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「伊達家の門」の補足と「白雪桜」からのグラデーション [た行]

ちょっと前に書いた続花丸の感想ブログの補足として。

3月末、小金井公園にてサラッと駆け足で花見をした際に、
ちょうど伊達家の門があって、写真に撮った。
今頃になりましたが貼っておきます。
人が映りこまないように撮るので、あまりきちんと撮れていませんが……。
これは間違いなくアニメ「続刀剣乱舞・花丸」の11話に登場した、
伊達家の門のモデルだわ。

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大正時代に建てられたとはいえ、
大正時代に建てられた建築物がすべて、大正時代的とは限らないですしね。
過去の伊達家の門を踏襲して、復元する感じで建てたものだったのだろうか。

伊達家の門は、いまやすっかり江戸東京たてもの園に組みこまれていて、
伊達家の門のいわゆる外側正面には、鉄の柵が張りめぐらされていた。
写真はいずれも、外側正面側から撮っています。
(このすぐ外側に柵がある。)

あの周辺で地べたに座って、写生会をさせられた当時を思い起こすと、
正直、わりと衝撃な状態ではある。

ついでに小金井公園の白雪桜も載せておこう。
(今更感は否めないが、ブログは周辺のタイムラインを気にせずアップできるのが強み。)

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私の書いた『黒猫ギムナジウム』に白雪桜が出てきます。
白雪桜は完璧に創作だったんですが、違和感なく「ありそう」と思えるよう意識して書いた。
本当に、桜の種類に白雪があるとは、良い線を行っていた……。

黒猫ギムナジウムは明治26年(1893年)から一年間の話なので、
この白雪という種類の桜が、荒川堤で見いだされたよりも、十数年ほど前の話になります。
ただ『黒猫ギムナジウム』に登場する少年少女は、
政府の(というか軍部の……というか鎮守府の)隠密部隊に居るので、
一般に知られるより先んじて、
白雪桜の存在と言い伝え等を継承している者がいても、
けっして無理はない……。

周囲が薄桃色のソメイヨシノが有る中で、
枝ぶりも特徴的で、ひときわ白さが映え、ゾッとする感じで美しかったです。

下は一般的なソメイヨシノ@小金井公園。
実際に見ると白雪桜と相当違って、こちらは中心部からほんのりやさしい薄桃色なのが、
写真でも伝わるかな。

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小金井公園にあった桜で一番、紅が強かったのは、
こちら下の写真の小金井薄紅で、一本だけありました。
濃淡が濃くて、
遠目に見ると桜っぽくないが、近くで見てドアップで撮ると色味が映えた。

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いずれの写真もクリックすると拡大します。
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大包平・大般若長光@東博忘備録 [あ行]

もう二週ほども前になるが、
国宝太刀・大包平と国宝太刀・大般若長光にまみえるため、
東博に行ってきたのだった、4月5日木曜。

その前からずっと時期をうかがってはいたのだ。
花粉がひっど……風がつっよ……
という日を避けつついたら、
なんかいきなり雪が降ったりしたじゃないですか、3月に。
さっむ……のど痛い……と、軽く体調を崩したのは世の中で私だけではなかったはずだ。

そのうち、あれよあれよと桜の花が開花し、春休みシーズンを迎え、
上野公園は花見客と、
パンダのシャンシャンを見に行く行列と、
周辺の美術館に訪れる人々であふれかえり、
おまけに連日の夏日。
黄砂は飛ぶし、暑いのと人混みを避けたい私としては、
空模様を気にしながらため息をついていたのだ。

5日木曜はストンと急に曇って、
チャンス!
いそいそと昼過ぎに出向きました。

上野公園の敷地内は、
ソメイヨシノの桜はほぼ終わっていて、花見客も大分減っている感じでしたが、
パンダの行列が長蛇の列であったであろう、残骸のパーテンションが物凄い列をなしていた。
整理券配布の看板が、動物園より、はるかに離れた地点で見つかったので、
熾烈を極めていたんだな……というのが容易に見受けられた……。

