしてたんだ自分、馬鹿じゃないの……
となるので考えものなのですが。

時間圧とか、歴史抑制力とか、なんかそれっぽい言葉だけど、初めて聞くよ、
という語彙が出てくるけれども、どれもお話を都合よく展開させる効果音にとどまる風合いで、
さしたる意味は無さそう。

そんなことより重要では? と現時点で、気にかかっているのが、
刀剣男士が現地の人間(江戸時代の人間)と平気で接触している点です。
日中堂々と出歩いて目撃されても平気どころか、普通にやりとりしているし。

一話目では、大規模火災が起こることを事前に兼さんは把握していて、
だから現地の人間と会話をしても、どうせ今晩には死んでしまう人間で影響がないから……。
過酷だなあ、と。
まずは審神者の遠隔操作で2名が斥候として派遣されるシステムも、
現地の人間との接触を必要最低限にとどめるため。必要とあらば斥候2名で応戦するが、
いざ敵とがっつり一戦交える段階になれば、ほかの刀剣男士が追加召喚されるわけね……。
――そう把握していたのだが、どうやら、そういう配慮ゆえではないなこれ。

あんな奇抜な身なりしていて、打刀やら、脇差やら、短刀やら、槍やらを、携帯している時点で、
すぐお縄になると思うのだが。
そうでなくとも現地の人間に「変わった支度していなさりますね」くらい言及されてもよさそうなのに。
(Fateはそのあたり、怪奇現象・怪事件として把握されていたように思うのだが……)
解せぬ。

刀剣男士ってひょっとして、
時代と場所に合わせた擬態シールドみたいなのを刀装みたいに纏っているんだろうか?
むやみやたらと同行するこんのすけが、Men In Blackのレッドライトみたいなのを目から発光して、
刀剣男士と接触をもった人間の、刀剣男士にまつわる記憶だけを消しさる術でも持っているのか?

彼ら、第二部隊みたいだけど、では第一部隊に、こんのすけは付き従わなくていいの?
本丸一につき、こんのすけ一匹だよねえ……?

「刀剣男士と、現地の人間が接触した記録は、
歴史改変には至らずとも、今後の活動の妨げになります。
刀剣男士を刀解することで、現地の人間に残ったあなたがたの記憶はきれいに抹消されます。
ですので一定以上、現地の人間と接触した刀剣男士は、刀解することが当本丸の決まりです。
貴方の替えは居ますからね。とくに貴方がたの(……レア刀剣ではない貴方がたの)替えは」

こんのすけが妙にさっぱりと口にしださないか。
少々、いやな予感が。

「長期滞在型の第二部隊は、出陣回数の多いもの。
あるいは替えが利きやすい刀剣。両者あるいは、いずれかによって、構成されている。
お気づきではありませんでしたか?
幾度、刀解されても、貴方がたは審神者に忠誠を誓う道具として、
いくどでも顕現し、その都度あるじである審神者に忠義をもって尽くすんですよ。
きっと刀とは、そういった性(さが)なんですね」

てんで他人事の、ケロッとした調子で、「でも気落ちしないでください。貴方には選択権があります。
大人しく本丸に戻って刀解されるか。この地にとどまりつづけ、自らが時間遡行軍に堕ちるか」
この手の、ありがちで一番やってほしくない展開になっていくとしたら、いただけないぞ……。

「待て。ここで折れるまで敵と戦うというのは?」
と、刀剣男士が食下がり、
「うーん、それは審神者様より提示された選択権にありません。ちょっと聞いてみますね」
まったく動じずに、こんのすけは審神者と遠隔で連絡をつけて、
「貴方は我が本丸に良く貢献してくれました。審神者様からの特別措置として許可がおりました。
ご武運を!」

で、最後みんな折れる散華みたいなの、懲りごりなのだが、サラッとやってきそう。
あるいは折れる寸前で本丸に戻されて、
「皆さんに奮起していただこうと、ちょっと喝を入れただけですよ。
いやだなあ。私がそんなこと本気でするわけないじゃありませんか」
みたいなオチも許すまじ少年審神者おのれ……。

ゲーム内で気立てが良くて、おしゃべりな薬研藤四郎が、
活撃/刀剣乱舞の作中で異常なまでに無口なのは、
自分がそろそろ刀解されると思っているからか。
あるいは現地の人間と迂闊に接触を持たぬよう、誰にでも無愛想を心がけているからなのか。

単純に考え過ぎで、その辺はゆるーい設定のPV的なアニメなのかもしれない。

まあ、



共通テーマ:アニメ

活撃刀剣乱舞 [活撃/刀剣乱舞]

ついに始まった『活撃 刀剣乱舞』!
正座待機でオンエア見ました。

内容についてはまだ始まったばかりで何ともさっぱり分からないけど、
色々と臨場感がすさまじくて、
唐突に、お金の力ってすごいんだな……という変な感動を覚える30分。あっという間。

目のごちそうとしか言いようがない豪華な映像美は、
通常、映画クオリティとかOVAクオリティだとか言うものですが、
もはや江戸時代の町に自分がいる錯覚を覚えるほど呑まれましたね。

それでもあくまでもゲームの二次創作的な作品で、
公式がゲームの二次創作をこんな完成度の高さで見せてくれるなんて、
豪華に動くのはもちろんのこと、
ちらっと映る反物の着物の絵柄とか、襖絵とかまで、ぬかりなく美しいし、
あぁ、正しいお金の使われ方をしている……収益金が作品に還元されている……
メジャージャンルってこういうことなのか……と訳の分からぬ説得力で殴られる感じでした。

(思えば以前テイルズ オブ ゼスティリア ザ クロスを見ていた時に、
映像は豪華なんだけど、なんかスカスカに感じる……という場面が多々あった、
あれは私が原作ゲームをプレイしていなかったからだったんだな。
テイルズ~とたしか制作会社が同じだし、次回予告も同じ仕様なので、ついテイルズ~と比較する。
Fateを作った会社と思うと、登場人物の誰か死ぬ……誰が死ぬんだと戦々恐々となりますが、
テイルズ~を作った会社だと思いなおせば、さほど……それほど……怖くはない。)

しっかし、審神者の能力には、
なんで? え、そうだったの? はい?
こんのすけの役割にも、
え? おまえこんな感じなの? (我が本丸においては、もう少しキュゥべえ寄りな気性のイメージ)
驚くことしきり。

幕末だから幕末組が選ばれるのはわかるが、
この人選もとい刃選はどういう観点で決めているのか、なぜに夜戦で槍の蜻蛉切を?
審神者の気まぐれか?
いろいろと謎は深まるばかり。
物語に対する感想は現時点ではまだ定まらない。
鶴丸国永と三日月宗近は間違いなく出てくる様子なので、
早く出てこい鶴丸~三日月。

まったくの余談になるが、


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