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サスペリア [さ行]

見ました。

すっごい子供のころ、小学校に上がる前とかそれくらいのとき、日本公開になったこの作品の(追記・ググったら私が幼稚園にもあがっていなかった頃なのだが、思うに日本公開はもっと遅かったか、さもなくばロングラン、あるいはリバイバル放映的なので同じ宣伝を流していたのを、小学校に上がる前とかに見たのだろうと思われる)、
「決して一人では見ないでください」
キャーアアアア!
とかいう悲鳴の予告に、
こわっ……!!!
と思った記憶が染み付いています。

一昔前のホラー映画って、変にリアルで気持ち悪かったりするので、
(「シャイニング」とか、「オーメン」とか、なにげに怖かったよ)
「サスペリア」の舞台はドイツのバレエ学校、イタリアの監督作品とくれば、
鷹揚なアメリカ人の作るドタバタスプラッタなホラーとは、格が違うだろうと思っていたわけです。
で、見たらびっくりするほどつまんなかった。
いやほんとびっくりした。呆れるほど茶番だった。
主人公の若い娘は、可愛い。
この人が、落ち着いたトーンで雰囲気があるので、なんとか最後までは見たけど、
もう終始見るに耐えない。

バレエ学校だっていう設定なんかひとつも生きてない。
寄宿舎であればなんだっていいじゃんこれ。
そもそもバレエのシーンもろくすっぽ出てこないし、
数少ない練習シーンで、もうすこしバレエの真似事を器用にさせたらどうなんだ。
バレエ学校っていうなら、トーシューズに怖い仕掛けがしてあって、バレリーナの足が……!
みたいな鉄板な定番があると思うじゃないですか!
なんとなく「オペラ座の怪人」の、バレエ学校ヴァージョンなゴシックホラーを期待していたよ自分。

なにが一番ちゃちいって、音でした。
この映画がスタイリッシュで映像の最先端みたいに語られていたときもあったみたいだから、
いやあ、映画の技術って進歩したんだなあ……とか、
サスペリアの予告が怖いって思ったのって、本当にお子様のときだったものなあ……とか、
逆にしみじみしました。

(公開中やDVDになりたての映画のレビューはしない、
しかもネガティブなレビューは書かないんだ、
というのが自分ルールですが、
古い映画についてはそのかぎりではなく☆)
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