上野駅から、東博の正面玄関に向かうまでの上野公園敷地内、
また東博の館内でも、ポーランドやフランスのツアー客がけっこう多かった。
わたしはポーランド語はさっぱり分からないけど、
赤と白の国旗を持ったガイドさんが先頭を歩いていました。
どこの国における、どこの国の観光客も、
ツアー客というのは老若男女問わず、実につまらなそうに引率されて、
もれなく踵を引きずって、だるそうに歩いているものなのか……。

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で、刀剣。
大包平は、かつて三日月宗近が展示されていた、三日月の指定席といえる場所の、その右隣、
刀剣展示室に入ってすぐの区画にありました。
切ッ先が見えてきた時点で、
とてつもなく立派な刀が飾られている、というのが伝わってきて、
正面に来て大包平だと分かったときに、
おーぉおお!

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たいそう立派な刀で、
「刀剣の横綱」と言われているのも腑に落ちる。
大ぶりの格好いい刀で、なるほど国宝。

たいがい周りと比して、ひときわ目を引く存在感や美しさが映える展示物に近づくと、
もれなく「国宝」と赤い印がついているので、
国宝とは、歴史的な価値や逸話以前に、単純に誰が見ても、
上等、とわかる代物なのだろう。

大包平はまさにその手の国宝で、
これとてつもなく立派な刀だ!
という存在感が明らかで、豪勢。
太刀というより大太刀くらいにも見え、まず第一印象、大きさが、とかく映えていました。

その点、三日月宗近とは大分違っていた。
(三日月宗近は切っ先が細いので、上品かつ優美に見え、
あまりその大きさが目立たなかった印象だった。)

刀剣乱舞のゲーム内で、
三日月宗近の近侍台詞「まあ、人も刀も大きいことはいいことだ、そうだろう?」
あれは自分の姿について語っているのではなくて、
ひょっとして……大包平をなだめ説き伏せようとしているのではないの?
いやおそらくは間違いなくそうだ!
少なくとも私は勝手にそう思ってみたりした。

大包平がゲーム内で実装されたのは、
ゲームの開始より、かなり後だけれど、
しょっぱなから鶯丸が、まだ本丸に居もしない大包平のことばかり口にしていたことからして、
ゲームの開始当初から、大包平がのちのち実装されることは、
既に決まっていたはずです。

「大包平は、天下五剣の称号を気にしすぎだ」
本丸に大包平が来る前から、鶯丸にそう言及されているわけなので、
当の天下五剣の一振りである三日月宗近が、
大包平に対してのコメントをそれとなく漏らしていたのだとしても、
まったく不思議はない……。

刀剣乱舞はそのへんのふわっと小出しにする、現物とリンクさせる作りこみが巧みというか、
ツボです。
極めてきた、へし切り長谷部が「……俺は気位だけ高い連中とは違いますから」
こう抜かすのも、
気位だけ高い連中って……宗三さん……?  
極めてきた宗三左文字に当てこすってる感がすごい。 

極めてくる前は、卑屈でなにかと弱々しく、手間がかかった宗三さん。
極になったら、気位の高さに素晴らしく磨きがかかり、
高慢ちきMAXに振りきれて、良い感じになって修行から帰ってきた、
その様に当てこすってるのよね? (と私は感じる。)
織田信長に愛されたせいで、今川義元から奪われ、籠の鳥にされた宗三さんと、
かたや信長から黒田へと下げ渡されて、でも今や国宝なんだけどね、へし切り長谷部、
という対比を、お互いに意識しまくってるのか。

「大包平は、天下五剣の称号を気にしすぎだ」
というゲーム内の設定、鶯丸の台詞はもっともで、
実在の太刀・大包平は、天下五剣といたずらに張り合う必要ほんとにない……
他の追随を許さぬ、立派な刀でした。

