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ラニバ30周年東京ドーム初日:L'Arc-en-Ciel 30th L'Anniversary LIVE [最近のお気に入り]

行ってきたのでした。
今回生まれてはじめて、土日両日のチケットが取れたので、初両日参戦。
その初日(5/21)です。

良かったというのと嬉しかったというのは言うに及ばずなのだが、その詳細について書きたい感想ありすぎで、まとめるのに時間がかかるから、とりあえずアップしておく。
この状況でアップするんだったら、もっと早くやればよかった。

=============7月22日に追記=============

ラルクのライヴ、行ってきました。

何度も、本当に行ける日が来るのかな、と。
……大変なことも色々あって、それまで体調も万全とは言い難く(さいわい新型コロナには罹っていませんが)、だからライヴ会場東京ドームへの道すがら、感慨深さと同時に慎重な気持ちで向かいました。
初日。土曜日。
雨模様の日で肌寒く、私としては動きやすい天候だった。

ライヴ参戦の時の服装として留意しているのは、3時間立っていられる履物と、街なかを歩いていても浮かない格好、けれどもひとたびライヴ会場に入ってみれば、ちゃんとしっくりくるライヴ参戦という感じの身支度です。ライヴグッズなどは今回一切、身に着けてはいかなかった(浮かれて出向いて大丈夫か自分自身、と心配なのもあった)。

それでも今回は黒マスクという便利アイテムが!
ライヴ会場に黒マスクを着用していけば半分は合格だと思うよ、という個人的な甘々基準で、それにしても不織布マスクが今では普通に入手できるようになり、色展開も豊富になったのは実にありがたいことです。

私は3MのN95黒マスクの上に、黒の立体型不織布マスクと二枚重ね。
ブルーライトカットの眼鏡……色なしサングラスですね……も装着。
武装をして出向きました。
(ちなみに眼鏡はこのライヴ会場で失くしてきました。落とし物の申告もしたけれども出てきていません。一瞬、外してポケットに入れたときに滑り落ちたのかなあ……)

今回初めての両日参戦。
それゆえにわかった。土曜日と日曜日は客層が違うのか、ノリが全然、違うんですね。
みんな初日は様子見なのか。土曜日の観客の擬態力は非常に高い。
ライヴのグッズを身に着けている人はほぼ皆無なレベルで、みんな同じ方向に行くけど、まさか……あなたもラルクのライヴ参戦だったりなさる……?

東京ドームの入口でバッグの中身のチェック、それからQRコードチケットを身分証と共に提示して入場する。駅ですれ違った、この人もあの人も本当にラルクのライヴに来てる、間違いないんだ……という、ステルスの高さです。

何年か前からラルクはスマホかタブレットで提示するQRコードチケットになったおかげで、ダフ屋が一人も居なくなったのは本当に良かった。ただでさえ混みあうライヴ会場への道のりが、ダフ屋等々でむやみやたらと混雑するのは治安も悪いしストレスだったので、環境が格段に良くなった。
反面、タブレットのバッテリーが切れたら入場できない。容量を使いすぎて通信制限になっても、そのときライヴQRコードのチケットを提示できないかぎり、どうしようもない、入場できない。そういう意味では紙のチケットよりもヒヤヒヤする。
紙のチケットより毎度、個人的には神経を使う。だいぶ慣れたけど。

6時開始予定で、ライヴが始まったのは6時20分ごろ。これは大体いつもの流れのとおり。
東京ドームの屋根は半透明で、晴れていると日光が透けるのだが、運良く(私にとっては運よく)その日は薄曇り。

開始時刻が6時過ぎだったこともあり、会場内の照明が消えると一気に夜モード炸裂です。

暗いドームの演出スクリーンに、スタイリッシュなラルクの映像がサイケなライティングとともに映し出され、バーンとステージに明かりがついて、突如、演奏が始まったのが、いきなり宴もたけなわ、佳境、ライヴ会場になぐりこみをかける勢いで、曲への没入感が一気に来てゾクゾクしました。

ステージ上の檻の中に囲われた向こう側に、ラルクのメンバーが居る状態で始まりました。
背景スクリーンの映像演出と一体化したその檻に、演出効果が光でもたらされている。

アンダーグラウンドっぽさが際立っていて、非常に尖った舞台設定。しびれる。
アングラという意味だけでなく、実際に地下でやっているようなライティングです。
プロペラ型に回転するライティングがドームの天井に照らし出されている。
これって地下で、地上の空気を取り入れる空気孔のプロペラが回って、地上の光線がちらちらと入ってくる……という演出ですよね。SF的でもあり、すごく好み。

でも、これだと檻の向こう側のL'Arc-en-Cielのメンバーがちゃんとは見えないじゃん……?

