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二極化 [な行]

先日、大沢たかおを、かなりお好きな女友達に久しぶりに会いました。
とても真面目できちんとしている友人なのですが、
以前、大沢としお、とわたしが言い間違って、プチマジ切れされたことがあります(笑)
大河ドラマ『花燃ゆ』を見ているそうです。
もちろん、たかおが出ているから。

私「伊勢谷の松陰先生がいくらイケメンだろうとも、
美形の高良健吾がいくら高杉をやろうとも、あの大河ドラマを見続けられる根気はなく……」

いっぽう彼女は、大沢たかおが出ているかぎり、見続けるつもりのようです。

私「ひょっとして、ちゃらちゃらしてない男の人が好き?」
友人「あ、うん」
私「あー大沢たかおって誠実そうだもんね。実際のところは全然わかんないけど。ほんとは超ちゃらちゃらしてるかもしんないけど。そこは我々は知る由もないわけだし、テレビからうかがい知れる範疇においては」
友人「えー、もしも実際にちゃらちゃらしてたら、やだなあ」
私「……やっぱ、やなの? そこは大好きな大沢たかおでもいやなの?」
友人「いやだなあ」
私「そっかぁ。わたしチャラチャラしてるの、けっこう好きだけど。駄目?」

ここで双方、微妙に話が嚙みあわなくなってきているのですが、
わたしは二次元設定、
正確にはこの場合、2.5次元上の話をしており(ドラマとか芸能人とかの話題だったので)、
しかし、おそらく彼女は当然のように三次元のリアルな場面を想定して話をしているのです。

しかし二次元の延長線上に三次元があるわけですから、まったく別物というわけでもない。
ただ次元が違うのみ。

彼女は、私の小説を好意的に読んでくれるのですが、
いつぞや『黒猫ギムナジウム』のときに、「猫目坊と狭霧だったらどっちがいいとか訊いてもいい?」
と尋ねたところ、猫目坊を、かなりお嫌いみたいでした。
というか眼中にも無いようであった。
なるほど原因はチャラさ……。
内実がどうこうではなく、チャラっぽい外見と雰囲気なだけでアウト。

今日、こんな記事を見つけました。

【中身編】「友達でいよう!永遠に!」と女子が思う男性の特徴 2位「チャラい」男性
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=60&from=shared_ranking&id=3431804

記事によれば、ありえないのは、
1位 食事のマナーが悪い 47.0%
2位 チャラい 43.3%
3位 頭が悪い 39.7%
4位 ナルシスト 37.6%
5位 話がつまらない 34.4%

なるほど。

しかし食事のマナーをはじめ大変スマートに行動し、
頭が切れる知恵者で、己の分をよくわきまえていて、
話が超面白いうえに……チャラい。
それって感じの良いイケメンかと。

そもそもスマートに行動する切れ者で、話が超面白いって時点で、ある程度チャラついて見える。
――くそまじめの堅物で逆に面白すぎる、阿呆すぎて滑稽などというケースを除いては。

服装やしゃべりかた、趣味などから、いかにも真面目そう……という地味タイプのほうが、
警戒されない分、ここぞとあらばナルシスト全開でせっせと粉をかけ、
したたかで器がちっさかったりする。
そんな村上春樹の小説の主人公気取りのつもりなのか?――的な「文化系オヤジ」が、
わたしの本を読んでくださる読者層の界隈では忌み嫌われているというのに。
(文化系説教ジジイにモテない方法http://togetter.com/li/237431

ちょっと前に、チャラ男VS中二病を拗らせすぎた文学系少女(http://togetter.com/li/793297
このまとめが話題になったりもしていたのに。

データ取ってるパラダイムが違うのか。
チャラいの定義が異なるのか。
棲み分けの問題かしら。
それともあれか、ひとまずチャラいのは嫌いだと言っておくツンデレ的な作法なのか。

いろいろと乖離を意識します。

『世界のかわいい小鳥』 [最近のお気に入り]

このブログを読んでる人は、
私の作品を読んだことがある人が大半かと思うし
私の作品を読んだことがある人なら、
この作者ってば、小鳥大好きなんじゃないの、というのは薄々、勘付かれてるような気がする(小鳥だけじゃないけど)。
その中で、私の作品を好きなんだよと思ってくれる人がいるとするならば、
うち大半が、小鳥が嫌いなわけがあるまい、となから信じている。

