SSブログ

ラルクライヴ@国立競技場2014~Everlasting [ら行]

新曲EVERLASTINGの感想だけ、熱が冷めやらぬうちに。

新曲のお披露目があったのは本当にうれしかった。
今後もラルクが、ラルクのペースで、きちんと活動していくんだなと。
通常、ライヴやツアーは新曲や新譜のアルバムをひっさげてやるものだから、
今回は(ん?)と少々、先行きを気にしていたのですが、杞憂でした。

つか、

「国立でやるって決まって、
シングルだそうと思ってたんだけどね……
ご覧の通りの結果になりまして……」

という内容のハイドのMCが可笑しかった。

(間にあわなかったんだね)

そんな前ふりの後で、新曲のお披露目がライヴ会場だなんて、うれしいじゃないですか。
それだけで満足と言いたいところなんだけど、
曲自体がものすごく好みで参りました。

Ken曲*ですよ!
歌詞はいつも通りHydeです。
Hydeいわく、
--映画の音楽みたいな、そういうのがいいと思っていたら……言わなくとも伝わったみたいで、そういう曲ができあがってきてね……と。

とにかくダークでかっこいい、すごくラルクらしい曲なんですが、
曲調や曲自体の説明は、曲を聴くのが一番なので、
私ができるイメージ語りをするならば、
路線として、花葬とか、浸食 〜lose control〜
これ系の曲です。
でもなんか今までに聞いたことのない、ヴァージョンアップしたラルクでした。

歌詞は、XXX系です。
女性視点の言葉で、わりとラルクらしからぬ、恋とか、その手の言葉が頻出しますが、
といってもそこはラルク。甘い夢見がちでもなければ、ありきたりの失恋云々な歌詞でもなく。

スクリーンに字幕が出ていたのだが、
正面スクリーンだけであり、
サイドスクリーンには歌詞が出ていなかった。
細かいところ、たぶん私はわかっていません。
ただ私の場合、しょっぱなに歌詞を見ると、
文字を集中して追っちゃって、かえって耳からのイメージがおろそかになるので、
中央スクリーンからのぞく歌詞の切れ端が、ちら見できるくらいで今はベストでした。

で、これはあくまで私が抱いたイメージだけれど、
なんていうか、
埋葬された女の人が、
朽ち果てられずに、キレイな姿のままで、
墓の底から、ずっと恋人を思い続けて、掘り返されるのを待っているような曲でした。

もっとはっきり言っちゃえば、
吸血鬼にされた女人が、蘇るのを待ちのぞんで、
迎えがくるのを……掘り起こされるのを待っているような、
自分に噛みついて自分を吸血鬼に変えた男(……ヴァイパイヤよね)を、
恨むでも恐れるでもなく待ち焦がれているような曲でした。

EVERLASTINGは不滅とか、不朽とか、とこしえ、という意味だから。
EVERLASTINGという曲名で、
曲調がしびれるほど暗いので、もう私には吸血鬼に直結して聞こえるのは致しかたない。

で、彼女は延々と待ち続けているのだが、想い人は現れず、
ひょっとしたら彼女が死んで蘇るまでの間、
彼女を死者の作法で蘇らせるための道中に、
相手は地上で殺されたのかもなあ……

でも彼女は迎えが来るのを待っているのだ、ガラスの……あるいは象牙の柩の中で、
墓の底から……
という印象の『嵐ケ丘(ブロンテ作)』吸血鬼ヴァージョンみたいな曲でした。

象牙 薔薇 冷たい土 不滅

……そんなイメージを髣髴(ほうふつ)とさせる曲でした。
あくまでも私には。

*追記

作曲者、情報が錯綜してますね……。
もしかすると初日に行った人はTetsuだと思っていて(?)
2日目に行った人は(私を含めて)Kenだと思っている……。
曲調からしても、いかにもKen曲なのだけれど、
ラルクって互いが影響しあっているから必ずしも言い切れない……。

ただし2日目
「僕はKenちゃんが作るような、
映画音楽みたいな、ラルクにしかできない曲がいいなぁと思っていたんですけど、
思っていただけだったんですけど、20年もやってれば、もう言わなくても分かるという。
イメージ通りの曲を作ってきてくれて。
(ここでKenがスクリーンに映る)
いい詩も書けたので聞いてみてください。EVERLASTING。(Hyde)」

……と、確かにそう言っていた記憶があるし、
いろんな人のライヴレポートを見ても、同様の記録があるので、
いまのところKen曲だと思っています。