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山姥切国広と足利学校@足利市政100周年記念特別展 [や行]

「武と美」戦国武将足利長尾の武と美──その命脈は永遠に──

けっこう前……かなり前、3月頭になるが、栃木県足利まで見に行ったんだった。

すぐにブログに書きたかったのだが、その後、色々と立てこんでいたのである。
私が生きてきた中で、五本の指に入るレベルの心労が絶えない日々が続いて──しばらくはとてもブログを書く余裕が無かった。
人の生死に関わる出来事が重なっていた。
(なお仕事関連や、新型コロナ、ウクライナ情勢などとは無関係の心労です。)

今となっては、片道2時間半、往復5時間弱かけて栃木の足利まで日帰りで、足利学校と重要文化財の山姥切国広を一人で見に行った、この弾丸小旅行的な一日に養った英気のおかげで、精神が片時も休まらないしんどい日々を、辛うじてしのげた気もしている。

國廣再臨
足利市の市政100周年記念特別展として、年末年始に足利市が予約の受付を開始。
その頃はデルタ株が沈静化して、もしかしたら、このまま一気に新型コロナが収束&終息するのでは、ともみえた。私は気軽に申し込み、運よく予約が取れていたのである。

今回、私がどうしても行きたかったのは、一つにジンクス的な意味合いもあって。
私はあまりジンクスにこだわる質ではないのだけれど、5年前の山姥切国広公開の時に、病み上がりで行けなかった。
今回のタイトルが再臨なのは、5年前が國廣降臨にあたるわけだろう。
5年前の当時も、2月~3月の寒空の下、足利市立美術館では待機用のテントが用意されたりと、かなり待ち時間の苦痛を和らげる工夫がされていたようではあった。が、関東といえども北関東。雨が降れば必ずみぞれまじり……みたいな天気が普通の季節に、屋外で長時間、待機するなんて私には無理だった。

その際に「次の機会には絶対に行くんだ、必ず行きたい」と強く心に誓っていたので、なんとしても相見えたい気持ちが、今回かなり強かった。
たぶん人より強かったんじゃないかな。
いや、わかんないけども。

この山姥切国広(重要文化財)、刀剣乱舞に親しんでいる人には周知の事実なのだが、個人所有の刀剣。
美術館や博物館が所蔵していて定期的な公開を期待できる、という代物ではない。
「おっきいこんのすけの刀剣散歩」でも、テレビ放映はされたが、たしか所有者の希望でDVDに収録されてはいないはず。
つまり滅多にお目にかかれない秘蔵の刀剣なわけで。

刀剣好きにとってはそう、お披露目の機会を逃したくないってのが心情。

2022年2月11日~3月27日に足利市と刀剣乱舞がコラボして開催された、この「國廣再臨」
今回は新型コロナ感染対策のため、事前に予約を取れた人のみが美術館に入館できるシステム。
つまり遠くから赴いた上に、長蛇の列に並んで、館内で押し合いへし合いする必要がない。
私にとっては、かなり有難いお膳立てである。
これはもう行くしかない。一人でサッと行って、パッと帰ってこよう──と。

私の予約は3月の頭、午後3時半~の枠でした。
観覧時間は1時間程度との決まりです。

当日、足利に到着するまでに、小さい様々なハプニングを経て、現地に。
小さなハプニングの数々は、いちいち列挙するのは野暮だから割愛するが、ひとつだけ言うなら……家を出て、アスファルト舗道を歩き出したとたんに、肩からかけたバッグのショルダーストラップが切れた。

えいっ
と、ずりおちかけたバッグを肩にかけなおした途端に、正確に言えばストラップと鞄を止めている金具が割れて、バッグが地面に落ちた。
長年、愛用して重宝している鞄なのである。
先日もファスナーが壊れて修理に出して、直ったばかりなんだぞ……。

これが気乗りしないイベントだったら、この時点で私はお出かけを取りやめてましたね。
単独での外出ならではで、行くも行かぬも、自分の胸三寸。

常備薬やら、外出先で小腹を満たすための健康補水液やら、アレルギーが多い私でも食べられる自前のおやつ、アルコール除菌のウェットティッシュや、予備のマスク……あれやこれや詰めてある。
鞄の中身を別の鞄へと詰め替えている時間的余裕はない。
とりあえず屋内に戻り、別の鞄のショルダーストラップに付け替えた。
ちょっと細くて頼りないけど、まあ行ける。
いざ足利へ。

