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連載第8回@note『隣の客はよく柿喰う客か?』 [黒十字療養所出版部]

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書き下ろし連載小説『隣の客はよく柿喰う客か?』

第8回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n74ea989baeeb

今回の連載分は長めです。
第3回目と比べると、倍の長さです。
物語の世界観に読者の方々が慣れてきた頃合いですから、たぶんさほど長くは感じないと思います。どうだろう。
111ページ地点で今回分を終えようかなとも思いましたが、あと2ページくらい足しても大丈夫だろうと見込みました。美遙さんが出てこない回が続くのも避けたく。

お気づきかもなあと思いますが、凛矢君は水にまつわる話題に対して、ちょっと敏感というか……ですね(無自覚に)。

今までとは打って変わって──という程でもないと思うが、今回からじわじわと伝奇色が濃くなります。

バックナンバーは、こちらのリンクからどうぞ。
第1回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n6f4cf32b6fc9
第2回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n30a25319806e
第3回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/nf58db4365abf
第4回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n6ad0aa5b1d2a
第5回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n0f0a68b648e5
第6回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n62b30404bfcd
第7回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/nc4b388da8b6f

連載第7回@note『隣の客はよく柿喰う客か?』 [黒十字療養所出版部]

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書き下ろし連載小説『隣の客はよく柿喰う客か?』

季節もすっかり春ですし、note連載小説のヘッダーおよびサムネイルを変えました。
毎回同じヘッダーに、私自身が飽きてきたので。
春らしい色合いにしたい一方で、物語の季節は秋が深まる。
紅葉と花の絵柄の図案を見つけて、決めました。
──出典:国立国会図書館「NDLイメージバンク」https://rnavi.ndl.go.jp/imagebank/

ヘッダーは変えましたが、物語は前回からの続きです。

連載第7回目
https://note.com/blackcrosssanat_/n/nc4b388da8b6f

今回で主要登場人物の全員が出そろい、物語もほぼ半分までやって来た。
折り返し地点。
この作品の場合、イメージとしては、
──砂時計を逆さに返すタイミングにやってきた──

次回からは、ひっくり返した砂時計の時間が流れだして、今まで何気なく流してきたあれやこれやが、より焦点が定まって舞い戻ってくるかなと。

連載のバックナンバーは、こちらのリンクからどうぞ。
第1回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n6f4cf32b6fc9
第2回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n30a25319806e
第3回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/nf58db4365abf
第4回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n6ad0aa5b1d2a
第5回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n0f0a68b648e5
第6回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n62b30404bfcd

以下、ネタバレ気味の内容になります。
気になる方は、本編を読んでから、こちらをお読みください。
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本作『隣の客はよく柿喰う客か?』は独立したお話ですが、書いている私が『黒猫ギムナジウム』と同じ作者なので、『黒猫ギムナジウム』と共通の概念が出てきます。
その「ちょっとした共通概念」は、私が独自に作り上げた観念というか概念ではありますが、私の作品世界においてだけでなく、きっとどこか、日本ではこの考えに基く風習があるにちがいない。
そう、わりと私がガチで信じているので、使っています。
その風習や慣習の効果はさておいて。

その風習ですが『黒猫ギムナジウム』では「マレビト茶碗」として語っています。

連載中の本作『隣の客はよく柿喰う客か?』は、妖術遣いが主人公のお話ではない。
いわゆる一般人(当人は少なくとも現時点ではそう思っている、ちょっと困った症状を持ち合わせているだけ)で、妖術に通じてなどいないですから、そもそもそういった概念を知らないで、知らず知らずに何気なくやっちゃってます。

そのシーンで「おや?」「あれ?」「ひょっとして?」「ん?」
と、ニンマリするなり、片眉をそびやかすなり、眉間にささやかなしわを寄せるなりして、
「これってもしかしてマレビト茶碗になってないか?」
と気付いてもらえたら、ちょっとだけこの作品を味わう次元がより深まったり、広まったりするかな、と。

気付いてもらえる人にだけ気付いてもらえればいい、そんなスタンスで書いていましたが、隠しておくほど大層な仕込みでもないし、ここで明かしておいて問題はなかろうと。

なお、本作は独立したお話ですが、もしかしたら『みがかヌかがみ』と作品世界が通じているかも……という気配は、今後、ややあるかもしれないです。

その『みがかヌかがみ』は『黒猫ギムナジウム』と一部だけ通じうる箇所がある。
だったら本作と『黒猫ギムナジウム』も理論上は世界観が通じそうですが、本作と『黒猫ギムナジウム』が現実に通じることは、まずなかろう……。
そう、作者の私としては感じています。