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シングレアの副作用 [さ行]

バラ科の反撃」というブログで食物アレルギー等について書いた。
その追記で、アレルギーの薬をもらって来たし、これでもう大丈夫!
と、ノリノリで書いていた当時の自分が哀れで泣けてきますが、
その後、そのアレルギーを抑える薬で、なんかいろいろ副作用が出て(食欲不振と嘔気等)、
副作用とわかるまで不安ですし、大変でした。
(フルティーフォームというエアロゾルタイプの吸入剤と、
デザレックスという蕁麻疹の抗ヒスタミン薬でした。)

また、同ブログで、当時、私が信頼していた薬、
胃腸薬で言うならばビオフェルミンやラッグビーのレベルで、
子供から老人まで気軽に処方される、抗ロイコトリエンのシングレア、
人によっては内膜症などの症状にも応用して処方されることもある優秀な薬――。

数年、飲み続けていたこの「軽微なアレルギー薬」
「副作用も私には皆無」と断言していたほど、
メリットしかなかったシングレアの錠剤が、
毎朝の微熱と、抑うつ、倦怠感などの副作用をいきなりもたらすとは、
まったく思っていなかった。

副作用だ、と気付くまで、
微熱が続き、倦怠感がすごく、抑うつ(希死念慮)など出て、
しんどかったです。
複数の薬を服薬していたので、何がどう作用してるか、すぐにはわからないのです。
まずデザレックスを一週間でやめ、翌日にフルティーフォームもやめ、
異様な吐き気や食欲不振は治まった。

ただいつまでも微熱が続き、抑うつ症状は日々強まる……。
微熱といっても平熱より一度高いのが毎日2週間以上も続くと、
かなりこたえました。

急患で行った病院や、
かかりつけ医(フルティーフォームやデザレックスを処方したお医者とは、別です)などで私は、
「不安感が尋常でなく、死にたいくらい何もかもが怖いんです」
と打ちあけて、「薬の副作用かなと思うのですが……?」
と尋ねてはいたのだ。が、
「アナフィラキシーのような症状が出たあとは、強い不安に襲われるもので、怖かったですよね?」
「はい、とても」
「そのせいだと思いますよ」

確かに、不安のもとは私自身にあり、誰かの不安ではなく、私の不安。
しかし、その増幅具合が尋常でない。

私はわりと精神が憎たらしいレベルらしく、
「友香っていつ泣くの? 泣いたことあるの?」
と、留学中には友人やルームメイトに言われたりしたものだった。

映画やテレビやいろいろで感動してよく泣くけれど、
辛くて自分のために泣いたことがあるのかといえば、
「泣いて事態が上向くなら泣くけど、泣いたってどうにもならないし」

そんな私が、今回悪い意味での「カクテルパーティ効果」の徴候が出て、
身近な話題や、報道される事件や災害のニュースの悪い所だけに反応して、
脳内で、悪い事態の総集編MADみたいな感覚が増幅し、
いちいち突き刺さって、鑢のように精神を削ってくるんです。
怖くガタガタ震えてきて、見ていられない。

綱渡りでかろうじて歩いている感覚なのに、
そのときに、大丈夫だよ、心配いらないよと善意で励まされると、
それはそれでとっても有難くて、涙ぐむのだが……、
実際は綱渡りで、立っているのがやっとなのに、
それを大丈夫だなんて、無理なんだよ……もうやめたいんだ。

不安で泣きだすと、幾時間でも泣きつづけそうになり、
泣かないでこらえて暮らしているのが、やっと。ギリギリ状態に。
うずくまって投げ出したいが、自分の身体だし、
精神的にうずくまる方法も場所もわからなくて、
ただただ途方に暮れて、重いため息をつくんです。

今にして思うが、
うつ病の患者さんというのは、本当に毎日つらくて、本当に毎日戦っているんだ、と。
身をもって知りました。
私が副作用で抑うつ症状が出ていたのは、2週間ちょっとの期間でした。
夜には必ず薄らいでいた。
それでも本当に厳しくて、常に怯えていました。

あるときシングレアを飲み忘れ、
すると翌朝は微熱もおさまり、抑うつも薄れた。
その時点では気づかずに、就寝前にまたいつも通りに服薬したら、
翌朝には微熱、倦怠感、抑うつ症状。

ぬ?

