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連載第10回@note『隣の客はよく柿喰う客か?』 [黒十字療養所出版部]

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書き下ろし連載小説『隣の客はよく柿喰う客か?』

第10回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n003ca1dc0d27

配信開始になっております。
十回まで来ました。意外にあっという間ですね……。
まだ続きます。あと四回くらいかな。

今回の連載分が、今までで一番長いです。
長いからといって特に苦情も不評も来ていない(むしろ、一回の連載分が長いほうが好まれているのでは? という感触さえある)ので、こちらとしてもサービスサービス、と参ります。

自分で連載一回分の分量を決められるのが、今やっていることの利点でもありますね。

実際のところ、今回は一番長いですけれど、いつもと比べて長いとは感じないかと思います。こういうのは杓子定規の文字数より、感覚的な節目のほうが大事かと。
今回の連載分で「過去にどういう経緯で会ったか」が見えてきます。

よろしくお願いします。

バックナンバーは、こちらのリンクからどうぞ。
第1回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n6f4cf32b6fc9
第2回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n30a25319806e
第3回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/nf58db4365abf
第4回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n6ad0aa5b1d2a
第5回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n0f0a68b648e5
第6回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n62b30404bfcd
第7回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/nc4b388da8b6f
第8回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n74ea989baeeb
第9回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n1d69b04757c3

連載第9回@note『隣の客はよく柿喰う客か?』 [黒十字療養所出版部]

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書き下ろし連載小説『隣の客はよく柿喰う客か?』

第9回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n1d69b04757c3

既に配信開始になっております。
今回の連載分も、やや長めです。
どうぞよろしくお願いします。

「案山子は世界の東西を問わず、もともと〇〇だった」という考察は、私が本気でそう信じているからで、根拠は作中で述べた通りなのですが、しかしここまであからさまなのに……(と私には思える)、──古くは案山子は〇〇であり云々──
と、そのものズバリ述べている文献が、私が調べた範囲では出てきていません。

だからこそ、物語であつかう素材として非常にふさわしいともいえます。
誰も言ってないみたいだけど、絶対そうだと思わない? 
……ということを、物語の素材として作家が扱うべきだ、やるべきことだと思っている節があります。私は。

案山子の発祥については、銅鏡とかの時代の民間の農耕の話だから、当時はまだ読み書き出来ない人が大半だったし、文字にわざわざ書き起こすほど政治的に重要でもない。議論になるまでもなかったのか……な? と。
どうなんだろう。

バックナンバーは、こちらのリンクからどうぞ。
第1回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n6f4cf32b6fc9
第2回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n30a25319806e
第3回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/nf58db4365abf
第4回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n6ad0aa5b1d2a
第5回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n0f0a68b648e5
第6回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n62b30404bfcd
第7回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/nc4b388da8b6f
第8回目→ https://note.com/blackcrosssanat_/n/n74ea989baeeb


ChatGPTに聞いてみた…… [た行]

私──中里友香作の『カンパニュラの銀翼』について聞いてみた。
次のような(デタラメの)回答を得た。
以下、画像をクリックすると拡大します。

その1)
ChatGPT1.png

続き)
ChatGPT2.png

そのまた続き)
ChatGPT3.png

かすってすらない。
惜しい部分すらない。捏造が甚だしくて怖い。
本当にこれっぽっちも似ている箇所すらないので、言葉上は一見、立派で饒舌でありながら、ツラツラと、からっぽのデタラメを並べたてるのが、かなり異様。
平然と嘘を述べまくる、したたかなサイコパスに見えてきて気持ちが悪い。
こいつはデタラメしか答えられないのか?

『カンパニュラの銀翼』に日本人は出てこないし、異世界ものではないわけだし、もういちいち指摘するのも嫌気がさします。
「回答に必要なだけの情報量が足りません」とか答える、愚直な奴のほうがまだましだ。

アドレスに至っては次から次へと最後までデタラメを別パターンで提示しつづけて、正しいのはこちらでした、と言い張る。
言葉は完璧に通じているのに、話が全く通じない。
たまにこういうタイプの相手にリアルに出くわすと、怖いんですよね。

私の小説が有名ではないからで、致し方ないのかもしれない……
と思いなおし、太宰治の『斜陽』について尋ねてみた。
以下が回答。

その1)
chat GPT斜陽?.png

続き)
chat GPT斜陽?1.png

そのまた続き)
chat GPT斜陽?2.png

後半、私が切れ気味に、苛立ってきているのが分かると思います。
こういう対応をされていると、こちらの性格が悪くなる。
これ、「斜陽ミリしら(斜陽を一ミリも知らない)」という人が見たら、私のほうが100%悪者に見える。しかし相手が人語を操る以上、不正確な回答をここまで重ねられると、不誠実に感じてくるわけで。こっちは血が通った人間なんだ。

太宰の『斜陽』ならばと期待していたのに、まず発表年からして頓珍漢な回答。
一回目の回答は没落貴族、という部分だけが独り歩きして、とんでもない三文小説になってるし……。
二回目の回答に至っては、何一つあっていない。なぜそこで三島由紀夫が出てくる。

どちらも「教師」設定で、太宰の小説で、主人公や語り手が教師だった例はないので、本当に何を根拠に教師という設定を引っ張ってきているのか。夏目漱石ならまだしもよ?

ちなみに太宰治の『斜陽』については、このブログにアップした分だけでなく、あの手この手でトライしてみているのですが、毎回、回答が違っていて、正しかった例が一度もない。

太宰の『斜陽』でこの有様なのだから、回答の信頼度が、著名であるか否かに呼応しているわけでもない。何なの……。

懲りずに太宰の『走れメロス』で試してみた。

chat GPT走れメロス.png

親友のセリヌンティウス(男性)が、メロスの恋人で町一番の美女になっているし、「妹の結婚式」という肝心の部分が抜けているしで、色々とっちらかっている。
が、『カンパニュラの銀翼』や『斜陽』については、何の話をしているのか原型をとどめていなくて、もはや謎……。
それらと比べれば、間違いだらけだけれど、一応こちらは『走れメロス』について話そうとしているのは伝わりました。セリヌンティウスを恋人設定に間違っちゃう感じも分からないではない。
彫刻家セリヌスじゃなくて、そこ、セリヌンティウス……。
この誤情報はちょっと面白かった。