SSブログ

ナダルとマーレー@楽天テニス・セミファイナル [な行]

先週の土曜日10月8日、楽天テニスのセミファイナルを有明コロシアムで見てきました。
数ヶ月前からチケットとって楽しみにしていたやつです。
天気がさわやかに晴れて行楽日和でした。

第1試合:ラファエル・ナダル対フィッシュ(12時から)
第2試合:アンディ・マーレー対フェレール

お目当てはナダルです。はい。ナダル。
私だけでなく、まあ有明までテニスを見に来ていた、たいていの人がそうです。

うわっ、これだから……
ナダルはすげーよ。
なっ……ナダルー。
あれを取るのかよ……
ナダルぅ

とかいう、もう呻き声、嘆息にも似たヒソヒソ声が、男女を問わずあちらこちらで。
かわりに今年は、ラファ! ヴァモス!(Vamos=Goのスペイン語)
という黄色い歓声がなかった。

去年はアンディ・ロディックが第2シードだったので、
これは順当に行くと、ナダルとロディックの決勝戦が見られるぞ!
と、ロディックも好きな私はウキウキして、決勝チケットを取ったのだが、
ロディックは早々に敗退してしまい、
ナダルの一人勝ち、って感じの決勝戦を見てきたのであった。
それでもナダルは手を抜くことなく、1ゲーム1ゲーム猛然とプレーするし、
見ていて楽しいのはちがいないのだが、あっつうまに試合が終わってしまったのであった。

ということで、今年は準決勝を見よう! 男子シングルス2試合分、見られるし!
と準決勝のチケットを取ったわけです。

会場に向かう、ゆりかもめで、去年とは違う妙な不安感、違和感。
埋立地のがらーんと広大な、液状化になりそうな景色に囲まれて、
ゆりかもめに乗って、どんどん都心から離れていくのが、昨年は
「のどかだー! 広大だー!」
と浮かれていたのが、今年は「どうしようこんな遠出して帰れなくなったら歩けないよう」と。
ま、有明コロシアムに着いてナダル見たとたん、そんな不安は即効吹っ飛びましたけどね。

テニスの試合ってのは、観客が終始、すっごく静か。
好プレーのときに拍手したり、合間に歓声をあげるのは自由ですが、おしゃべりは基本ダメ。
チェンジコートの合間をぬってでないと、観客席との入退場もままならないので、一瞬びびります。
これが、慣れてしまうと非常に居心地がいいです。スポーツ観戦なのに、まったく騒がしくない。

野球とかと違って、しーん、としている中、テニスボールの
パコンッ!スカンッ!バッコン!バシッ!
という音と、
テニスシューズが、タタタタタッツ、キュッツ、ズタタタタタッツ、キュッツ、
と走ったり、止まったりする音が行き来して。
時間を追うごとに、テニスコートに差し込む日光が動いていって、
まぶしそうに顔をしかめる選手の影が変わっていって、
みんなジリジリしながら試合を見守るわけです。
テニスコート自体が広くないんで、緊張感がぴりぴり伝わる一体感です。

私はテニスに詳しくないけど、ナダルのボールは、とにかく重たそう。
おそらくすっごくスピンが掛かっていて、だから受け手が「うわ、重たっ!」って感じになるんだと。
ナダルはストレート勝ちでしたが、相手選手も好プレーをちょくちょく見せてくれました。
ま、途中でやけっぱちになって、ラケットぶん投げてましたけど(笑)
まだ準決勝だったからか、ナダルは、わりと淡々とプレーしてました。
決勝だと、もうちょっとガッツポーズとか派手にしてくれるんだけど。

アンディ・マーレー対フェレールの試合は、
かなり五分五分の戦いが続いて、これはこれで面白かったです。
マーレーは、ミスが少ない。
とにかく球が速かった。スコーンと力まず打って、ほとんど200越え。
スライスは驚くほど、のびる。
打点からしてこの辺だよな、と見積もってるよりスッと延びるので、
敵からすると、予想より手前に、深く球が入ってくることになり、
ぬあっ? なにをー!
と、かろうじて打ち返すも、ボールが打ちあがって、
それをマーレーがバシッと的確に非情なスマッシュ、
というパターンが多かったです。

マーレーは勝ったんですが、試合中、ラケットのガットが切れて。
打ち返す音に、ピシんっという羽音じみた違和感が走ったのですが、
私の周囲の観客は、みんなテニスに詳しい人だったみたいで、
「切れた!」
と、異口同音、いっせいに低い声で口走ったのが印象的でした。

*試合の写真を撮ったのであとでアップする予定。
(去年も写真を撮ったんだけど、画素数が高すぎて、
ブログにアップできなかったのでした。)
トラックバック(0) 

トラックバック 0