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二次創作は初めてなのですが [最近のお気に入り]

体調と相談しつつ、『刀剣乱舞』の二次創作・長編小説『斬り結び』を執筆中です。

一気に仕上げたい気持ちはあるのですが、すぐに体調に響く今日この頃。
無理しないで、内容には妥協せずに、かつまた自分が執筆を楽しむことも忘れずに、じわじわと進めています。

原作ゲーム『刀剣乱舞』を履修済みの人に向けて書いてはいるものの、『刀剣乱舞』のゲームをプレーしたことのない読者の方にもちゃんと通じる話にしたい(なんならそこから『刀剣乱舞』や実在の刀剣を好きになってくれたら幸い)。
もちろん『刀剣乱舞』の世界観とキャラクターの魅力を存分にいかして、私なりに物語を作りたいわけです。

刀剣乱舞はゲーム内にストーリーがないのでね。原作縛りはさほど無い。
刀剣乱舞に物語性が無いのではなくてです。物語性はすごく有るのだ。
物語性のいわゆる「匂わせ」だけを色濃く出して展開している、謎ゲームともいえる。

実在の刀剣、歴史上の伝説や由来、史実とを汲みいれたキャラ設定が用意されているだけで、やっているのは歴史修正主義者による鎧武者の集団──時間遡行軍を、ひたすら刀剣でボコるゲーム。
実際にゲーム中で語られる確固たる物語は、ほぼない。

だからこそ当該作品自体が二次創作を容認もとい推奨しているといいますか、アニメ(2種)、ミュージカル、舞台、実写映画、歌舞伎、商業コミック多数……と、メディアミックスも多数展開している。「それぞれの本丸」という概念があるので、いくらでも物語を紡げる。ゲーム自体もオリジナルの刀剣乱舞にくわえ、「刀剣乱舞・無双」が出たり、博物館や美術館とのコラボも日本各地で盛ん。

新刀剣男士も続々と登場していて、近々、実装される孫六兼元も今から楽しみです。

ポップな面を味わうか、ディープな面、コアな面も味わうか、多角的に楽しめるわけなんですけど、そんな沼の上澄みを撫でるような原作ゲーム内で、唯一、物語性の強いイベントが「特命調査」なんです!

以前、このブログでも書いた通り『斬り結び』で活躍する主たる刀剣男士は
──源清麿・加州清光・山姥切長義・にっかり青江・肥前忠広・古今伝授の太刀・へし切長谷部・薬研藤四郎・毛利藤四郎・水心子正秀・一文字則宗──

このうち、源清麿・山姥切長義・肥前忠広・古今伝授の太刀・水心子正秀・一文字則宗──
この六振りは、特命調査でのみ入手可能な刀剣。

百振り以上実装されているなかで、特命調査組は全八振りしかおらず、そのうち六振りを作中でがっつり登場させているのだから。お分かりになると思います。
私の特命調査好きが。

『斬り結び』は、『刀剣乱舞』の特命調査イベントをクリアしていない人でもわかるように努めて書いていますし、『斬り結び』は歴史的な内容とか、特命調査の内容とかは、全くもって関係ない、かすってもいない。

ただし、知っておいたほうがより楽しめる部分がある……とするならば、特命調査においては「監査官」を務める刀剣男士がいるという点です。あと「先行調査員」ね。
いずれも時の政府から派遣されてくる、刀剣男士。

で、この監査官や先行調査員と、初期刀組の刀剣男士との関係性は特命調査のイベントでしか見られないですし、知っておくとより味わえる。

このたび原作ゲームで「特命調査 慶応甲府」が期間限定で復刻です。

初期刀組の加州清光(新選組・沖田総司の愛刀の一振り)と、監査官の一文字則宗(いわゆる菊一文字。司馬遼太郎が自身の作品で沖田総司が使ったと描いたが、史実とは異なる)。この二振りが、運命的な初顔合わせをする。

プレーしなくても、せめてこの49秒の公式動画を見ていって。