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まぜなくともけっこう危険(次亜塩素酸ナトリウム) [ま行]

Covid-19感染対策として、塩素系(次亜塩素酸ナトリウム──例として、ハイター)を
いつもより多めに使う人が増えています。
私の身の回りにもいる。

→「肺に白い影」医師も驚愕…原因はまさかの“過剰コロナ対策”
https://www.fnn.jp/articles/-/34597

塩素系に過剰に曝露されると、アレルギー性肺胞炎になるので、注意を要されたい。
この「過剰」という定義が難しく、ある人には10であっても、ある人には2であるかもしれないのだ。
呼吸器疾患をもっていると、新型コロナに罹患したときに、重篤化しやすいといわれている。

ちなみに私は、以前は平気だったのだが、
いまは塩素を使われると呼吸が苦しくなって居られない。
とりわけアナフィラキシーを起こした直後の半年くらいは本当に全く1滴でも無理だった。

あのとき、家事を一切できなくなった私のために、
身内がキッチンシンク等を洗いに来てくれたことがあったのだ。
そのとき不意にハイターを使われて、気が狂いそうになった。

あれほど、ハイターを、使わないでと、頼んだじゃないか!

息も切れぎれに泣いてブチ切れたので、相手は私が気が狂ったと思ったみたいだった。
ふだん極めて温厚で、愉快な奴だから、わたしは。ええ。

いくら頼んでもハイターを使うのが癖らしくて、
私はキッチンシンクを掃除してもらうときには必ず外に出ることにしていた。
それでも、家に戻って窓を開け、換気扇を回しまくっても、
数時間はずっと耐え難い状態が続くのだった。泣いた。

無論、空気清浄機は過剰なほどあちこちに設置して稼働している。
おもにシャープ君とダイソン君だが、たちあがり反応が微妙に遅い……。
粉塵系は得意だが、揮発系にとろくさいところがある気がするの。
そのくせ、アルコール消毒にはものすごくきちんと反応する。
窓を開けると隣家から入ってくるタバコの煙には、比較的無頓着だ。
空気清浄機も、けっして万能ではないのだ。
(むろん無いより、有ったほうが確実に良いのは実感している。)

で、身内は、空気清浄機を設置しまくるわたしを、たびたび笑った。
そんなにお金かけてバカなのか、今後どうやって外を歩くつもり?

わりと高機能のマスクをして出歩くんだよ、いつも。
伊達やファッションでマスクをしているんじゃないんだよ。

というわけでマスク不足が解消しないかなあ、と心底、願っています。
ちなみに、マスクというのはうっとうしくて、基本的にしゃべるのには大変苦しく、
夏などは蒸れて暑いし、慣れるまでに辛抱を要するものだ。

昨今、欧米人のマスク嫌いの原因をさぐる記事等を見かけるようになった。
「日本人は目で口ほどにものをいう文化だからサングラスを嫌い、
対して欧米人は口でものをいう文化だからマスクを嫌う」
という解釈が通例になってきているように見受けられる、(本当にそうかな)。

→「マスク着用」で意見衝突する欧米人の特殊事情
彼らの根強い「マスク嫌い」の根底にあるもの
https://toyokeizai.net/articles/-/344154

わたしは単純に、欧米人はマスクのうっとうしさに対するこらえ性があんまりないからにすぎない、
と思っている。
「あんな不快なものをより好んでつけているのは、余程の事情がある」という発想にいきつくんだろうと。

なにしろ、欧米人は下手したら日本人より目で表現するし……?
目くばせしたり、眉を上げたり下げたりするジェスチャーは日常的に多様にする。
サングラスをしたまま相手を口説く人はまず居ないし、
日本よりも相手の目をまっすぐに、じっと見て会話をする文化圏だ。
欧米人だって室内において、サングラスをしたりしません。いくらファッションでも。
室内でサングラスをしたままなのはギャングぐらいのもので。

欧米人がサングラスをするのは、より眩しさに弱いことから端を発して、
サングラス文化が早々に根付いたからに相違ない。
日本より緯度の高い地域も多いから、紫外線の有害具合も桁違いなのだ*注)。

カナダに居たとき、ホストファミリーの孫にあたる青い目の赤ちゃんと、
そのおばあさんと私とで車に同乗したことがある。
そのとき、ごきげんMaxな赤ちゃんが時々、ものすごく不機嫌になってごねたり泣いたりした。
私がおばあさんをうかがうと、
眩しいからよ、と。
で、たしかに窓から弱い光が赤ちゃんの青い目にチラチラ差しこむつどに、
露骨に泣き顔になるのだった。

欧米のホラーゲームは画面が暗すぎて見えづらく、
日本作のホラーゲームは色素が薄い人たちには明るすぎるらしい、
……というのはわりと常識として受け入れられているのに。

→知ってた?瞳の色によってゲーム画面の見え方が違うんだって
http://i.meet-i.com/?p=146690

これがサングラスとマスクの話題になると、
より文化的アプローチで解釈することが好まれる……。

もっというと、新型コロナの死亡者数にはおそらく遺伝的・遺伝子的な要因も少なからず絡んでいる。
だが、そのあたりの医学的な見地に踏みこんでいる報道や記事を見ていない。

たとえば死者の多かったイタリアには、
IgA欠損症の患者さんが日本人のざっと12倍から15倍は居ると認識されている。
文献によっては、日本では数万人に1人、
いっぽう海外では500人に1人の割合であるとも。
IgA欠損症患者は圧倒的に欧米に多く、輸血の際に注意が必要になる。

このIgA抗体(以下IgA)がインフルエンザウィルスを中和する(無毒化する)のは医学的事実。
IgAは副鼻腔、気管支、肺、腸などの粘膜およびそこから分泌される抗体。

ただしここで重要なのは、IgAの値は高ければ良いというものでは決してない。
欧米に、生まれついてのIgA欠損症患者さんが多いのにひきかえ、
日本はIgAが多く出すぎることによる慢性疾患(難病)が多いのだ。
これも医学的な事実である。

IgAが多く出すぎる慢性難病は、
インフルエンザなどに罹患したことがきっかけで発症することも珍しくない
(むろん発症のきっかけは、その限りではない)。
イメージとして、ウィルスに対抗するためにIgAをおびただしく出した挙句、
その蛇口のレバーがぶっこわれ、ウィルス消滅後もIgAが過剰に出つづけ制御不能に陥る感じかと。

詳しくはググるなりして、ぜひ裏を取ってみてほしい。
なにしろ私はド文系で、門外漢にすぎないから。

*注)紫外線は緯度が低い(赤道に近い)ほうが多いのだが、
緯度が高いほうが角度のせいで、目に差し込む量が多くなるため、
目が紫外線の害を受けるのは、緯度が高いほうになります。
アイスランドと沖縄だとアイスランドのほうが一日に目が浴びる紫外線量が多い。
https://www.carenet.com/news/general/carenet/7989
「まぶしい太陽」と「まぶしくない太陽」はどっちが危険か?

追記
最近、罹患を羅患と誤って書いているのを見かけすぎるようになったせいで、
とちくるってしまい、羅漢と書いていました。
誤字とか誤用って見慣れすぎると、こんがらがってきませんか。
誤字ですらない……それ仏像だ!
修正しました。