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初回、第2話、第4話、地下鉄の回、空港の回が好きでしたが [さ行]

残響のテロル最終回、
な?
……っていう終わりだった。
ナインとツエルブの時間がないとかいってましたが、製作側が時間がなかったか。
後半3回くらい、ナインとツエルブの関係性やら何やらぜんぶ途中で投げちゃった感じがすごい。
空港の事件以来、製作側の力尽きた感が。

初回のとぎすまされた濃密さと比較すると、
最終回の、すかすか、もう適当に片付けちゃおうぜ……っぽさが歴然としていて。
同じ内容でも、もうちょっとこう……見せ方が……。
これ投げやりすぎる……もったいない。
VONの種明かしとかもう、あんなだったら、いらなかった……。
慌てて伏線回収するなら、無理に片付けなくても良かった。

……んでもって、観覧車かと思ったアンテナ……電波研究所だったのは、当たってました。
が、観覧車とアンテナ……あれ関係性あるのかないのか、
初回から原子力発電所がちょくちょく織りこまれていたから、
チェルノブイリもなぞらえていたんだとしたら、
そこ、もっとクリアにやってほしかったなああああ。
(ふつう観覧車とアンテナみてチェルノブイリかっ!って察する人いないし。……ってことはやはり違うのか?)

ひょっとして当初作ろうと思っていたことが、
色々、現実の場所とリンクさせることで難しくなって、
製作途中で方針の変更を余儀なくされて、
最後、ああいう無茶苦茶な妥協ラインに落ちつかざるをえなかったんだろうか。

そもそもハイブがなんでリサを拉致るとき観覧車を選んだか、
ツエルブがどうやって観覧車を突きとめたか、
全然でてこなかったけど。
――小さい時、施設のでっかいアンテナを見ながら「観覧車みたいだね」
「観覧車ってなに……?」
「本で出て来たじゃないか」
みたいな夢見がちなやりとりをして、
「いつか一緒にここから出て、3人で観覧車に乗ろう」
……とか約束してたことでもあったんだろうか。
進撃のエレンとアルミンの「海……?」のやりとりみたいに。

そういうシーンが出てこないことには、さっぱり意味不明だった……。

(以下ネタバレ)
いくらなんでも、米軍があの場面でツエルブだけ背中から撃って去るとか、
意味わからないどころか破綻しているし、
ふつう起爆装置っぽいもの持ってるナインのほうを撃つのが、まともでは?

そこでナインの寿命もちょうどよく「時間切れ」になるのも……ご都合すぎる。

ツエルブが「ぼくらは誰にも必要とされてこなかったから」とかリサに突如打ち明けたシーンも、
待て!
と声を大にして言いたい。
ツエルブはナインに必要とされてた。ナインもツエルブに必要とされてた。
(おまけにナインは実際に「行かないでくれ」ってツエルブに言ってたじゃん、
あれ、どこまで本音かわかんないのはさておいて。)

「二人だけで生きてきた」ってのは、
まさに互いが必要である生き方をしてきてたのに、
その必要としあう関係性を投げ出させといて、
ツエルブに何を言わせてるんですか。
何を今さら綺麗ごとで飾って、ごまかして片付けてんだ。

視聴者(わたし)が知りたい、必要な中身は語られず、
視聴者(わたし)にとっては、必要ないことばかりを言っていて、
モヤモヤが募りました。

あとどうでもいいが、10、11話(最終回)でちらっと出てきた柴崎刑事の奥さんが、
超絶平々凡々な、ただ惰性で生きてる感じの女房だったのが、なんか残念だった。