2曲目にその檻の囲いが、舞台のカーテンが上がるような感じで、ぐぁ~ッと上がっていき、本来ならここでわぁあああ! きゃぁあぁあ!
歓声が沸いて、拍手喝采の嵐になるタイミングですよ!
むろん今回は発声は御法度です。

持っている人はせいぜいマラカスライトを振る。
このマラカスライト、いくら強く振っても拍手のように音の強弱をつけることはかなわないし、LEDで色を変えられるが音はマラカス、それがシャカシャカ言ってるだけなので、盛り上がりに欠けるうえに、むしろ雑音として耳に入る。

私はけっこう背丈があるので、背が高い人間が立ち上がって棒を持って、ライヴに夢中になりながら、時にはライトの色を変えることに気を取られつつ、一生懸命シャカシャカ振るだなんて。
絶対危険だし視野をふさぐし害にしかならん……
と、買っていきませんでした。それで正解だったと思っています。
光らないから、ラルクのメンバーから私が見えることはなかっただろう、それはかなりさびしいが。

拍手歓声なればこそ、ライヴ会場においてライヴパフォーマンスを盛り上げる最高の効果音となりうるのだが、マラカスってライヴパフォーマンスには正直、かなりあってもなくても良い音……。
むしろ無いほうがいい音のたぐいで、拍手と、光るだけのLEDライトじゃダメだったの?

ライヴは爆音ですし、目の前でラルクが生演奏しているんですから、まぁマラカスライトのストレスなど些事ではありましたが……。
(このマラカスライトについては個人的に一言あるので、日曜日ライヴについて記すときに後述したい。)

本当に終始良いライヴで、一つ一つ列挙していくとあまりにも長文になる。
特筆すべき点だけかいつまむとして、まず背景の演出。
今回どれも抽象的で、曲の世界観を邪魔せず、とても良かった。
地下でライヴをやっているような良い意味での閉塞感が作用していて、曲の世界観への入りやすさが圧倒的でした。

東京ドームは5万~55000人ほど入るとか。
私は今回S席一階一塁側です。
今までラルクのライヴは、お値段一律、アリーナ席だろうが二階席だろうが同額。
ファンクラブの人は概して良い席をゲットできるが、基本的には抽選です。
多少は早い者勝ちと日頃のファンクラブへのサブスクがモノを言う面は多々あれども、良席か否かはひたすら運。

それがコロナ関連対策がきっかけだろうと思う、SS席S席A席と区分けがなされ価格に差がつくようになった。
当初は隣が居ない状況で座席展開をしていた時期もあったからこその、価格設定だったのだと思う。

今回はそういった密を回避する対策の規制は解除となっており(5月下旬は本当にこのまま新型コロナが沈静化するのではないかと思われるほど、感染者数も減っていた)、SS・S・Aというランクはそのままに、空席なしの座席展開。

今まではいつも何度トライしても、両日は取れなかったラルクのライヴ。
新型コロナでラルクはライヴが、これまでに何度か中止になっています。
その中止直前のライヴ、さいたまスーパーアリーナでのライヴでは、わたしは何度トライしてもチケットが一日分も一枚たりとても取れなくて。
チケットをキャンセルした人の再分配チケット販売のときに、ようやくありつけたんです。
かぎりなく最後尾での参戦でした……。