いったん家に戻ったせいで、予定していた東武鉄道の特急(1時間に約1本の)に、間に合わなくなった。急遽、電車の中でタブレットで調べつつ、鈍行を乗り継ぐ。

私の最寄り駅だと、御茶ノ水から秋葉原を経由して都心を抜ける行きかたと、西国分寺から南浦和を経由していく比較的すいている行きかたと、かかる時間も料金も同じ。

オミクロン株の感染者数が減少傾向に転じて、1週間くらいたった頃合いだったとはいえ、感染者数が東京都より圧倒的に少ない足利市に行くのである。
わざわざ感染者数の多い都会を通っていくことは望ましくないし、私自身も感染リスクが少ない行きかたをしたかった。

中央線の西国分寺駅から、武蔵野線に乗り換えて、南浦和へ。この間、移動時間約30分。
南浦和駅から京浜東北線で、浦和駅まで。1駅移動。
ここで12分くらい電車を待って、浦和駅から宇都宮線で久喜駅まで。この間、移動時間約30分。
久喜駅から東武伊勢崎線館林行きで、館林まで。この間、移動時間約30分。
──そっか、ここが真夏の最高気温ランキングで有名な館林かあ~。
館林駅から東武伊勢崎線太田行きで、足利市まで。この間、移動時間約15分。
足利市駅からタクシーで足利学校まで。移動時間、約5分。

足利学校には午後2時50分に到着。

足利学校は、私が訪れた時期、午後4時には閉まるのでした。
足利学校には絶対に行きたかったし、また足利学校の入場チケットを見せると、美術館のチケットが2割引きになるという、コラボ企画。
美術館とセットで観覧することが推奨されていた。

実際、行ってみて、かなり良かったです。


中里友香による2022年初春足利学校&國廣再臨

なるべく人物を避けて撮ったつもりなのだが、どなたかが写りこんでしまっている部分は、無骨だが加工をしています。右下コーナーの矢印をクリックすると拡大します。

足利学校は入ってまず遺蹟図書館があり(写真では赤い三角コーンが並んでいるところが入口)、小さな図書館に刀剣六振り程が展示されていた。
源清麿(環名義)作の脇差、大和守安定作の刀剣、加州清光作の刀剣など。
これだけでもかなり満足。

史跡足利学校のTwitter

源清麿は青年期「環」と銘打っており、青年期の傑作の脇差があった。
この時ばかりは、いつも刀剣を一緒に見に行くならこの友人、という高校時代からの友人で人形作家のたまきさんと、一緒にここに来られたらよかったのになあ、と思わずにはいられなかった。
環(たまき)だもの。

東郷平八郎が手ずから植えたという月桂樹が植わっていたり。
東郷平八郎と言うと、日露戦争海戦の「本日天気晴朗ナレドモ波高シ」の三笠の指揮官だった人ですよね、くらいしか知らないが……。

松と竹と梅の取り合わせが美しかった。
松竹梅というと、格付けランクや日本酒の名前といった、あまりにも世俗的な使われ方をしすぎで、太宰治が富士山を「風呂屋のペンキ絵だ、芝居の書割だ」俗っぽくてみっともない云々と言ったように、松竹梅と文字で書きならべると、なんかダサいイメージがあったのだが。
実際に松と竹と満開の梅が、お互いを引き立てあっているのを目の当たりにすると、これは目に嬉しい、みずみずしい風景なんだなあ……と。

足利学校は全体の趣、とくに方丈エリア(学校の母屋部分)の雰囲気がかなりアニメ『鬼滅の刃』の産屋敷邸を思わす造りでした。親方様のお屋敷。

特筆すべきは茅葺き屋根。感動的であった。
なにしろ私は一番好きな屋根が、茅葺き屋根なのだ。二番目が銅葺き。三番目が本瓦葺き。
本瓦葺きと茅葺き屋根が融合した建物が存分に見られて、満足だった。