いっぽう大般若長光は、あでやかで美麗。
サイズといい、程良く色々と上品でした。
刃文は華やか。
ゲーム内の大般若さんも本質的にはそうですよね。
上辺はインチキオヤジ風を吹かせて、胡散臭さが炸裂しててデタラメですが、
本質的に上品で美麗で洗練されていて憎めないんだよな、というキャラですもんね。

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こちらも国宝。
上の大般若長光は携帯で、こちら下の大般若長光はタブレットで撮影。
同一の刀剣なのに、色味が相当異なって映っているので、両方、載せます。
(写真撮りが今一ツなのはお約束ですんで、大目に見て……。)

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立派だが程良いサイズだし、見るからに美しいので、
武器というより美術品らしさがまさっていた気がする。
刃文から、燭台切光忠の在りし日を思う人も多そう……です。
ただ、煤けて真ッ黒な光忠の刀剣は、
もっと大振りだった気がする……。
そういう意味では、受ける印象はまったく異なっていました。

刀剣展示室のちょっと手前側には、堀川国広もありました。
ゲーム内で実装されている、土方歳三の使っていた堀川国広は消失・行方不明だし、
そもそも本物の堀川国広だったかも、やや疑わしいのだが。

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実直な姿で、刃文もすっきりとしていて端正。
国広の作風ってこう透明感があるんだな、というのが伝わってきたし、
今回、一番写真のおさまりが良かった。
(サイズ的にも撮りやすかった。)

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東博は庭園も開放していました。
肌寒かったので、ちょっとしか出てみませんでしたが、
少し前の桜の時期には、さぞや美しかったろう。
(写真にはほぼ入っていないが、桜の樹も手前側にけっこうある。)
ただその分、人もすごいだろうし、
現代日本では桜の花がある限り、もれなく人混みがついてまわるから……どちらを取るかだ……。

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上野公園の射干(しゃが)。


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4月壁紙カレンダー無料配布 [壁紙カレンダー配布-2018-’19Mar]

紙版にうつつを抜かしていたら、四月になっていた。
2018年4月のデスクトップカレンダー、設置しました。
使えそうでしたら、デスクトップ背景にしてみてください。

2018年4月の絵は、3月と同じくWarwick Goble(1862-1943)
イギリスの挿画家による作品です。
The Woodcutter’s Daughter というおとぎ話の挿し絵だったようです。
The Woodcutter’s Daughterという話が有ること自体、
この絵に会うまで、私は全く知らなかった。

日本語に直訳すると「樵(きこり)の娘」
大抵のおとぎ話は日本に輸入されてますが、こちら、来てないですよね?
それとも全く違うタイトルで出ているのかな……。

Dinah Maria Craik (Miss Mulock1826-1887)という童話作家が書いた、
The Fairy Bookという中に収録されていた一編、
The Woodcutter’s Daughterです。

水仙が咲いて、桃の木?……の下で、腕をひろげる妖精っぽい娘の薄手の衣装、
風にたなびく羽衣の質感や、三匹の子羊といい、
いかにも春らしい季節感。

◆ダウンロードの仕方
下記のサムネイル画像をクリックし、原寸大を表示。
右クリックで「デスクトップの背景に設置」で設置完了です。
(あるいは右クリックで「名前をつけて画像を保存」をしてから、壁紙に設定。)

PCのアスペクト比に準じて、使えそうなほうを選んでください。
PCのデスクトップを右クリック、「画面と解像度」の項目を開くと、わかります。

◆1920px×1080px:PNG(3.29MB)
2018 Free Calendar Wallpaper April*
4.png
こちら横長ワイド版のデスクトップ向け。

◆1440px×900px:PNG(2.2MB)
2018壁紙カレンダーApril*
4.png
こちらは従来のPCのサイズです。

双方、微妙に色合いを変えている部分があります。
まったく同じでサイズだけが違う、というわけではありません。
Warwick Gobleの絵自体は同じです。

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