『黒十字サナトリウム』文庫化の行方と、電子書籍化 [ニュース]
徳間書店がSF大賞の後援から完全撤退して、
SFの分野から手を引いたといえる今、
私の『黒十字サナトリウム(日本SF新人賞受賞作)』が、
徳間書店から復刊されるなんてことあるはずもなく。
徳間書店から文庫化されるかもしれないという希望的観測は、
現時点、むなしいものであると宣告を受けました。
もともとヒットを飛ばせなかったから絶版になったのであって、
(それでも1年ちょっとで絶版とはまれにみる短命の憂き目でしたが)
恨み言をこぼせば、天に唾するのと同じ。
ただ、文庫化を待ってくださっている皆様には本当に申し訳ないです。
第2回アガサ・クリスティー賞を獲れた今ならと、
わたしも淡い期待を抱いていましたが、
ひとえに私の力不足で、すみません。
わたし自身、残念です。
ささやかな朗報としまして、
『黒十字サナトリウム』は、電子書籍で読めるようになったそうです。
この電子書籍、ユーザーフレンドリーで、
アイフォンでも、アイパッドでも、MacのPCでも、ウィンドウズのPCでも……、
ほかにもなんかいろんな機種とアプリで入手可能らしい。
アマゾンのKindleにも、ちかぢか登場予定だとか。
(Kindleはファイルタイプが特殊らしく、出遅れているらしい……。)
私は、紙のページをめくりながら本を読む感触を愛しているのではありますが。
――それゆえ『カンパニュラの銀翼』も、
カバーをはいだ本体などいたるところまで、
できる範囲で、贅をつくしてあります。
表紙が顔であり、物語が内面だったら、
カバーを外した本体は、脱がして裸にするみたいな感じ?
(で、『カンパニュラの銀翼』は、すてきな帯をほどき、美麗なカバーをはずし、脱がしていく悦びに溢れている。)
人によってはそういうの頓着しないし、
本格的に好き嫌いを左右するのは内面だ。
でも、おしゃれな下着姿とか美しい裸のほうが、
そりゃあテンションが上がるというか、ちょっとだけうれしくないか?
そこにプラスアルファの喜びや、トキメキや、各人らしさが出るじゃんか……。
電子書籍は、脱がす醍醐味を断たれるというかね?
でも古本が、法外な高額で取引されたり、
あるいはたたき売られたりするのを、
何もできず見ているよりは、いい。
心から本を読みたいと思っている読者に、想いが適切に届かないよりは、ずっといいです。
最近は電子書籍も進化して、
読みやすくなっているようなので、それがせめてもの救いか。
もちろん今後も機会があるかぎり、
紙の本としての復刊(文庫化)を目指していきます。
(以下2013/10/13日補足情報)=========================
現在購読可能な電子書籍媒体。
eBookJapan
BookLive!
Digital e-hon
e-book store SONY (Reader Store)
GALAPAGOS STORE
Neowing
紀伊國屋書店ウェブストアKinoppy
東芝 BookPlace
ひかりTVブック
価格はどこでも一律で、それぞれ利用できるアプリやプラットフォーム、端末に特色があるもよう。
SFの分野から手を引いたといえる今、
私の『黒十字サナトリウム(日本SF新人賞受賞作)』が、
徳間書店から復刊されるなんてことあるはずもなく。
徳間書店から文庫化されるかもしれないという希望的観測は、
現時点、むなしいものであると宣告を受けました。
もともとヒットを飛ばせなかったから絶版になったのであって、
(それでも1年ちょっとで絶版とはまれにみる短命の憂き目でしたが)
恨み言をこぼせば、天に唾するのと同じ。
ただ、文庫化を待ってくださっている皆様には本当に申し訳ないです。
第2回アガサ・クリスティー賞を獲れた今ならと、
わたしも淡い期待を抱いていましたが、
ひとえに私の力不足で、すみません。
わたし自身、残念です。
ささやかな朗報としまして、
『黒十字サナトリウム』は、電子書籍で読めるようになったそうです。
この電子書籍、ユーザーフレンドリーで、
アイフォンでも、アイパッドでも、MacのPCでも、ウィンドウズのPCでも……、
ほかにもなんかいろんな機種とアプリで入手可能らしい。
アマゾンのKindleにも、ちかぢか登場予定だとか。
(Kindleはファイルタイプが特殊らしく、出遅れているらしい……。)
私は、紙のページをめくりながら本を読む感触を愛しているのではありますが。
――それゆえ『カンパニュラの銀翼』も、
カバーをはいだ本体などいたるところまで、
できる範囲で、贅をつくしてあります。
表紙が顔であり、物語が内面だったら、
カバーを外した本体は、脱がして裸にするみたいな感じ?
(で、『カンパニュラの銀翼』は、すてきな帯をほどき、美麗なカバーをはずし、脱がしていく悦びに溢れている。)
人によってはそういうの頓着しないし、
本格的に好き嫌いを左右するのは内面だ。
でも、おしゃれな下着姿とか美しい裸のほうが、
そりゃあテンションが上がるというか、ちょっとだけうれしくないか?
そこにプラスアルファの喜びや、トキメキや、各人らしさが出るじゃんか……。
電子書籍は、脱がす醍醐味を断たれるというかね?
でも古本が、法外な高額で取引されたり、
あるいはたたき売られたりするのを、
何もできず見ているよりは、いい。
心から本を読みたいと思っている読者に、想いが適切に届かないよりは、ずっといいです。
最近は電子書籍も進化して、
読みやすくなっているようなので、それがせめてもの救いか。
もちろん今後も機会があるかぎり、
紙の本としての復刊(文庫化)を目指していきます。
(以下2013/10/13日補足情報)=========================
現在購読可能な電子書籍媒体。
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価格はどこでも一律で、それぞれ利用できるアプリやプラットフォーム、端末に特色があるもよう。