こういう茅葺き屋根から、鳥が巣材を啄んで持ち去っていく光景が、日常的に見られたんだろうなあ。

「長時間の縁側使用はご遠慮ください」という貼紙があるとおり、みんなこの縁側で長時間くつろぎたくなるような場所で、大きく深い軒下に、高床の縁側が広々と伸びていて、眩しすぎず暗すぎず、風通しも最高の空間。
私の小説を読んでいる人は分かると思うが、たとえば『みがかヌかがみ』で、紗葵子さんと叔父様がたびたび語らう場面も、古びた寺社系の縁側だし、こういう縁側はかなり好きな場所で、本当に素敵だった。

ちなみにこの縁側、高さは地面から1 メートル10㎝ほど。
ざっくり体で測った。私が地面に立った時に、肘の位置にあたる。
ちなみに我が家のキッチンカウンターが大体この位置にある。

馬上の景色と同じで、現代社会においてあまりなじみのない目線を楽しめる高さにあり、見晴らしが適度で素晴らしい。
また茅葺き屋根ならでは、雨が降った時に軒先から、しとしとと、おそらく雫が垂れつづけるその下に石造りの用水路みたいなのがあって、風情満点。
現代だとかわりに屋根には樋がかけられていて、地面には雨水枡が埋められているわけだが。

茅葺き屋根とか、漆喰の壁とか……いずれも施せる熟練の職人がどんどん減っているわけで、もう情緒に欠けはするが、住宅メーカーが漆喰パネルとかをどんどんこさえて、もっと新築マンションやら新築戸建てやらリフォームとかで、手軽に扱えるようにしてくれたらいいのに……。

茅葺き屋根も、住宅メーカーが萱の束と、屋根の型紙みたいなのをこさえて、熟練職人でなくとも、ここに萱の束を据えれば茅葺きができあがる、というプレハブ的な住宅キットを作ってくれるのでも構わないから、もっと当たり前に普及していてほしい……。

午後3時15分。
やや駆け足気味でも十分満喫しつつの観覧を終え、タクシー会社に携帯で電話を入れる。
足利市駅からタクシーに乗った時のレシートを利用して電話をかけ、5分ほどでタクシーが来てくれた。
足利市立美術館へ。

秒で到着。

荷物も重かったし、道に迷うと面倒なのでタクシーを利用して良かったと思っているが、まさかここまで近いとは思わなんだ。
駅からの道筋で足利市立美術館を脇に見ながらタクシーで来たので、位置を把握していたつもりだったが、同じ道筋を使わなかった。どうやら一方通行の都合かと。
足利学校から美術館は、ショートカットで一気に来られた。

足利市立美術館は想像していたよりも、ずっと大きく立派な建物であった。
予約のQR コード見せて、足利学校のチケットも合わせて提示し、入場券を購入。

荷物を受付であずけることができたのが、とてもありがたかった。
なにしろ荷物が重くて、かさばるので。
ホテルのクロークのように、引き換えに番号札をもらうシステムで、サービスが完璧でした。

中は基本的に撮影禁止。
ただ刀剣乱舞とコラボのパネルと、足利市立美術館に山姥切国広が2017年に展示されたときの、特別記念イラストを写真に撮ることはできるとのこと。
で、カメラと貴重品だけ持って、ちょっと並んで3時半まで待って、中に入りました。

まず重要美術品で國廣作の脇差がしょっぱなに展示されていた。
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/uploaded/image/66541.jpg
これが状態も良いし、きらびやかでとても美しく、いやがうえにも期待が高まる。
正直、この脇差(ほぼ短刀サイズ)が相当綺麗だったので、期待値が上がりすぎていた気がしないでもない……。

お目当ての山姥切国広は、大振りの打刀で、丹精だった。
大振りでのびやかなのに、なぜか非常に頑なな印象を与える刀で、刀剣乱舞における付喪神の姿と性格設定は、かなりイメージ通り。
この刀剣を人間の姿に顕現させたら、かくあらんという状態で、すごい再現率だなあと。

刀剣乱舞は実際の刀と、人の姿をして描かれる付喪神のルックスとかなり乖離しているものも多く、そのギャップ設定が魅力である場合も少なくないので、こうも現物とマッチしているとは意外ですらあった。

