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メロディーと終末観 [ま行]

聞いてみて、この二つの曲、
『Ark』と『防人の詩』って似てません?


Elysion~楽園幻想物語組曲~02 Ark
http://youtu.be/adMEuCT6UeA


Nataliya Gudziy-Sakimorinouta ナターシャ・グジー 防人の詩
http://youtu.be/vpb-YwyUXx8

防人の詩は原曲さだまさしで(相当、昔の曲だと思う)
さだまさしと、サンホラって上辺はすさまじくかけ離れている。
また両者のファン層、リスナー層も、多分おそろしく隔絶していて、
似てるよね~うんうん、という共感を容易には得られなそうなので、
防人の詩を、ウクライナ人女性インディズの歌手が日本語でカバーしているものを貼ります。
すごい透明感。
これを聞くと、ああうんわかる、サンホラのArkと、防人の詩ってやや似てる、と感じないか。

ざっくりメロディーの1フレーズにも満たない旋律が同じ(……あるいは限りなく似てる)だけなのだが。

箱庭を騙る檻のな~かで♪ (Ark)
教えてくだ~さい♪ (防人の詩)

くりかえし違う歌詞で出てくる、このメロディラインの《~》にあたる部分の旋律が如実かと。
で、高いトーンのせいもあるのか、
曲想も通ずるといいますか。

終末色が濃くて、
管理された者たちの魂の反乱的なテーマも。
破滅の水際って感じの世界観も。

とくにArkの3:18「限り~なく同一に近づけ~る」から4:02までの曲調がみっちり、
防人の詩を彷彿とさせる。

だが、頷いてくれる人がいない。
別にいいっちゃいいんだが。

影響を受けた可能性もあるが、
似せたとかオマージュなどではなく、
自然に似たのかも。
こういう音感には、こういう情感を込めたくなる、
あるいは逆で、こういう情感には、こういう音感をあてたくなるのか、と。
音感が喚起する感覚って、世界中の老若男女を問わず共鳴する部分が大きいですもんね。

もっと言うと私は、この上記二つの曲と、
ベートーヴェンの「テンペスト」が似ていると感じるのだ。
コード進行とか詳しいことは置いといて、似てないか?


Beethoven Piano Sonata No. 17 "Tempest" Valentina Lisitsa 3. Allegretto
http://youtu.be/6KMGcOYHSs0

「防人の詩」さだまさしVer.はこちら。

Sakimori no Uta (防人の詩) (by Sada Masashi
http://youtu.be/JjtmzOeRAMY

さだまさしはライヴになると、かなり歌いかたが違うようで、
年を取るほどますます、オリジナルと異なる歌い方に拍車がかかっていくようなので、
Youtubeで見つけられたかぎりで最も古そうなのを貼っておきます。


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