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今のところは……黒猫ギムナジウム新装版・進捗 [黒十字療養所出版部]

昨2020年11月、文学フリマ東京開催時において、新型コロナの新規感染者数は、東京都が1日300人に達するという時期でした。
300人の大台に乗ってしまうが、それでも万全の対策をしていく!
と、当時私は不織布マスクと布マスク二枚重ねで、飛沫防御用にブルーライトカット用のメガネをかけて、本は一つ一つ個別にパッケージして1週間前に現地に送付、あれこれこまめにアルコール除菌をしつつ出店し、感染することなく無事に有意義な時間を過ごすことができた。

東京都内の新規感染者数が1日300人程度であれば、もはや私は恐れることなく出店するだけの経験値と心得は一応ある。
今は当時よりもマスクが容易に手に入る。不織布マスクを2枚重ねでかけられる。
都内新規感染者数が1日500人程度ならば、迷わずすんなり出店を決めるでしょう。

ただ、さすがに2021年7月末現在のように、都内新規感染者数が1日3000人をゆうに超える事態ならば控えます。文字通り桁が違いすぎる。

文フリ東京運営による感染対策は万全といってよく、信頼を置いている。
それでも現在流行しているデルタ株は従来の新型コロナよりも感染力が強いらしいし、また感染は会場内で起こるとも限らない。
道中、交通機関の移動中などでも起こりうるわけだし、それは私だけでなく来場者の方にとっても同じだけハイリスクなのだ。

スペース申し込みは8月23日まで。
開催日は11月23日。3箇月先の感染数を踏まえて計画を立てねばならない。
迷っています。

本づくり自体は、やめていません。
今回の新刊『黒猫ギムナジウム・新装版』をどのタイミングで出すかの差異はあれども、出すこと自体は決定事項です。
こんな感じで進めています。

表紙(カバーデザイン)

■公開用:黒猫ギムナジウム新装版表紙カバー(←こちらのリンクをクリックすると拡大します。)

カバー(帯無し)
カバー帯あり(A案)
カバー帯あり(B案)
──という順のスライドになっています。

新装版にするいっぽうで、初出時の表紙絵の色合い(紫・ピンク・黄色・黒)は意識して入れています。差し色の紅、あと青磁とエメラルドグリーンの中間みたいな色もそう。

初出時の本は丸形の窓が開いている講談社ボックス仕様で、丸窓から黄色の月が覗くデザインだった。そのニュアンスも継承しているつもりです。

物語の舞台が明治時代なので、パブリックドメインにある明治時代の着物の柄を取り入れています。明治時代の着物の模様と言ってもさまざまあるので、作中に出てくるアイテムが描かれているものを選んで加工した。

あとは、なんといっても杜若。

本に巻く帯のデザインに花弁を散らせるか(A案)、
花びらは無しでいくか(B案)、
どちらにしようか。
帯に書く文面の配置具合や内容量にもよるよなあ。


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見極めるタイミング [ま行]

年1回エピペンを処方してもらうために、かかりつけ医に行って来た。
ついでに別件で血液検査も必要だった。その採血の間、おのずとオリンピックと新型コロナの話題に。

かかりつけ医によると、オリンピックを開催するために海外各国から選手や関係者を入国させた時点で既に、まずい状況になるのは確定事項だった。つまり今更中止したところで手遅れで、中止が直接、感染状況拡大や、更なる変異株の脅威に歯止めをかけられることには最早ならないのでは、と。
ただ、今オリンピック関係に医療従事者やPCR検査数、病床をものすごく割かれている。新型コロナに対応するためのリソースをありったけ取られているので、オリンピックをなるべく早く中止することによって、医療リソース不足の問題は多少なりとも緩和される。

もはや感染拡大は不可避であるならば尚更に、せめて医療のリソースを早急に取り戻させてくれないと深刻な状況にくわえて打つ手がない、
というのが実情のよう。

「ついでにいうと虫垂炎(盲腸)とか、胆のう炎など〇〇炎と名の付く急性の病気は24時間以内に手術をしないと死ぬ病気と思っていたほうがいい。新型コロナに医療のリソースを割かれて、急性〇〇炎の手術をできなくなると、この現代社会で本来ならば治せる病気で命を落とす患者が出てくるから」

「〇〇炎になる患者だって、誰も好きで病気になってるわけじゃないですよね。……どうしたらいいんですか?」

「〇〇炎という病気も、初期ならば、抗生剤投与だけで手術しなくても、地域のクリニックで対応できる」

「今は医院や病院に、つい足が遠のきがちなんですけど……」

「こういう状況だからこそ、はやく来て。なにかあった場合にかかりつけのクリニックでも対応できるうちに、はやく来て。素人判断が一番よくない」

とのことでした。

どこかが激しく痛んだりしたら、我慢したり様子を見たりしていないで、今はとにかく医者に行こう。


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新装版『黒猫ギムナジウム』黒十字療養所出版部から今秋刊行予定 [ニュース]

チラシ黒猫ギムナジウム 新装復刻版.jpg↑クリック推奨/原寸大表示

『黒猫ギムナジウム』(中里友香・著)は2011年に講談社BOXで刊行されたのち、紙の本は売り切れ絶版。
いろいろと地道に働きかけてはいたのですが、正直なところ商業出版での重刷・再販・文庫化等はなかなか難しいので、新装版にして自費で復刊します。

自家版として黒十字療養所出版部から出す予定です。
単行本四六判ソフトカバーに仕立てるつもりで、2021年11月23日開催の文学フリマ東京での刊行を目指し、現在鋭意製作中です。
ちょうど講談社での初刊行から10年という節目でもありますし、ね。

新型コロナの感染状況や、私自身の体調など、不確定要素も多いので、刊行時期は現時点では確定ではありません。
それでも表紙カバーと本体表紙のデザインは、あらかた形になっており、本作りを自分一人で仕上げていくわけなので時間はかかりますが、合間を縫って、楽しみつつちまちまと作業を進めています。
新装版あとがき・編集後記的なものも新たに加える予定。

印刷会社は、昨年秋に黒十字療養所出版部より刊行した短編集「手腐レ風切り貴方まで」を刷り上げてくれたところにお願いしようと考えています。
印刷も紙質も製本も、これといった目立ったトラブルもなく理想的に仕上がり、満足のいく出来だったので、あそこなら安心して頼める、と。

乞う御期待。


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