一見して華やかで、人目を惹く魅力にあふれる──という感じは、私は全くしなかった。
離れたところから呼ばれた気がするほど魅力にあふれる刀剣というのにも結構、相まみえてきているが、山姥切国広は、もっと寡黙な佇まい。地味なわけではないのにだ。

目線を刀剣に合わせてしゃがみこみ、地肌を舐めるように眺めていくと、光の加減で刃文がより浮きあがって映る。その加減が貝殻の裏側のような真珠めいた光沢を放っていて、ひめやかに美しくて、だからちょうど、ぱっと見は目が合わない、合わせようとすると目を逸らされる感じ。
臆さず顔を覗きこんで瞳をじっくり見ると「あ……超きれい」
みたいな印象でした。
かなり刀剣乱舞の山姥切国広とマッチする。

あとこれは私の勝手な見方だが、長義の写しを打とうとこだわるあまりに、長義の型にはめようとしすぎていて、これ、写しでなければ國廣はもっと良いのびのびとした刀剣を打てたんじゃないか。
傑作・山姥切国広は、写しでなければ國廣の最高傑作になりえたんじゃないか……
という気すらチラとした。
とはいえ、そもそも國廣が本作長義にインスパイアされていなければ、この刀を打とうとは思わなかったのだから、本作長義あっての山姥切国広なのは間違いないのだ……。

他にも、高倉健が収集していて寄贈した刀などがありました。

途中、展示室を移動する際に、学芸員さんだろうか、紙を見せられ、小声で説明を。
「ただいまテレビ局が取材に来ています(と番組名の書かれた紙を見せられた。NHKの所さんの番組だった)。今ちょうど休憩中ですが、ちょっと前まで撮影をしていました。またすぐに撮影が再開されます。それでもし、お客様に不都合やご迷惑がかかるようなことがありましたら、こちらまで遠慮せずに言ってください」
なるほど。わかりました。ありがとうございます。

確かにNHKのカメラクルーが隅っこで円陣を組むように、たむろっていて、そこだけ違う空気が流れていた。

刀剣以外の展示物で興味深かったのは、やはり足利学校絡みのもの。
中でも私が棒立ちになって見入ったのは、江戸時代の「活字」

https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/uploaded/image/66539.jpg
https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/uploaded/image/66540.jpg

慶長木活字とか、伏見版木活字とか、駿河版銅活字とかが、箱に入っている。
熱心に見ていたら、監視員さんに声をかけられる。
「あの……お客様、お召し物が……」
「はい? あ、ありがとうございます!」
館内は温かいので、ショールを首から外して、腕に絡めて持っていたつもりなのだが。
展示物に見入りすぎて、ショールの片側が床について、ずって歩いていたのである。
我ながら熱心に見すぎ……だってとても興味深くて……。

展示室を出るとNHKの所さんの番組のクルーが、女性の学芸員?……を、カツアゲレベルに取り囲んで取材と撮影をしているところであった。
もう一度あそこに行って、見ておきたいなあ……と思っていた展示室だったけれど、おのずと遠慮せずにはいられなかった。

最後に階下におりて、刀剣乱舞の山姥切国広のパネル&記念祝賀を撮影。
記念祝賀はとても綺麗で、もっとじっくり見たかったかな。
写真ではその良さが半分も映っていないかも……。

受付に戻って、ネット予約をしておいた図録を購入。
クロークから荷物を受け取り、帰路へ。

本当は「蝶や」というお店で、ローストビーフの冷凍をお土産に買って帰りたかった。
図録が重く(良い紙を使っているし内容も濃いから満足なのだが、重いことには違いない)冷凍のお土産はこれ以上重くなるから無理だな……と断念。

帰りはタクシーを使わず、美術館から歩きました。
足利市駅まで徒歩10分。
──渡良瀬川だ……。

足利学校の母屋(復元)が茅葺き屋根ということは、当時近くで素材が容易に入手できたはず。一体どこから集めてきたんだろうか……と思っていたのだが、渡良瀬川か。
萱やら葦やら、材料には困らなかったはずだ。

