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塩にまつわるジンクス [さ行]

週末、お清めの塩を使う機会がありました。

洋画を見ていると、料理で塩を一つまみとか、豪快に一掴みとかして、鍋やらフライパン料理に放ったあと、手に余った塩を肩越しにえい、えい、と投げるジンクスが出てきます。
あと、塩を入れた容器を倒して塩がこぼれたときとかも、欧米では肩越しに、えい、と塩を放りますよね。

これって東西共通のお清めなんじゃないかな、と思って調べたら、ある意味やっぱりそうでした。
これに関しては、日本より西洋のほうが日常的で神経質ともうけとれる。
塩をこぼす、っていうのは悪行だそうで。聖書時代、塩が貴重だったので、そんな塩をこぼしちゃう、ってことは悪徳の栄えに匹敵する悪事というわけです。

で、その悪事を悪魔に見咎められ、つけいられる隙を見せてはいけないので、肩越しに塩を放り(なんかよけいにもったいなくはないか……)あなたの背後に忍び寄った悪魔に対して目くらましをくらわす、見てんじゃねえよ、これでもくらえ、という意味だそうです。むしろ日本の豆まきに近いか。

日本では、イザナギが黄泉の国を覗いてあわてて戻ってきたときに海水で体を洗ったことから来ているそうですが。

悪魔への目くらましとか、イザナギの海水の禊とか、こういうお話は、既にあった風習の理由付け、後付け、こじつけが多いので、本当の真意がどこに根付くかはまだ謎です。だって悪魔ともあろうものが、塩ごときに、あわわわ、と慌てて逃げ出すとは通常語られる悪魔らしからぬ醜態だもの。


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