その後の実質、チケット値上げのおかげで二の足を踏んだ人も多かったのかどうかわかりませんが、今回私は初めて両日チケットが取れて、しかもある程度良い席を、自分の意志で押さえることができるので、実際に参戦した感想としては、値上がりしたという感覚はなかったです。
まあそれもこれもライヴ内容がとてつもなく良かったからに尽きるのだが……。
(6月に東京国際フォーラムであった、とある海外チェリストのライヴに行ったときは、全額を返してほしいと思いました……全曲が音の悪いサイレントチェロつまり電子チェロでの演奏だったし。)

で、なにがそれほど、今回とてつもなく良かったか。
枚挙に暇はないけれど、とにかく嬉しかったのがセットリスト。
Finale(フィナーレ)とSell my Soul(セルマイソウル)。

今回ラルクは事前に「ライヴでやって欲しい曲の投票」がありました。
今回でなくても今までも幾度もそういった感じの投票はあった。
投票が反映されていると感じたことはなかったが。
少なくとも、私は投票した曲がライヴで演奏されたことは一度もなかった。
別にいいんだが。

ラルクのライヴはセットリストがマンネリだと言われたりすることもあったようで。
私はアレンジの仕方が違ったり、曲順が違ったりで定番曲を今か今かとワクワクしながら聴くのも大好きなので、マンネリと思ったことは一度もないが。
もっとこの曲もその曲もやってほしいなあ……と思うことは多々あったかも。

で、実際にライヴのセットリストに反映されるかどうかは知らないけれども、投票とコメントを一日一回分だけ書き込めるという時に、日参して投票してコメントも書いた。
その中の一曲、finaleがかなり前半に登場したんです。

私はここ15年くらい、ラルクのライヴに通い続けていますが、それでも1度も実際に目の前でライヴ演奏してもらっているのを見ていない。finale。

finaleもSell my Soulもたしか20年ぶりとかのライヴ演奏だった。
ライヴDVDでしか視聴できていない曲をやってくれた時には、ああ本当にライヴに来られて良かった、という思いもひとしおですよね。

少なくともfinaleに関しては投票が反映されたわけではないんだと思う。
……翌日の日曜日のライヴでのHydeの発言から、読み取れるに。
投票に影響されずにメンバー自らが選んだのなら、むしろ余計に嬉しい気もする。
とにかく目の前で演奏しているの見て聞いて、曲への没入感がすごかった。

finaleは再び檻の向こう側での演奏という演出だった。
その届かない隔絶した感じが非常に曲にあってもいた。
(もっとちゃんとむき出しで見たいという気持ちも募ったが。)

次の曲で、檻が緞帳のように上がっていくにつれて、ドライアイスの煙が檻の外側へと滝のように流れおちる演出だったので、そのためかな。

finaleの曲の最初、アナログレコードの針がプツ……プツ……と鳴るような、あれが鳴ったときに、
本当に良かった……ここに来られただけで既に本当に幸せなのに……良かった……
すでに演奏9曲目とかにして、来た甲斐があった……。

finale→×××→叙情詩、このあたりの曲の並びは完璧で、最高で、曲の陶酔感が静かに充満してくる感じです。
真っ暗な会場を、サイケデリックなライティングが全体を支配していて、55000人だか入る東京ドームが、箱ライヴのように狭く小さく感じました。
一体感がすごい。

今までも東京ドームでのラルクライヴに幾度も参戦していますが、ものすごくコンパクトに感じたのは初めてだった。
幸い今回は1階席だったというのもあったかなとは思うが、会場が小さい箱に思えるほど凝縮したエネルギーが曲の世界観に染まっていくのが、たまらなかった。

ステージ移動があって、後ろ側の小さい特設ステージに。

Hyde がマラカスライトの音を「なんか悲しい音がするね、寂しい音がする、ひぐらしみたいな音だね」と表現したのが、やっぱりHydeは詩人でもあるんだな……と。
私はわりとネガティブな印象を受けていたマラカスライト(この時はまだちょっとネガティブな印象くらいで済んでいたマラカスライトへの恨み言を吐くのは、いまは避ける)。
私からすると、良い喩えかたをするならば、潮騒が抜けて松籟が湧きあがる感じ──
に似て聞こえていました。