ところで都内の信号機は私の知る限り、すべてLEDになっており、青信号とは黒地に青(緑)の人物が立っている標識に変わっている。
LEDはコストの面では優秀だけれど、時と場所によっては視認性が劣る局面もある。
足利で昔ながらの青信号が横断歩道に灯っているのを見て、知らない初めての土地なのに、安心感がすごかった。

足利市駅で東武鉄道の特急チケットを購入。
帰りは東部特急りょうもうを利用。
昼間はダウンコートが場違いな天候だったのに、ホームで特急を待っている間、日没間際の河川敷近くで、一挙に猛烈に冷えこんだ。ダウンにショールに手袋に……良かった、カイロを持ってきて……。
さすがの河川敷、空気が全く違いました。

特急(全席指定)に乗りこみ、いざ帰路へ。
空いていました。
日がほぼ落ちて、眩しくはない。外はまだ薄明るい。
車窓の景色を眺めていたら、外は本当に何もないような景色が延々と続いて……たまにバラックのような建物があって……あ……中に何かいる。
牛だ。あのフォルムは肉牛だな。
栃木和牛と看板が。ブランド牛肉なのか……。
蝶やでお土産を買ってこなかったのは、惜しかったかもなあ。

……などと気ままに思いながら、滞在時間は2時間程度ではあったけれど、ああ良い小旅行だったなあという感慨がひしひしと。この手の遠出は実に3年ぶりでした。

A4オリジナルクリアファイル第3弾 [黒十字療養所出版部]

4月4日~4月10日の期間、黒十字療養所出版部はメンテナンスのためBoothを一時的に閉めていました(暫定的に在庫ゼロ設定とし、購入不可状態にしていた)。

メンテ明け後も、メンテ中の文面が商品画面に残っていたページがありました。
御不便をおかけしました。

不調法のお詫びかねがね、新たにまたクリアファイルを作りました。
BOOTH→https://bcsanatoriumpub.booth.pm/items/3813657
よろしければ御覧になってみてください。

今まで作ってきたクリアファイルの色味や透け感具合が、どれも私のイメージした通りに出来上がって気を良くしまして、また違うのを作ってみたくなったというのもあります。
今回もイメージ通りに出来上がってきました。
今までのクリアファイルはA4縦型でしたが、今回はA4横型です。

こちらのクリアファイルも、2022年の秋開催の文学フリマ東京に持っていくつもりでおります。(5月開催の文フリには出ません。)

秋はまだまだ結構先。
先行お披露目として、BOOTHに置いておくことにします。
中里友香短編集「手腐レ風切り貴方まで」に使った写真を、よりオリジナルに近い状態でクリアファイルにしました。
写真は2007年にヨーロッパで私が撮ったもの。
今から思えば信じられないくらい、のどかで平和なヨーロッパだったな……。

写真を撮った当時は近年のヨーロッパ史上、ひょっとしたら一番平和で治安が良い時代だったのかもしれない……という気すらしてくる。誇張でなく。

BOOTHに商品登録はしたものの、商品写真よりも文フリで実物を確認してくれたら一番嬉しい。気が向いたら見てみてねというスタンスで置いておきます。
もちろん全ての人が文フリに来られるわけではないわけで、光源バックに写真を撮ってみたり、スキャンしてみたりと試行錯誤をしてはいます……。

大きいサイズもスキャンできるスキャナーを買おうかチラっと思いもする。
が、大きい上に画質もちゃんとしたスキャナーって、びっくりするほど、お高いのだ。
A4サイズが5万弱くらいなのに、A3サイズになると価格が最低でも5倍に跳ね上がるんですよね。
置き場の問題もあるし……。
A4より大きいサイズで平らかに高画質でスキャンをしたいのって、当面クリアファイルくらいだし……。
だったらその予算で、別の本を刷ることを考えたいかなあ。

ご購入の場合は、安心BOOTHパックの送料になります。
薄いですが、サイズ的には送料が商品と比して割高になるので、合わせ買いが推奨です。


中里友香によるA4横クリアファイル・ヨーロッパ220×310公開用

画像1:デザイン
画像2:クリアファイルの実物写真オモテ
画像3:クリアファイル実物スキャン画像オモテ(スキャナーがファイルより若干小さいため、画像の端が少し見切れてしまっています)