ネットで調べましたら、
シングレアはごく稀に、微熱や抑うつの副作用が出るらしい。
抑うつの副作用については、私が飲み始めた数年前には確か記載されていなかった。
後日、改めて注意書きが加えられたらしいです。

即座にやめました。
すると毎朝の微熱から解放され、抑うつもなくなりました。
(なんだかんだ、三日間くらいはシングレアの副作用が残っていたが……。)

無論、いまでも不安感はあるけれど、
この不安感は確かに私の経験に根ざした、自分の不安に見合うサイズの不安感で、
いたずらに増幅してはいない。
時間をかけて休息をとったりするうちに、おそらくは慣れてくるんだろう。
あの常軌を逸した恐怖感とは別物かと。

かかりつけ医にも、かかりつけ薬局にも伝えました。
かかりつけ薬局の薬剤師の人が、
「稀にですが、シングレアは微熱や抑うつの副作用、出るようですね」
と教えてくれました。
やはりか……。
(こういう時に、私の医療記録をいちいちつけてくれる、
かかりつけ医とかかりつけ薬局は有難く、とても助かると感じました。)

シングレアって一日一回、就寝前の服薬です。
……だから就寝中に、不安と恐怖感で目が覚め、
毎朝熱が出て、倦怠感が尋常でなく、
夜、寝る前になると、薬が切れてきていたから、調子が良かったの……。

昨今「改良」として、一日一錠で薬の効き目を長くするむきがあります。
これって、良し悪しだなあと感じた。
(そういえばデザレックスも一日一回の服薬だった。)
1日3回飲む薬は面倒くさいけど、副作用に気づきやすいと思う。
なにより副作用が出たときに、薬が抜けるのも早いはず。

一日の効き目が長い薬というのは、副作用に気づきにくい。
副作用が出たとき、薬が抜けるのにも時間がかかる。

今は、フルタイドというステロイドの粉末吸入(朝晩)のみで、しのいでいます。
(又いざという万一の時のためのエピペン注射を処方され、常に携帯する。)

とくに鼻や咽喉や目などがぐじゅぐじゅするなどの症状が出ていなくとも、
恒常的にアレルギーの抗体レベルが上がっていると、
黒ひげ危機一髪のように、
ちょっとしたきっかけで、酷いアレルギー発作を起こしてもおかしくない状態になるらしい。
そうお医者さんに注意された。

かといい、うかつに薬を飲めないため、
アレルギーが起きないように、今はかなり慎重に生活しています。

たとえば私はこの時季、カモガヤ(花粉症)にアレルギーが強くあるのですが、
カモガヤの飛散距離はせいぜい数キロ。
杉花粉のように広大な距離ではないため、
概して、雨の日や深夜は、心配しないで行動できるのだったが。

この梅雨時期、通常ならばカモガヤの花粉を意識しないで暮らせたのに、
今年の梅雨は、まったくもって梅雨じゃない。
東京では、日の長い時節に、晴れていて、さらにはひどい強風。

ちょっと窓を開けたり、
エアコンをつけたりして、外気が室内に流れこむと、
空気清浄機のランプが真っ赤の警告色に変わる。
はっきりいって、うらめしい。

シングレアの副作用については経験談が少なくて、
またカモガヤの花粉症に関しては、スギ花粉などと比して、
世間的に重要視されていない、まず認知されていないので、
(通常は梅雨時期だし、飛散距離が短いから、あまり注意喚起が必要ないんだろう)
長い文面になるが、書いておこうと思いました。

誰かの参考になればと。


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