つまり、このブログを読んでいる人は、小鳥好きであろうよ、
という強引な論法を組み立てた上で、
最近見つけたこの本が、思いのほか超お勧めです。

世界のかわいい小鳥 世界のかわいい小鳥

本屋で小鳥や仔猫の写真集があると、
ひととおり手にとって見てみる癖があるんですが、
ふーん……思ってたのと違う、いっぺん見ればもういいや、
であったりする。

なのにこれは何気なく期待もせずに手に取って頁をめくったら、たちまち離しがたく、家に連れて帰るよ! 買ってくるから!
となる小鳥好きにはたまらない一冊でした。
変ないい方ですが、外れ部分が全くない。小鳥好きのハートをがっちりホールドです。

家で何度も開いては、はぁ……溜息まじりにうっとり眺める。
先日は身内(←この人もそこそこ小鳥好きかと思われ)に自慢げに持参し、
「見る? どれがかわいい? どれが好き? ちなみにわたしは25pの青いエボシガラさんが一番かわいいと思う超好み。どの小鳥も超かわいいけど、あえていうならば! 72pと73pのソウシチョウさんも綺麗。美人!」
と、頼まれてもないのに語りだすレベル。
「このツバメ、飛行中に足を完璧に仕舞ってんのよ、飛びたったときと着地するときだけ足を出すんだよ、飛行機みたいなんだよ、すごいよねえ。んで小鳥の何がかわいいかって、軽さだよね。穂先に座ってんだよ、こんなやわやわな穂の上で、羽休めしてるんだよ。まじかわ……」

===以下ネタバレ===
巻末に、監修の人による小鳥談義がわずか載っているのですが、
「この中で一羽だけ種類の異なる小鳥が混じっています、どれかわかりますか」
という類の質問に、
「コゲラ!」
即答です。
(小鳥好きは多分みんなそう。)


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着せ替え [か行]

色々あっても、その時に書かないとブログって更新できないままに過ぎていきますね。
自転車を10年ぶりくらいに買い替えたよ、やったね!
……というレベルの色々ですが。

友人たまきさんの新作のお人形(今回はエイサ・バターフィールド君似の少年ですよ)を
見にも行きました☆
エイサ君のうちでも『ヒューゴの不思議な発明』の頃のエイサ君という感じです。

「少年時代のイライジャ・ウッドにも似せてる?」
「イライジャは以前、女の子の人形を作った時、ぼんやりイメージしてた」
なるほど! 好きなものって、意図せずとも作品に滲み出るんですよ。

たまきさんのお人形のおとなりに飾ってあった若者のお人形も、
超、とある女優に似てました。
「似てる! あの英国人のちょっと変わった個性派女優に似てる、ええと、ええと……美人なのに(あるいはそれゆえに?)汚れ役が好きなのかエキセントリックな役ばっかり演ずる、中性的なあの……切れ長で瞼がないかんじの、いつもぱっくり目を開けてる感じの」
名前が出なくて、んぐんぐ言っていると、そのお人形の作者登場。

「あ……ティルダ・スウィントンですか? 好きなんです。え、似てますか?」
「似てます。というか、ティルダ・スウィントンがモデルなのかと……」
「いえ、特に……」

ティルダは女性で、人形は男性なのだが。
ティルダ・スウィントンって、元来、全然まばたきしなそうな人です。

たまきさんのお人形にむかってサービスショットをお願いする私。
「この坊ちゃん、セーラー襟の内側、中ってどうなってるの、脱がせられる?」
と変態的な無理を言い、たまきさんに見せてもらう。
セーラー襟のスカーフをたまきさんに結び直してもらうエイサ君似の人形の、
この子……服も自分でまともに着られないで執事にやってもらうだなんて、まったく坊ちゃんね、
という雰囲気が際立って良かったです。

たしか以前も、
ドレス姿の人形に向かって、
「この子どうやってこのドレス着てるのかなあ、この襟元はどうなってるの、見たい……見たいなあ」
と熱烈に眺めていたら、たまきさんが師事してる先生がやってきて、
「実はこうなってますよ~実際にこの時代の女性の服もこんな感じで」
と軽く脱がせて見せてもらったことがあった気が……。
「下は? ペチコートですか、ペチコートだ!」
とかそういやぁキャッキャしてたよね自分。

「お人形って着せ替え欲がわくよね~」(by たまきさん)

まさにそれです。