Hydeが「ひぐらし」と表現したことで、一時的にマラカスライトのマラカスの音に対する情緒がアップしました。

メンバーが特設ステージにみんな腰かけて、Sell my Soulを!
私がSell my Soulを視聴したのは DVD98年、あれは正面ステージで船の形の舞台装置、船出をイメージしたステージ上でやはりメンバーが腰掛けて歌う形でした。

今回は船の装置ではなかったけれども、やはり腰掛けて同じように歌い、演奏してくれた時に…
来た! これだよ! ライヴで見たかったんだ……聞きたかったんだ……!
Sell my Soulが始まった時に、本来ならみんなきゃぁあっと言いたかったか、あるいどよめきたかったのでは。
少なくとも私は心の中では、最も拍手喝采歓喜の声をあげつつ、押し殺して聞いていました。

98年のSell my Soulは最後のフレーズの「あの日のように~」
の「に~」がものすごく長い。え、ブレスがどこまで続くんですか……? 
今回は、割とさらっと歌いあげられていた。
そのさらっと軽やかな具合が、98年の熱唱という感じとは違って、ある種の呆気なさがあり、それもまたこの曲に合っていて、ちょっと追いすがりたくなる雰囲気をもたらしました。
どちらも好きです。

ラルクのメンバー全員が正面ステージに戻るまでの時間、ウェーブの指示が。
その間にトイレ休憩に行く人は、行ったりします。
正面のスクリーンに出る指示通りに、みんな熱心にウェーブやらをやっていた。
私は思いっきり遠慮しました。
自然発生した感じのウェーブならば私もついつい乗ってしまい、わーい、
と手を上げては、喜びがちなのだが。

ラルクが曲で良い感じに盛り上げてくれた挙句に「じゃあウェーブ!」とでも言われたら、超ノリノリになりもしたでしょうが。
運営の映し出すスクリーンの指示ひとつで脈絡もなくウェーブなんかやれるかよ。

静かに座って、きたる演奏に備えていました。
幼稚園の頃から無闇矢鱈と無意味だと思えるタイミングで、北朝鮮の喜び組みたいなお遊戯とかをさせられるのが屈辱的だった。(当時は喜び組なんて言葉は勿論知りませんが、TVで喜び組が流れたときに、こんなのやらされてたじゃん子供の時って日本でみんな……と。)
全員で同じマスゲーム的な行動を取らされる行為が死ぬほど嫌いだったんだから、仕方がない。
幼稚園や小学生の時は、先生に注意されない程度に足並みを揃えて本当にいやいや従っており、そのさまを運動会の時に親に目撃され、「あんな不真面目なやり方があるか!」と、あとで猛烈に怒られたりしたのだった(知るか)。

今回、私は誰の邪魔をするわけでもありませんから、ひっそりおとなしく座っていました。
私の他にも大人しく座っている人は、ちらほらといました。そりゃそうだ……。

正面ステージに移って、宴もたけなわ、佳境に。
打ち上げ花火でいうところの最後の短時間に物凄い勢いでバンバン打ち上げていくあの勢いが、今回割と既に前半にあった。
後半は新曲が多くて、もうひと盛り上がりあるかな?
と思っているうちに、もう最後の曲。『虹』は最高です。
でも(もう終わりか……なんか短いな……2時間ぐらいだった?)
と、時計を見たら、3時間みっちりやっていた。え、短いよ!
(帰宅後にセットリストを確認したら24曲もやってくれていました。)
楽しい時間は本当にすぐすぎる……あと楽しいと本当に疲れを感じない……ウェーブの時以外ずっと立ちっぱなしでリズムに乗りっぱなしなのに、疲れisどこ?

二日連続参戦ということは、明日もこの楽しみが待っているのか……!
ライヴが終わった寂しさはあれども、明日もライヴの楽しみが約束されている!
まっすぐ家に帰って明日に備えるぞ!
という気持ちの持ちようが初めてで、新鮮でした。

帰りにS席用のグッズを受け渡し会場でゲットして、帰宅。

洗面所でマスクを外して鏡を見たときに、我ながらびっくりするくらい良い表情で目がキラキラしており「本当に嬉しくて楽しかったんだね、自分……」と、しみじみしました。

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