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ゴシック映画ばかりを見てきたわけではない [か行]

たまにほとんど発作的に、衝動的に見たくなる古い映画というのがあって、
そのために場所をとるビデオテープだったり(時代を感じる)、
DVDだったりをどれも持ってはいるのだが、
一から全部見てると時間がなくてキリがない。
そんなときにYouTubeは、実にありがたい。
結構な確率で、見たいシーンだけ選りぬきで見られるし……

と、時間を有効利用しているつもりで気が付けば4時間とか経ってるの、
本当勘弁して欲しいよね...。

† シェルブールの雨傘

https://www.youtube.com/watch?v=Zs1NmsA-n-Y

往年の少女漫画や昼ドラは、
この時代の洋画の影響を、もろ受けまくりなのだなあというのも感じつつ、
カトリーヌ・ドヌーヴが可憐を極めていて見入る。

徴兵で別れわかれになった若いカップルが、
なんかいろいろあって、
ガソリンスタンドで再会するラストシーンにと↓。


Les Parapluies de Cherbourg (Finale)
https://youtu.be/JFSsUasp9dw

男のほうは別の女性との間の息子に、フランソワと名付けてて、
先に結婚しちゃったカトリーヌ・ドヌーヴは、彼との間の娘に、フランソワーズって名付けてるとか、
男のほうが、あえて傘一つさしかけてやらないところが、あぁ……まだ好きだから恨んでるんだなぁ。
等々、いろいろ皮肉で、ほろ苦い。

私は2000年あたりにデジタル・リマスターDVDがアメリカで発売になったとき、
初めて見たのだった。
古い映画は、だるかったりしがちなのに、
昨今なじみの映画の原風景的なシーンも多いので、
懐かしいやら、新鮮やらで、今でもたまに見たくなります。

† 太陽がいっぱい(ラストシーン)

Plein Soleil (Scène de dernière) : Alain Delon
https://youtu.be/eFOJfVo7XqI?t=2m18s

このラストシーンはビデオ時代もう本当に何回見たかわかりません。
アラン・ドロンが冒頭あたりでは、猫をかぶってたのが、
どんどん本領発揮しだして、このエンディングを迎える。
ラストの眩しい刹那的な感じが大好きだ。

† マレーナ

Malèna (3/10) Movie CLIP - Causing a Commotion (2000) HD
https://youtu.be/ZTAVOF3D4vY

マレーナ(モニカ・ベルッチ)が町を歩く有名なシーン。

夫が戦争で帰ってこなくなり、父親も死んで、
田舎町に一人、美女過ぎて女性からは、やっかまれ、
男性からも破廉恥な冷やかしばっかり、
食べ物も腐ったものしか売ってもらえなくなり、食えなくなった挙句、
苦肉の策からマレーナが髪を切る。


Malèna (8/10) Movie CLIP - Malena's Makeover (2000) HD
https://youtu.be/zkBkTx-GL8s

マレーナが歩くシーンは何回かあるけれど、
後半になるにつれて、どんどん洒落にならなく苛酷な展開になっていくのですよね。
この映画はオンタイムで見た記憶が。

最近の『007スペクター』でも、モニカ・ベルッチが妖艶な寡婦役で登場してましたが、
この女優、マレーナの映画以来、そういう役がついてまわっている気がしないでもない。

ビデオで持っているが、
古いビデオデッキの健康状態がやや怪しいこともあり、
なかなか見るきっかけを作れない。
次のもそうです。

† セント・オヴ・ウーマン

The Tango - Scent of a Woman (4/8) Movie CLIP (1992) HD

盲目となった傷痍軍人(アル・パチーノ)のタンゴのダンスがキレッキレで味わい深い。
このころの映画は面白かった。
むろん今の映画も面白いが。
当時は一年に、ほぼ100本は映画を見ていました。
このところ年に10本前後を見てるかどうかも怪しい。
もっと見たい……。